【感想・ネタバレ】医龍 14のレビュー

4度にわたりドラマ化された人気医療マンガ『医龍』!
教授に気に入られた者が出世する腐った封建社会と化した大学病院を変えるべく、教授選に出馬する加藤晶(かとうあきら)。しかし、女性の加藤では教授選での票の獲得は見込めない。
そこで教授選を勝ち抜くために天才外科医の朝田龍太郎(あさだりゅうたろう)を迎え入れ、大学病院の頂点を目指すが…。
この作品はとにかく登場人物たちにもの凄い魅力があります。
患者の事を第一に考え、圧倒的な技術で難しい手術を成功させていく朝田。医局内で自分が生き残ることしか考えていなかったが、朝田と出会い成長していく研修医の伊集院。大学病院の改革を目指し、女性初の教授を目指す加藤。
彼らバチスタメンバーが患者の命を救う為に奮闘する医療マンガとしての側面は勿論のこと、教授選を勝ち抜くために行われる心理戦や派閥争いといった人間ドラマも必見です!

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mac

ネタバレ 購入済み

・「その道が正しいかどうかなんて、後からわかることだろ。
もし、あいつにはっきりとした目標があるならよ、どんな道を歩いてもいいんじゃねえの?
あいつがどこに向かっているか知らねえが、そこが俺の目指している場所と同じなら、もう一度、どこかで会える」
・(俺にとって、もはや家族は何の意味も持たなくなった。
朝田も家族のない男だった。学費のために家を売り、帰る場所もない。
それだけ聞き出すのに2年かかった。
一度、休日に二人で海に行った事がある。
昔、朝田の家があった辺りの海に。あの時、あの海には、失った家族の代わりになるものが、確かにあった。
俺たちの絆)
・(絆は切れかけていた。想像を絶するほどに、ひたすら腕を上げていく朝田と、
出世コースに乗り始め、医局員となっていく俺。
まったく違う二つの人生が、ほんの一瞬、あの海で交わっただけだったのだ)
・(今ならわかる。朝田に全てをぶち壊して欲しかったんだ。
出世、プライド、全てを脱ぎ捨てて、もう一度、お前と出会ったころの俺に戻りたかった)
・(いつも失ってから気付く)
・(結局俺は、朝田の眼中にはない存在だった。仮に俺が教授になったとしても、
あいつはサッと姿を消して、俺を忘れてしまうだろう。そういう男だ。
そもそもあいつとの勝負に意味などなかった。俺たちは二度と同じ道を歩く事はないのだから)
・(俺から離れた朝田の下から、今、伊集院が俺の下へやってきている。
自分だけの道を求めて、朝田にはないものを俺から学ぼうと、まるで迷い子のように、俺の手をつかんでいる。
できる事なら、正しい道へと送り出してやりたい。
しかし、俺自身、道を見失ったままで、一体何を教えられるというのか)
・(何を教えていいか、わからないなら、全て教えてやればいい。
技術、経験、知識、俺の持っている全てを。
朝田との勝負に意味がないのなら、凡庸さなど、伊集院の前では不要だ。
今日から俺が君の教師だ、伊集院くん)
・「君は失敗してもいいのです。それは、私や一般の外科医はおろか、教授ですら持つことのできない
研修医だけに許された特権なのですから」

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2022年09月30日

ネタバレ 購入済み

軍司のコンプレックス描写が見事

医龍は、キャラクターの行動とその基になる動機、心理描写が非常に巧みで面白い!
今回は、霧島軍司の朝田への思いが、かなり読ませる。
それを経て、伊集院を育てようと決めて、手術を終える圧巻。
なぜこのキャラクターはこの行動をするのか?の説明が圧倒的にうまい。伏線回収も見事。
失った家族の代わりの絆という海のシーンや、朝田のレッサーパンダのキーホルダーが雪に埋まるのを見守るシーンの巧みさ。
ついには言葉ではっきりと、朝田が好きだった、、、と認めるシーンが万感。

#アツい #感動する #ドキドキハラハラ

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2022年09月29日

ネタバレ 購入済み

霧島という人間

手術中のミスをきっかけに、朝田に対するコンプレックスを野口に見破られた霧島が、自分を見つめ直します。

朝田との絆への弔いとして伊集院を育てることを決意するまでの霧島の考え読むと何とも言えないもの悲しさがあります。

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2021年09月04日

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