あらすじ
悠太が初めて沙季に「兄さん」と呼ばれて以来、兄妹として進展したかに見えた二人だったが、互いに秘めた想いのせいもあってか、その関係はどこかぎこちなかった。
そんな中で、三者面談、オープンキャンパス、男女混合の勉強会など、様々なイベントが訪れ、二人はそれぞれ新たな出会いを果たす。
『距離の近い異性が偶然ひとりしかいなかったから、好きになっただけ』
そんな意地の悪い命題に直面した二人は、再び自分自身の感情と向き合うことに。
未来と現在、常識と非常識、建前と本音、自分の幸せと家族の幸せ。
何を優先し、何を我慢するのが正解なのか?
悩みと出会いの果てに、悠太と沙季はある“決断”をくだす――。【電子限定!書き下ろし特典つき】
三河ごーすと×Hiten、人気作家&絵師タッグによる新感覚同居ラブコメ!
親の再婚により義理の兄妹となる読書趣味の陰キャ男子・浅村悠太と派手な見た目のギャル・綾瀬沙季。
フラットで常識的な距離感を保って同居生活を営む彼らだが、次第にお互いのことを知り、いつしか特別な感情を抱くようになる。
これは家族愛としての感情なのか、それとも恋愛感情なのか…。
家族なんだから好きになってはいけないし、なるはずがない。でもこのもやもやした気持ちは…。
基本的に悠太の視点から物語が進行するが、時折沙季の視点からも描かれ明かされるその心情は、読者をこれでもかという程もどかしい気持ちにさせる。
設定としてはありがちだが、この作品の特徴はラノベ的妹像やお約束の展開といったテンプレを排している点であり、いわゆる「妹」ラノベではないという点。
絶妙に現実味があり、何気ない日常を丁寧に描いた著者の意欲作。一読の価値アリ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
沙季は工藤准教授、浅村くんは藤波夏帆との出会いがきっかけでお互い自分の気持ちに素直に向き合えた。やっと、2人がすり合わせできた神回だと思う(´˘`*)
Posted by ブクログ
お互いの気持ちに戸惑う4巻
ある意味新章
義妹って互いの気持ちに強制的に蓋をするものなのか?
そこまでタブー視されるものなのか?
自分の子供がそうなった場合、どのような感情を抱くのか?
ここ最近こういう関係の作品を読むときにいつもむずむずする感情
一つの答えが、別れた時に、というのを別作品で読んだのだが。。。
どうなんだろ、まだ蓋をする感情の動きがよくわからないのがここ最近の本音であったりする
自分自身も考えさせられた
最初はちょい役だと思ってたけど、まさか藤波さんが浅村くんにあそこまで影響力を与える人物だったとは思わなかったな〜
今巻は変則的で、9月上旬と下旬と分割で合わせて1週間分。
紗季の悠太に対する兄さん呼びは、一度始めたら安易に揺るがない様で…。
自立するという事は、他人と断絶することではなく、協調する事の筈なれど…。
9月下旬、亜季子が二人共の三者面談に応対したいとの言動に、悠太は自らの思慮の浅さを痛感し。
オープンキャンパスで工藤准教授と出会った紗季は、視野の狭さは理性と知性の敵と諭され。
予備校で出会った藤波夏帆と回遊魚の様に夜の渋谷を彷徨った悠太は、己自身を騙す愚かさに絶句し。
「告白」ではなく「すりあわせ」を選ぶのが、何とも二人らしいのか。
互いの気持ちのタグは明記できないなりに…。
Posted by ブクログ
ただのライトノベルだと思っていると痛い目を見るのが本作だ。禁じられた恋に戸惑う少年少女たち。ここにいわゆる萌えや現実離れしたキャラクターはいない。確かに設定は出来すぎているかもしれないが、物語の緊張と緩和が実に巧みなのだ。特にこの4巻はそれが如実に出ている。
この作品らしい展開
普通であれば、ここからずるずると長引かせるのが定番な気がするし、そうなってもおかしくはないけどちゃんもすり合わせという形で解決してて登場人物たちらしいやり方でとても良いと思う。
Youtubeもある
この作家さんの別作品が好きで読んでいて、おすすめに出てきたので思わず購入。
その後、読み進めている。Youtubeでもマルチ展開しており、関連する音楽が聞けたり、ドラマも聞けたり。
物語自体は、ゆっくり展開していくので、この先を楽しみにじっくり読んでいる
Posted by ブクログ
ストーリーがあちこちに飛んだりせず二人の日記風な文体になっているので二人の心の変化がとても読みやすいです。
二人の社会的関係性から考えると叶わぬ未来かもしれませんがこの巻から登場してきた大学教授が大きな変化を二人に起こしそうな予感です。
257ページ!!!
Posted by ブクログ
生い立ち故に利他的であった2人が、自分達の幸せの形を見出せた巻でした。そうは言っても平坦とは言えない道のり。2人がどのように歩んでいくのか、見守っていきたい。魅力的な登場人物も増え、これからも期待の作品です。
二人ともガンバレ
とうとうお互いの気持ちを「すり合わせ」してしまった浅村悠太くんと綾瀬沙季さん。両親の幸せの邪魔をしたくない二人にとって、兄妹として仲良くなっていくことが必然だと思っていたようですが、周りの人のいろいろな話を聞くなかで、自分の気持ちを大切にしないといけないと考えるようになったようです。ガンバレ悠太!ガンバレ沙季!
Posted by ブクログ
"兄妹だから"という理由で自分の気持ちを抑えようとしてきた2人が再び自分の気持ちと向き合う。
だんだん気持ちを抑えられなくなっていくのがたまらない。
匿名
次の巻が楽しみになる話
今後の展開のためにすれ違う話が必要だったのはわかるのですが、大半がそのような内容だったため、この巻だけでみると物足りなさを感じました。
最後はいい感じに着地できて、こちらも安堵しました。