感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
とてもよかったです!
アンとギルバートがようやく2人の家を持ち、一緒に暮らし始めたところから物語が始まります。
ご近所の方ともすぐに仲良くなり、幸せな毎日。
しかし、一番近い家との交流はなくアンは不安と好奇心を抱きました。その家には、金色の髪をもった青い目の美しい女性 、レスリー が暮らしていました。若いレスリーは人一倍の苦労を1人で背負い続け、心は無愛想に冷たくなっていました。最初は誰に対しても心は見せず、刃を振るっていました。
しかし、アンとの出会いで変わっていく姿に読んでいて感動しました。
そんな中、アンとギルバートとに子どもが産まれます。しかし、難産で一時はアンの命も危なくなり…
アンの命は助かりましたが、第1子は産まれてまもなく亡くなりました。いつも明るいアンが、嘆き悲しむ声は読んでいて涙が出ました。
月日は流れ、レスリーの身にも自由がきました。夫だと思っていた人が、実は夫の兄弟だとはびっくりしました。レスリーの人生は大きく変わり、愛する人と結ばれます。
そして、アンたちにも春がきました。赤ちゃんができたのです!第2子は無事に産まれ、元気に成長しました。アンも母になり大きく成長していきました。
今作品もとても素敵で読んでいて元気をもらえました。アンシリーズは永遠不滅ですね
Posted by ブクログ
アンとギルバートの結婚式から始まり
新婚時代を描いた巻である。
若い幸福な二人を取り巻く人々が
個性的で面白い。
ことにジム船長の含蓄のある言葉の
ひとつひとつに心を打たれる。
私は本を読んで気になった言葉や
いいなと思って心に留めておきたい言葉は
書き出しておくのだが、この本に関しては、
ジム船長の言葉ばかりである。
私はもちろん、今生きている人たちにも
響くであろう本質を突いた言葉の数々。
ジム船長の言葉は耳を傾ける若い人たちを導き、
諭し、まさに羅針盤のようである。
10代の頃に読んだ時はレスリーとオーエンの
ロマンチックな恋物語に心を奪われたものだが、
今回はそれも楽しかったが、どちらかと言えば
ミス・コーネリアとマーシャル・エリオットの
結末に大いに惹かれた。
伏線がそこかしこに張り巡らされ、最終的にある形を
とって表面化する楽しさを味わった。
それにしても知れば知るほど著者モンゴメリの
博学なことに驚くばかりである。
Posted by ブクログ
あたしも大きい家より、小さい家に住むほうが好きです。
ジム船長に泣きました。
気がついたらお手伝いさんがいた・・・笑
つらいこと、障壁を乗り越えて
ますます素敵な女性になっていきます。
新婚生活いいなぁーー
Posted by ブクログ
≪内容覚書≫
ギルバートとついに結婚し、新居へと移るアン。
ジェム船長や美しいレスリー、
第2のリンドのおばさんとも言えるミス・コーネリアに囲まれ、
アンの幸せが紡がれていく。
≪感想≫
立派に主婦をやっているアンが描かれていると、
失敗だらけの1巻がふと懐かしくなる。
同じ失敗は二度しない、の宣言通り、
ほとんどの失敗はやりつくしたのかもしれないと思うと笑える。
5巻のキャサリン、6巻のレスリーと、
少しばかり展開がマンネリ化したかな、と思わなくもないが、
それでもアンの輝きは色あせない。
大きな苦難を乗り越え、さらなるしあわせを得るまでの話。
結婚後、誇らしげにアンを妻として紹介するギルバートがかわいくて、
読むたびに思わずにやけてしまう一冊。
Posted by ブクログ
ギルバートと結婚したアンが、フォアウィングスの小さな夢の家で過ごす、新婚生活を描いた作品である。
幸せいっぱいのアン。夢の家には幸せがあふれている。
フォアウィングスでも、陽気で実に豊かな冒険譚を語るジム船長、男の悪口をいわせたら右に出るものはないミス・コーネリア、そして美しく悲哀にみちた女性レスリー。素敵な人々、美しく輝く景色に囲まれて、アンは蜜月を過ごす。
ただ、驚いたのは幸せばかりではない、ということ。
アンがあんなにも悲嘆に暮れ、嘆き悲しんだことがあっただろうか。幸せに満ちたアンシリーズで、最大の悲しい出来事であったに違いない。
ここから先はネタバレです。
そう、ジョイの死。
まさか、あんなにも幸せに満ちたアンの赤ちゃんが亡くなるなんてストーリーがありうるのかと。ある意味、なんてリアリティのあることか。
あとは、レスリー。
ちょっとわかる。幸せなアン夫婦には近づいては傷つくだけとわかっていても…寂しいのだ。でも、羨んでしまう。そりゃそうだろうなあ。でも、かといって見捨てることもできない…。アンとの友情は悲しみや切なさをともなった、今までと少し異なる大人の友情といったところ。
夢の家を離れる。これもちょっと現実的。
アンは嘆くけれど、でも、案外すんなりとギルバートに従う。意外と現実的。ちょっとこれも驚き。
なんだか、アンも大人になっているんだな、と。
夢の家は甘くて、でも切なくて。
今読んでみて良かったと思う作品でした。