あらすじ
初めての夜を迎えた悠太と沙季。
初体験は二人の関係を大きく変えてしまうのか、それとも何も変わらないのか。
その答えは、これから二人が人生を歩みながら作っていくのだろう。
大学生活が本格的に始まり、新しい友人と付き合い、新しい職場で働き、新しい日常を過ごす。
生活時間のズレは小さな隙間を生んで、時間とともにゆっくりと拡がっていく。
二人は自分の人生を生きながらも、綻びを縫い合わせるように歩み寄り――初体験、SNS、仕事での失敗、学外での出会い、パパ活の話題、運転免許の取得、二人の思い出の記録。
互いの人生を生きる“兄妹”が、距離を越えて共に歩む恋愛生活小説 第15弾。【電子限定!書き下ろし特典つき】
三河ごーすと×Hiten、人気作家&絵師タッグによる新感覚同居ラブコメ!
親の再婚により義理の兄妹となる読書趣味の陰キャ男子・浅村悠太と派手な見た目のギャル・綾瀬沙季。
フラットで常識的な距離感を保って同居生活を営む彼らだが、次第にお互いのことを知り、いつしか特別な感情を抱くようになる。
これは家族愛としての感情なのか、それとも恋愛感情なのか…。
家族なんだから好きになってはいけないし、なるはずがない。でもこのもやもやした気持ちは…。
基本的に悠太の視点から物語が進行するが、時折沙季の視点からも描かれ明かされるその心情は、読者をこれでもかという程もどかしい気持ちにさせる。
設定としてはありがちだが、この作品の特徴はラノベ的妹像やお約束の展開といったテンプレを排している点であり、いわゆる「妹」ラノベではないという点。
絶妙に現実味があり、何気ない日常を丁寧に描いた著者の意欲作。一読の価値アリ。
感情タグBEST3
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大学進学後のふたりのお話。
これまでは悠太の視点のみで綴られる事が圧倒的に多かったが、別々の大学、別々のバイト先・インターン先で、それぞれが相手の事を思いつつも、各々で成長していく様が新鮮でした。
ゆったり丁寧に日常を描くのが持ち味の本作、でも歳を経る程時間は加速していく感もあるもので、今後はどうなっていくのでしょうね?