天涯孤独の少年・中島敦が、とある事件をきっかけに異能力者そろう「武装探偵社」に入社し、変人ばかりの仲間たちと共にさまざまな事件を解決していく模様を描いたサスペンス&バトルマンガ。
この漫画の魅力は、なんといっても登場する「文豪たち」。
太宰治や江戸川乱歩、与謝野晶子や宮沢賢治……。誰もが一度は聞いたことのある名だたる「文豪」たちが、異能力バトルで大暴れするんです! 厨二心くすぐられすぎる。
それぞれのキャラクターが固有の異能力を持つのですが、その文豪の著名な作品をモチーフにした能力が多く、例えば与謝野晶子の能力名は「君死給勿(きみしにたもうことなかれ)」という治癒系の能力。な、なるほど……!!
特に、思い入れのある作家が新キャラとして登場した時の「キターーーー!」感は秀逸です。他の漫画では味わえない、「あ〜あの作品だからそういう能力ね〜、なるほど〜〜〜(ニヤニヤ)」という独特の楽しみ方をプレゼントしてくれます(笑)この体験、私は7巻で発狂しそうなほど味わいました。
文学好き・能力バトル好きは必読の一冊です!
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匿名
救え横浜
夢野久作のドグラマグラって、読んだら気が狂うだとか最後まで読めないとか言われているらしいのだけれど(本当かな…)、それがまさに異能に現れたという感じで禍々しい。作者は文豪の作品も全部読んだ上でキャラクターや異能に反映しているのだろうか……?それにしても敦くんと太宰、素敵すぎるコンビ!
中島敦
中島敦の名文が。
鏡花やモンゴメリとのやりとりが心にくる。モンゴメリとの再会は、組合を倒したあとだろうか。芥川の活躍も期待できそう。