あらすじ
闇妓楼に潜入したマリウスは、得体のしれぬ黒幕、エウリュピデスの手に落ちて拷問を受けるが、命からがら脱出し、地下牢に囚われていたジャスミンとイェン・リェンを救い出して、タイスの地下を流れる迷宮のような地下水路に逃れる。しかし苛酷な脱出行のさなか、彼は自身の出自と過去にかかわるあまりにも悲しい真実に直面することになる。残酷な運命に翻弄されながらも自由を求めて生きる吟遊詩人の大冒険物語、完結!
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Posted by ブクログ
どこへ転がっていくのかと思うほどの展開が、
最後にピタッとはまっていくのが心地いい。
大満足の3冊。
関連する外伝を読もうかなぁ
黄金の盾も見事だったけど、このシリーズも見事!
Posted by ブクログ
久々の月刊グイン終了。外伝で3冊。
作者男性だったのね。あとがきによると「イリスの石」で瀕死状態でグインに助けられたマリウス。いったい何があったのか、が物語作るの発端。グイン本編で、ロイチョイの遊廊、最高娼婦のジャスミン・リー、西ロイチョイのうら若き遊女ワン・イェン・リュン、毒使いの名手の娼婦メッサリナ、悲劇の歌姫ルー・エイリン、マリウスの母の緩慢な自死、など記載があったらしく、そこから物語を膨らませたらしい。物語というより、物語を作る過程を垣間見て、さすがの外伝だな、と最終巻で思ってしまった。
Posted by ブクログ
最終章の3巻目は誘拐事件の顛末の解明と、マリウスの活躍、最後にジャスミンのいろんな技を使った顛末とおまけに記憶を失っていた頃のグインが登場。まあ、ハッピーエンドで話が締められていて、うまくまとまっており、良かったです。3巻もあってどうなるかと思ったが、まあ、うまくまとまっている。冥界の王であるハーデスは表に出てこなかったが、まあそれはそれ。
Posted by ブクログ
外伝最長、1000ページ超の大長編。
ミアイル様の例の事件後、マリウスがグインに出会うまでの間何をしていたのか。ミッシングリンクを上手く繋いだお話。
初期の頃の、ダメ人間ながらも筋は通すマリウスが描かれていて懐かしい。
現在の存在感が空気のマリウスからは隔世の感がある。ちょっとだけ登場するゲストキャラもいてファンサービスもしっかり。
この人、本編も書いてくれないかしらん。
『イリスの石』と110巻あたりのダイス編も読み返したくなって来た。