あらすじ
森博嗣は理屈っぽいというが本当か。真剣に遊び、超人的に書く人気作家が綴る、日々の小さな出来事。ふとした観察、考察を味わううちに、世界が違って見えてくる。家にやって来た仔犬のこと、若き日の思い出から、「知識」と「教養」の違い、「モーメント」という概念についてまで。好評エッセィ・シリーズ第7弾!
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Posted by ブクログ
メロディを覚えている場合でも、僕はベースかドラムの音だが、彼女はリードギターのメロディしか記憶していない。
2 かつて僕が一度だけ結婚して学んだこと。より
基本的にマイナで、伝統芸能のようなジャンルである。純文学は確実にそれだが、今後、すべての小説は純文学になっていくのではないか、とも予想される。
62 作家稼業の最近、そして未来。より
年いちのエッセイ集7冊目。
普段の生活の話、言葉遊び、吉本ばななさんの話、小説や工作など、いつもの感じでした。恋愛遍歴というかデート履歴を淡々と述べるところはかなりレアな気がしました。引用したメロディに関する話で思ったことは、メロディで覚えているというより、リズムやビートで聴いているのだろうな、と。真賀田四季が繰り返すから音楽は嫌いと話していたのをなんとなく思い出しました。作者の想像する「天才」もリズムで音楽を聴いているのかもしれません。
Posted by ブクログ
クリームシリーズ第7弾
おそらく最終回と思われる
エッセイ集
毎回100のタイトルをつけて
つらつらと書き綴ってる
森氏、日本を離れて
今まで以上に世間から離れてるせいか
ネタ不足気味と思われる (^-^;
「地底」と「地下」
「たれ」と「つゆ」
「格好」と「形」
「知識」と「教養」などなど
それぞれのニュアンスの違いについて述べてる項が多め
確かに、明確に説明せよと言われたら
ムムム…とはなりますがー 笑
そんな中
「ジャイロモノレール」に関する事に関しては
単純にすごいなぁーと
もちろん私は全く知識がないんですが
なんでも
イギリスで百年以上前に発明された技術だそうで
ざっくり言うと
一本のレールの上で、バランスを自動的に取りながら
走る車両のことらしい
森氏、古い文献を調べて
地道にコツコツと模型を作り上げて
走行試験や測定を繰り返し
鉄道模型の雑誌に寄稿したり
海外向けに、英訳した記事をHPで一般公開してるとのコト
実用価値が無いとは言え
森氏が、ジャイロモノレールの第一人者であるコトを
明言しとります
百年間、誰一人再現出来なかった技術を
成し得たのは、何よりも
「理論を先に知っていたから」だと
理屈が正しければ実現できる
という信念があったコト
人間の強さとは
結局は理屈の有無であると
なるほど
勉強になります!!
#森博嗣
#エッセイシリーズ
#クリームシリーズ
#読書好き
Posted by ブクログ
クリームシリーズ第7弾。森先生が、学生時代に創作漫画の同人誌を作っていたのは意外や意外。そういうことには興味ないようなイメージを勝手に持っていたので(笑)
突飛な発言を繰り返すトランプ米大統領について、「おそらくAIの判断が重要視されている結果だろう、と想像できる」(P61)という行は、とある雑誌にも同様のことが書かれていたので、慧眼かもしれない。事実だとすれば空恐ろしさを感じる。
不祥事が発覚した際に行われる謝罪会見とそれに対するマスコミ報道について、「無関係な大勢の感情を煽って、そこに「空気」を作ろうとしているように見える。それはまるで、ファシズムとかナチズムを思い出させるような異様さだ 」(P58)と書き記しているが、これも同意見。大衆の気持ちを代弁しているようでいて一定の方向に誘導しているようにも感じることもしばしば。
さて、「名古屋人は、冗談を真面目くさって話すから、特に注意が必要だろう」(P103)とのことだが、どうなのだろう?名古屋人の友人がいないのでよくわからないが。