あらすじ
獅子王戦の挑戦者となり、宗谷名人に挑む島田八段。体調不良の島田を気遣い、桐山は一路京都へ向かう。河の流れのように進む優しいラブストーリー。
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これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。(公式サイトより引用)
主人公の桐山零は、将棋界史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士。幼くして家族を亡くしてから深い孤独を抱えていた彼が、三月町に住む川本家の三姉妹と出会った。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、人の優しさを改めて知り、人間的に成長していく、というヒューマンドラマである。
棋士たちが背負う想いがぶつかり合う熱いバトルがメインのお話だが、三姉妹との出会いとほのぼのしたかけ合いが、バランスよく描かれている。将棋漫画でありながら、人と関わる大切さを教えてくれる、儚さと強さを秘めた作品である。
いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入る特効薬はいかがですか。
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島田さんが素敵
桐谷くんが研究会に入り、四巻は専ら島田さんのエピソード。天才・宗谷名人に立ち向かう姿勢や故郷への想いに、心を打たれます。
Posted by ブクログ
感想
島田八段がメインだった巻。弱々しいようで強く、たくましい、そんな印象を、強く感じた。
澪と宗谷名人しか気づかなかった逆転の一手。胸熱。
いずれはこの名人戦の舞台でタイトル戦に挑むのかと思うと楽しみで仕方がない。
匿名
香子
香子って糞女、何なの⁉️この作品、どのキャラも個性的で暖かくて好きだが、このキャラだけは嫌い過ぎる。こんな好き勝手言われても何で突き放さないんだろ、零。
島田八段の表紙がいい
個性的な棋士が次々と登場し、彼らとの対戦がドラマの一つの楽しみとなっている。主人公や晴信を先輩として導く一方で、彼らの棋力や戦法も利用しようとする島田八段の強かさ、二面性がいい。キャラの存在感を高めている。
彼に出会えた私は幸運でした。
第4巻は、島田さんの原点の話。
本当に努力の人で、ただひたすらに優しく愛に溢れた人なんだと、胸がいっぱいになりました。
「人生をかける」とは、こういうことなんだと教えられます。
そして同時に、「大きすぎて越えられないもの」も人生にはあるのだということも教えられます。
これだけ努力している人が、なぜ報われないのか。
これが勝負の世界なのかと打ち拉がれました。
島田さん、本当にカッコいいです。
髪の薄さなんて、もはやチャームポイントです。
そしていつか、彼の夢が叶いますように。
Posted by ブクログ
・34 宗谷の秘密みたいなの。アニメで知っているので、伏線として認識できます。
・35 零と香子の修羅場を川本姉妹に目撃されてしまうのですが、考えてみれば、対照的な姉妹と香子。
・36 対照的=不仲なのか、香子が姉妹をボロクソに。おいなりさんの食レポがうまいのは、料理に造詣があるのかも。
・37 研究会はなかよしグループではありませんが、なにかがあるのかと。
・38 香子=零の義理姉に対する解釈が、あかりとひなたで違うのが印象的。人生経験の差ですかね。
・42 私くらいの素人になると、投了の棋譜を見ても、「え?なんで?」なのですが、これは明らかに島田の劣勢であるのがわかりました。これは、妙手7九角を思いつかないまでも、島田は"何か"を感じたのかと。そして、宗谷は気づけ無い島田に失望。気づかせないのを含めて、宗谷が名人たりえるという解釈もありますけど。
Posted by ブクログ
宗谷名人に挑戦する島田八段の闘いと、故郷への想いが描かれる中で
島田八段を尊敬し、少しでも自分のできる形で支えたいと願う零くん。
ただ優しさを受け取るだけでなくて、自分が誰かの為に行動することを
身に付け始めたこと、すごく大きいと思います。
ここが彼の人間としてのターニングポイントじゃないかな。
どんな道も長い年月進もうとすれば、協力者と自分の双方に
努力と信念がなくては実現はしません。
誰もが、先行きどうなるか解らないと言おうが
変わってると言おうが、
自分たちには見えている「その道」の価値を
信じて歩き続けて行くしかないのです。
よくある進路とは異なった世界に身を置けば
それはどの世界にも共通で、そこにいる者同士の
理解や絆も生まれてきます。
それがなくして、どうして歩けるか。
孤独で、孤独じゃない。
二海堂くんと島田八段、零くん、そして宗谷さんのあいだにも。
それはきっとあるのです。
良かった
素晴らしかった。故郷への思いに泣けた。でも年若い皆さんは理解できるんかいな?とちょっと思った。大人でも堪能出来るというか世界に浸れる漫画って探せばあるんですね。羽海野チカ先生ありがとう!!