あらすじ
第一巻につづき「竜神の巻」「間の山の巻」「東海道の巻」「白根山の巻」を収録する。天誅組に加わった机竜之助は挙兵空しく敗走する途次、猟師の仕かけた火薬で失明する憂き目に。その身を紀州竜神の社にかくまわれるが、安息の日はつづかない。再び三たび魔剣をふるって、伊勢路へ走った。ついで虚無僧姿に身をやつし、江戸を目ざす。しかし、あやなす運命の糸はねじれ、からみあい、白根山麓へといざなわれる……。
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Posted by ブクログ
偶然の巡り合わせがどんどん積み重なって話がリズムよく進んで行くもんだから、段々人物を追えなくなってきた感もあり。文章の古さをテンポの良さで十二分にカバーし、更に良い意味での荒唐無稽さも相俟って、読んでいて辛くなってこない。
そして一番は机竜之助が機械のように斬りまくることかな。爽快感からは程遠いし「はぁっ?」と思うところ大なんだけれども、彼が人を斬ることを基軸にして色んな話がそれこそ面白さ満点に交差するんだから、まぁ大した小説なんでしょう。