あらすじ
【第61回毎日芸術賞受賞作】警察官が関連する事件が続発した。麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補とその同僚の巡査部長が射殺され、麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。何か巨大な陰謀が警察内部で進んでいる模様である。警察庁特別監察官・倉木尚武が乗り出し、執念の捜査を開始する。そして“ペガサス”という名の謎の人物にゆき当たるが…。
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Posted by ブクログ
びっくりだよ、、、まさかの展開、主人公じゃないの?続きあるのに、、、
前作に引き続いて、公安省を目論む輩が、どこからか魑魅魍魎の如く湧き出てくる。
警察の腐敗の様子はリアルで、実際警察嫌いになりそう。
現職警察が、強姦致死事件を起こし、心神耗弱で大幅に刑期が短くなる。
その後、出所して再度事件を起こす。
倉木の妻、美希は病弱な息子と母を爆弾で一度に亡くす。
この結びつきとその真相は、、、そして結末はびっくりする。
にしても大杉のキャラ変わってきたよな。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目で、前作同様、登場人物が多く、複雑な人間関係とそれぞれの思惑が組織的に絡みつつ、それぞれがうまくつながっていくストーリーは見事。少々難解ではあるけれど。刑事や探偵も毎度毎度このように追い詰められていたらもたないだろうと思われるハードさ。小説だからしょうがないが。ハッピーエンドは初めから期待していないが、それにしても爽快さも失われる終盤の残念な展開は本当に必要なのかと考えてしまう。
妻子ある大杉と美希との微妙なつながりは何だろう。
Posted by ブクログ
今作には、百舌は出てこないものの、個人的にはかなり面白かった。序盤から蒔かれていた伏線を、終盤でビシバシ回収していきます。おー、違う方面から倉木と大杉が追いかけていたら同じ名前出てきたじゃん、と気づいたけど、そんなの序の口でした。
しかし、公式サイトのキャラ紹介のところで、倉木が今作で死亡って書かれていて、そんなネタバレ絶対アカンと思いましたが... (まぁ、そこの部分わかっても十分楽しめる展開でした)
Posted by ブクログ
シリーズを1から読んでいますが、ところどころに出てくる女性の感情が「男としての作者の願望」みたいたのが透けて見えてしまいます。
ネタバレになりますが、最後に倉木が亡くなって、まだ何ヶ月も経ってないのに、見舞いに行った大杉に倉木の妻がキスするとか、、、それまで2人と間にそういう関係性ができているなら、まだ理解できますが、ほとんどそんな描写はありません。強いて言えば大杉の方だけ意識している感じだったのに、最後に突然の展開で、モヤっとした終わり方でした。
Posted by ブクログ
MOZUシリーズ第4弾の位置にあると思われる
「砕かれた鍵」
それなのに百舌の登場はありません
事件は変わらず警察内部の腐敗に関連したものなのですが、それ以外のところでこのシリーズの豪胆さに驚きます。
前作で美人刑事が倉木の子を妊娠
そして、すでに結婚して息子の出産後から始まる
息子には心臓に病気があり入院が続く
そして、この入院先で爆破事件
名前を間違えられたこの倉木の息子は巻き込まれて短い生涯は終わる
なんてことでしょう
倉木は前妻の子を(他の男の子でしたけれど)事故で亡くし、続けて息子を亡くしてしまう
と、こちらにばかり気を取られていると
警察内部の腐敗が進んでいく
今回は新たな敵ペガサス姉弟の登場
しかも、驚くべきことに私は主人公かと思っていた倉木刑事が、公安の正義と妻を守り殉職してしまいました
前作瀕死の津城警視正は無事復活しました
銃弾の為かつらにはなりました
シリーズをつかめないまま次作へ
Posted by ブクログ
警察官の不祥事案件が続き、それに関係するとみられる"ペガサス"なる人物が浮上。
この"ペガサス"の正体と目的は?
<以下、ネタバレです。>
いわゆる来迎会事件。<自分用覚書w
色々衝撃。
倉木夫妻の子供は、難病で生後1ヶ月から入院中。
しかも、病院に届けられたお見舞い品の受け渡し間違いのせいで、爆弾事件に巻き込まれ、子供と美希の母が死亡。
さらにラストでは、ペガサスに撃たれて倉木も死亡。
工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ Σ(゚Д゚ノ)ノェェ,,
この1件で、美希は身近な人を全員失ってしまったとか、どれだけ悲劇のヒロインなんですか!!
でも、最愛の夫を亡くした後だというのに、大杉とちょっといい雰囲気になりそうな展開。(ノ∀`)