あらすじ
神尾主膳の奸計が功を奏し、甲府勤番支配の駒井能登守は失脚。主膳もまた乱行の末に、甲府退去を余儀なくされる。折しも甲州八幡村に隠れ住んでいた机竜之介を笛吹川の洪水が襲った。辛くも助けられた竜之介はお銀様ともども甲州から姿を消した。江戸へ戻った主膳が籠った先は人々から化物屋敷と怖れられるが、そこに竜之介とお銀様が現われる。物語の舞台は再び江戸へ……。「慢心和尚の巻」「道庵と鰡八の巻」「黒業白業の巻」「安房の国の巻(一~七)」を収録。
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Posted by ブクログ
舞台は甲府から江戸に戻る。読みながら、「ペンは剣よりも強し」というか、僕はこの著者が本当は声を大にして言いたい(そして庶民はみんな共感してくれるだろう)ことを、物語の場面として描いているなと思いました。それがこの作品が多くの人たちに支持された理由なんだろう、と。偉大な人だ、と思って、中里介山のお墓が羽村にあることを知って、墓参りに行ったのもこの頃でした。