【感想・ネタバレ】大菩薩峠(8)のレビュー

あらすじ

染井の化物屋敷が全焼してのち、姿を消した竜之助の足取りは杳として知れない。必死の探索をつづけるお銀様であったが、やがて情報を得て、甲州上野原へと竜之助のあとを追った。そのころ竜之助はお雪とともに信州白骨の温泉場へ向かっていた。竜之助は夜ごと夢を見る。悪夢に継ぐ、悪夢。いまや竜之助には夢とも現とも定かではなくなっていた。むしろ夢を見ている間だけ、物の真実が現れてくるようでもあった……。「白骨の巻」「他生の巻」を収録。

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Posted by ブクログ

そして大菩薩峠も8巻目。人生の中で起こる波も最初の波には自分も揺られてしまうけれど、だんだんわかってくると誰と会っても自分は揺らがなくなってくる。登場人物にしても、そんな印象を抱きました。そしてそれは自分の人間関係においてもそうなんだろなと。大事なのは、周りがどうしてるかではなくて自分がどうしたいか、なんでしょうね。徳川と、江戸での薩摩の関係も意図してつくられてったものなんだなと、教科書を読んでも考えなかったことを考えるようになってきました。

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2012年09月08日

Posted by ブクログ

「長い」、ずっとこの感想を書いている気がしますが事実なんだから仕方ない。まぁ作中にも書かれているけれども、交通・通信網が発達していない時代だから、この本の設定は当時の人々にとっては壮大に感じたのかな、少なくとも当方よりはそうなんでしょう。
そしてもう一つ、徳川と薩摩の関係の捉え方が面白かった。こういう感じをベースにしてストーリーを組み立てる作家は今はあんまりいない感じがする、この見方は新鮮でしたな。

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2016年06月11日

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