あらすじ
フォスの初陣、冬眠、新たな宝石。宝石のカラダを持つ28人と、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)との果て無き戦いが続いていた。主人公・フォスは月人との戦いの最中に両足を失ってしまったが、新たに取り付けた足によって驚異的な脚力を身につけた。その力を活かすべく、アメシストとともに初の実戦に挑む。その後、宝石たちは冬眠を迎えるが、フォスだけは眠らずに、冬のみに活動する宝石と行動を共にする。
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人類が滅亡した遥か未来。
人は迫りくる終わりを克服するため、自らを肉・骨・魂に分割し、種の存続を試みた。
長い時が流れ、地球には人間の形をした宝石の生命体が誕生する。
可憐で繊細な彼らは、自分たちを狙う月からの使者と日夜激しい戦いを繰り返していた。
敵の目的も自らの正体も分からぬままに……。
優しくて悲しい世界の秘密。
閉ざされた真実に触れるとき、ある者は仲間を求め、またある者は日常を守ろうとする。
果たして彼らは、それぞれの理想を成し遂げることができるのか。
個人的には主人公の成長から目が離せません!(途中からもはや別人に!?)
どこか懐かしいのに、読むたび新鮮な気持ちになれる不思議な作品です!
感情タグBEST3
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悲しい
虚無感があります。
戦争シーンは良く見ると結構エグかったんですね。
月人が切られる時は意外ときれいなのに、宝石が粉々になるところは心が痛みました。
フォスから元気をとらないで!涙
変わるフォス
生命を得た宝石たちと彼らを狙う月人たちの戦いを描いたSF第三巻。
ウェントリコススによって浜に戻されたフォスは両足とそれに伴って記憶を失っていた。
一緒に打ち上げられていたアゲートを足につけることで何とか動くようになったがまだ慣れない。
それでもこの状況を何とかしたくて戦うことをフォスは望んでいた。
金剛先生はまだフォスを戦わせるのは早いと思っていたが、アメシストの補佐として一緒に見回りに行くこととなる。
最初は力んでいたが次第にリラックスし始める。
そんな中月人が襲来。
アメシストは鮮やかに戦うが途中で粉々に砕けてしまう。
フォスはそれを見ているしか出来なかったがボルツと金剛先生によって月人は逃げ去った。
怖くて動けず結果アメシストを危険にさらした彼はその後の冬眠で眠ることが出来ずにいた…。
冬の寒さによって結晶化したアンタークチサイトと共にねているみんなに代わり見回りをするフォス。
あまり人と行動するのが苦手なアンタークとペアを組むのは大変だったが慣れてきた。
しかし月人の襲来によってアンタークは粉々にされ連れ去られてしまう。
それを見ているしかできなかったフォスはいろんな意味で変わり始める。
戦いの中でフォスは両腕と両足を失った。
新たに継ぎ足したパーツによって強さを得るが、それによって記憶も失う。
フォスなのにどんどんフォスらしさが失われていくのは見ていてつらい。
アンタークチサイト回。
フォスが強くなればなるほど何か喪失していっているような感じで、見ていて痛々しい。
アンタークを失うことにより、性格もかなり変わってしまったよう。
匿名
あんなにかわいかったフォスが腕も失って
自分がアンタークの代わりになろうと頑張っている姿を見るのは非常に痛々しい。
そしてシンシャのことも忘れてしまっている...
削れては埋めていく
フォスがどんどん欠けていって、強さとともに大切なものを失っているような気がして辛い。謎の存在・月人もこれからその存在の謎が解き明かされていくのだろうか…
アンタークが粉々になっていく中で、最後の微笑みを見せる姿は漫画でもアニメでも一、二を争う名シーンだと思う。
Posted by ブクログ
フォスがどんどん色々なものを取り込んでますね。
それと同時に元あった記憶が無くなっていくフォス…
元のあのひょうきんな性格の彼は戻ってくるのか気になります。
冬眠する場面の描写が好きです。あんなフカフカそうなところで眠って見たい…
Posted by ブクログ
相変わらずとても綺麗。上質な絵本を読んでいる感じ。セリフが少なく、絵で魅せる。読み手の想像の余地がたくさん残されているのが良い。戦闘も、戦闘で負傷して砕け散る宝石たちも、つい見とれてページを繰る手が止まってしまうほどに、美しい。
それにしても、先生ってめちゃくちゃ強いんですね。
冬は冬眠する宝石たち。ひらひらのドレス着て可愛らしい。でも冬眠から覚める頃には、みんな服が脱げいて。長い間眠りにつくしね。
冬を担当するアンタークチサイト。流氷を割る仕事をしているという。散り際は強く美しく、そして悲しい。
宝石たちは死ぬことはなく。でも、記憶が失われれば、それは「死」と同じともいえるだろう。
Posted by ブクログ
アンタークちんかわいい!
