あらすじ
草原。見渡す限りどこまでもひろがる果てしないみどりのじゅうたん。その広大な自然とともに暮らす遊牧の民、グル族。族長の娘リー・オウはアルゴス王の側室となり王子を生んだ。複雑な想いを捨てきれない彼女の兄弟たちの間に起こった不和をきっかけに、草原に不穏な陰が広がってゆく。平穏な民の暮らしにふと差した凶兆を、幼いスカールの物語とともに、人々の愛憎・葛藤をからめて描き上げたミステリアス・ロマン。
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Posted by ブクログ
私の大好きなスカさんが、アルゴスの黒太子になる前の話。
グル族の戴冠シーンで、思わず泣いてしまいました。
スカさんとグル族との絆の深さが、心に染みました。
それに、スカさんの愛馬ハン・イーの由来がわかって、また涙しました。
スカさんの腕の中で息絶えた、ハン・イー。ちゃんと生まれ変わってくれたんだね。
栗本先生とはテイストが違っても、気に入りました。
何度も読んで泣いてます。
Posted by ブクログ
お話の内容は悪くないし、シェアードワールドものとしては良くできている方だとは思う。だけど、「外伝」と銘打っては欲しくなかったなぁ、というのが正直なところ。本篇と外伝は栗本薫のもの、その他の作者のものは何か別のシリーズ名にしてほしかった。
久しぶりの加藤直之画伯による表紙絵が嬉しい。
Posted by ブクログ
そういえば外伝を読んでいなかったことに気づき、読み始めているのだ。これは草原の話。
グル族にリー・オウという美しい娘がいて、アルゴス王に見初められ側室となる。で生まれたのがスカール。実はリー・オウはその前に一人生んでいる。父は不明で、子はたてがみがあった。ウマ娘ならぬウマ男。リー・オウには死産と伝え、子は羊飼いに養われていた。終盤で二人は出会い、二人で去っていくのであった。なんなのだ、これは。残されたスカールの立場は。スカールだって息子なのにw
で、リー・オウは美しすぎて兄にも慕われ、邪推した兄一人は追い出された。のが復讐のためやってくる。のをスカールたちが追い払うのであった。これがスカールのグル族を率いた初陣。リー・ファとも出会う。
シェアードワールド作品、というらしい。