あらすじ
自分たちの関係を受け入れてくれるコミュニティを大切にする――そんな新たな価値観を知った悠太と沙季。
順風満帆かに思えた二人の関係だが、春休みを過ぎ、三年生になった彼らにはまた大きな変化が訪れる。
クラス替えにより同じ教室での生活が始まり、近づいてきた受験と未だ見えぬ将来設計に惑い――そしていつの間にか、二人が家族になってから一年が経とうとしていた。
ここまでゆっくりと距離を近づけてきた二人は、近づきすぎてしまった自分たちの関係を見つめ直すために『すり合わせ』をするのだが――?
“兄妹”であり“恋人”でもある二人が理想の距離を模索する恋愛生活小説、第8弾。【電子限定!書き下ろし特典つき】
三河ごーすと×Hiten、人気作家&絵師タッグによる新感覚同居ラブコメ!
親の再婚により義理の兄妹となる読書趣味の陰キャ男子・浅村悠太と派手な見た目のギャル・綾瀬沙季。
フラットで常識的な距離感を保って同居生活を営む彼らだが、次第にお互いのことを知り、いつしか特別な感情を抱くようになる。
これは家族愛としての感情なのか、それとも恋愛感情なのか…。
家族なんだから好きになってはいけないし、なるはずがない。でもこのもやもやした気持ちは…。
基本的に悠太の視点から物語が進行するが、時折沙季の視点からも描かれ明かされるその心情は、読者をこれでもかという程もどかしい気持ちにさせる。
設定としてはありがちだが、この作品の特徴はラノベ的妹像やお約束の展開といったテンプレを排している点であり、いわゆる「妹」ラノベではないという点。
絶妙に現実味があり、何気ない日常を丁寧に描いた著者の意欲作。一読の価値アリ。
感情タグBEST3
浴槽の湯を張り替えなくて好いよって、今更ですが…、1年弱続けてたんですね…。
水道代とガス代とが勿体ない…。
パラワンビーチの吊り橋で、自然で居ようと言った二人。
しかし、進級に伴うクラス替えで同組となった二人は、クラスメイトの範疇でという自分達で設けた新たな縛りによって迷走してしまい…。
抜け出せないより深みに嵌まる前に、他者への相談&互いのすりあわせが出来て何よりでした。
家の中では不安定になり過ぎた距離感を調整する為に「悠太兄さん」「紗季」と呼ぶ事にした二人、学校では必要以上に距離感が遠くなり過ぎた調整はどうするんでしょうね?
Posted by ブクログ
学年が上がり、裕太と沙季は同じクラスに。丸や真綾と離れ離れになるも、クラスに多少溶け込む2人。しかし、クラス、家庭、バイトなどの場所ごとの距離感を測りかねて、すれ違ってしまう。
気づけば一日中一緒という、これまた義妹生活というタイトルにピッタリなのに新しい展開。
この新しい環境における、2人の高校生らしい感情やその行き着く先が、いつもながらの丁寧な心理描写の元に描かれていて良かったですね。
なにはともあれ、沙季の全員自分裁判が秀逸でしたね。カワイイ。
サクサクと読めます。
まさか、2人して同じクラスに成るとは・・・・
お互い、すり合わせで近づかない様にしてはいるものの、
読んでいる方としては、もうそろそろ良くないって思うのも少しあり、
今後の展開が気になり、次巻が早く出ないか楽しみです。
Posted by ブクログ
なるほど、こうきたか、と最後良い意味で思わず唸ってしまった。
今まで順調にすりあわせをしてきた2人が同じクラスになったことでの不自然さ、また『近づきすぎてしまった自分たちの関係を見つめ直すために『すり合わせ』をするのだが』というあらすじに煽られて、めっちゃドキドキを増してくれました。
さて次巻についてもこんな絶妙なヒキで終わらるとは。もう一日。。。もう一日分書いて欲しかったー←読んでみてのお楽しみ
変化と自覚
物語が進むとともに登場人物の関係も周りの関係も徐々に変わっていく…そういう変化と、主人公たちが自分たちを取り巻く環境の変化に気づいていく…という回でした。
主人公たちがどう動いていくのか今後が気になりますね!
Posted by ブクログ
進級して同じクラスになり距離は近くなったはずなのに、遠く感じる。
自然に振る舞う、その自然とは何か?
その反動で家では多く求めてしまったり、関係を崩したくない大切な相手だからこそ距離を取ってしまう。
モヤモヤ悩む二人だったけど、工藤准教授の助言もあり、適切な距離感をすり合わせるラストは心が温まった( ˇωˇ )♡
悠太が沙季にキス以上のものに踏み込んでいかないのが不思議に思ったけど、やっぱトラウマがあるんだね。ゆっくり進んでいくのがこの2人なのだよな、沙季呼び、嬉しいね(´˘`*)
次巻楽しみだなっ!
Posted by ブクログ
高校三年に進級した二人。そんな彼らに試練が訪れる……。
今までの話とは少し変わった観点からのアプローチに「そう来たか」と膝を叩きたい気分になった。確かに王道の直球だが、ここでこういった使い方をするとは作者はなかなかの策士である。
匿名
全体的にモヤモヤ
心は通じ合っているのに、なかなか目に見える進展がなく、ダラダラした展開が続いているように見え凄くモヤモヤすることが多い回でした。