フォスもどんどん変わっていく…
あとこのシリーズは本編と最後の4コマのギャップがおもしろい笑
4巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
あぁ何てもろくて切なくて美しいのだろう
今まで独特の間やフォスのキャラに、ギャグ漫画としても観ていたのだが、3巻は完全に胸を打たれた
南極石の儚げな美しさ、フォスの成長と涙…
あれだけ絶妙な間のギャグ挟んどいて、こんな表現もできるなんて何て凄い作者だ、恐れ入るしかない
ラストの4コマで和む
Posted by ブクログ
3巻一気によんだけど、アンタークのところだけ何度も読み返してしまった。
砕けた顔に人差し指をあてて、「先生がさびしくないように冬をたのむ」なんて言われたらなあ。
他の宝石ちゃんたちが自分の所為で危ない目にあっても、特に反省したり、その子たちに気を遣ったりしてなかったのに、アンタークにはお花を供えて、話しかけている。
自分が無力な所為でアンタークを失って、さすがのフォスも人が変わってしまったのか。
それとも自分の体以外の物質を取り入れたのが原因だろうか。
シンシャのことを忘れてしまって、アンタークがシンシャの代わりになってしまったのか。
フォスは足だけでなく腕も失って形が変わってゆく。
ターミネーター2の彼と違って、フォスは腕が異形に変わっても美しい。
弱くてもろかったのが、どんどん強くなってきた。
足をなくしたとき、ショックを受けてなさそうだったから、そんなに気にしてないのかと思ったけど、自分が変わっていくことが怖いし、心は変化を受け入れていないのに、体だけ順応していくのが怖いのかもしれないと涙を流しているとこを見ておもった。
流氷のお喋りを古代生物の澱と言ったり、涙を古代生物の欠陥と言ったり、やはり先生は何かにんげんと関係があるのですね。
古代生物というのがどうも人間を指しているように思いますが、月人と一度流氷に対して「罪深き者」と言ったのも気になります。
月人がきたときに、「何度来ようとも無駄だ」と言っているのもひっかかりました。
しかも何となく、月人は先生に関しては奪いに来ているというよりか、いっしょに来てほしいみたいな感じが…。
足止めしにきたシーンもひれ伏しているように見えるし。
ツンデレなアンタークちんかわいい。
また元の形に戻って先生に抱きしめてもらってね。
本格的な友との別れ
作者の趣味趣向が徐々に明らかになっていくこの3巻
2巻でもフォスは裏切られ、月に連れて行かれそうになるが、助けが入り、失ったフォスフォフィライトという希少性の高い足と引き換えに、強く早い足を手に入れる。今まではまだ救いがあったが、ここからフォスはすべてを失っていく。体、仲間、記憶。アゲートの足のように何かしらのフォローはここから一切ない。地獄の様相が加速していくのだ。
冬だったので今までより
キャラが少な目でまだ覚えやすかった
一番好きになりそうなキャラだった
アンタークチサイトは身代わりになって
月に持っていかれで残念。
Posted by ブクログ
冬眠をする設定が面白い。
アンタークチサイトが寒いから形を保っていて
だからこそ一人で番をするというのも
なるほどと思う。
アンタークの戦いのところは彼女が最期まで恰好良かった。
そしてショックも受けた。
変わってしまったフォスも見ていて辛いが、シンシャのことも忘れてしまったのも哀しい。
Posted by ブクログ
売れてる漫画らしいので、1-3巻を一気に読んだ。
最初はえらい読み辛いなあ、キャラの描き分けがはっきりしてなくて、誰が誰だか分からんと思っていたけど、1巻の終わりあたりから ぐいぐい引き込まれていった。
・2巻から、巻頭に簡単なキャラ紹介がカラーで載るようになって分かりやすかった。登場人物が多いからこれは助かる。
・戦闘描写がとにかくスタイリッシュ!黒点から月人が現れるとことか、ぞっとする。
すごく「間」を大事にしてる感じがする。コマとコマの間の動きが省略されてて、その間を読者に想像させるような印象を受けた。
・月人って気味が悪くてぞっとする。断面図の蓮根みたいな穴も生理的な嫌悪感を煽って、より不気味なキャラになってて良い!
・フォスとシンシャのやり取りがなんとも切ない。
あと、ダイヤとボルツの組み合わせが好き。
先生が可愛い。
・ナメクジの王が、まさかあんな綺麗で巨乳なお姉さんだったなんて!発言内容とか口調からして、てっきり中年親父だと思っていたよ…。
・3巻の中頃からどんどんトランスフォームを繰り返していく主人公フォス。アンタークの最期のシーンと、その後に主人公が覚醒する描写が凄くて、ぞわって鳥肌が立った。
・アンタークとフォスのピンヒールがかっこいい。
・人間が魂・肉・骨に分かれたとか、先生は一体何者なのかとか、気になることばかり!続きが楽しみ。