あらすじ
太陽系に迫る三体世界の巨大艦隊に対抗する最後の希望は、四人の面壁者。人類を救う秘策は智子も覗き見ることができない、彼らの頭の中だけにある。面壁者のひとり、羅輯が考え出した起死回生の“呪文”とは? 一方、かつて宇宙軍創設に関わった章北海もある決意を胸に三体世界に立ち向かう最新鋭の宇宙戦艦に乗り組んでいた。全世界でシリーズ累計2900万部を売り上げたベストセラー『三体』衝撃の第二部。解説/陸秋槎
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
水滴が大暴れするシーンにはニヤニヤが止まらなかった。縦列艦隊を一網打尽にする圧巻のシーン。
結末は本当に三体文明が何も気にしないでいられたのかなぁとご都合主義感は否めなかったが、二転三転するルオジーの世間からの評価に涙がちょちょぎれます。
Posted by ブクログ
三体世界の侵攻が迫る中、人類が生き残るための戦略が立案・計画・実行される。
鍵を握るのは面壁者として指名された4名。
それぞれが莫大なリソースを利活用することを許可され、三体世界と人類を欺きながら計画を遂行することが求められる。
今作には三体勢力がほとんど登場しない。
(とはいえ、登場シーンは苛烈で痺れる)
それより、迫る危機に対する人類社会の動向がテーマになっている。
人類社会への洞察が深く、感動を覚えるほど。
そういう点が、自分も含めたSFファン以外もどハマりする要因になっていそう。
Posted by ブクログ
破壁人に見抜かれて暴かれるシーン、律儀に1から全部解説してくれてじわじわ削りにくるの意地悪すぎてめっちゃ好き
水滴の速度落とさず急ターンできるのチートすぎるな
特にこの宇宙シーンは1,2作目よりかなりSFぽくて好き、というか三体はSFジャンルて説明すると妙に矮小化される感じがするから、何ていうジャンルに当てはまるのかな
タバコの箱に広告表示される世界線やだみがすごい
猜疑連鎖のルオ氏の説明も、巻末のなぜ宇宙人が地球以外に見つからないかのアンサーとしてかなり腑に落ちた
黒暗森林の前の上巻の墓の蟻のプロローグ読み返すと味わい深い
三体のどデカい主力艦隊が来るシーンや宇宙エレベーターについて、詳細に描かれるとこも見たかった
Posted by ブクログ
上巻で主人公の羅輯が冬眠から覚めての世界から始まる。
大きく発展を遂げており、三体の技術力を上回っているという安堵感の中から、水滴により絶望の淵に叩き落させる流れが凄まじかった。
また、水滴から逃れた宇宙艦隊の生き残りをかけたやり取りが壮絶であり、その部分だけでも読みごたえがある描写だった。
また、最後に三体世界との和平に持ち込む流れ、フェルミのパラドックスに対する回答は、上巻からは想像もできず、なるほどと唸ってしまった。
三体シリーズのこの巻が一番面白いと感じた。
Posted by ブクログ
人類を救った理論は単純明快だった。真理ほどシンプルで、それ故に見過ごされるのだと思う。黒暗森林理論、これは本当に宇宙を説明できる社会学なんじゃないだろうか?とんでもない説得力だ。
ついに三体文明と会話を成立させるシーンの面壁者羅輯の頑張りには感動した。完全に負けたと思ったところからのどんでん返し。ヘタレだと思っててごめん。完璧な面壁っぷりに痺れました。全人類と三体文明が欺かれた。
それと、これは上巻の話だけれども、真理に気がついた時の、湖に落ちて宇宙を彷徨うような描写の美しさには息を飲まされた。そのあとの羅輯のセリフ、自分が自分の破壁人だと名乗るシーンは忘れられない。まさに鳥肌ものだった。
羅輯のタイプの女性が美化されすぎており、男の理想の二次元キャラ感が強いので、これには批判はあるだろう...でもそれ以外の点においては文句がない。宇宙全域を舞台にした、時空を越えるスケールの大きさ、ディストピア感、大好物だった。三体3も楽しみ。
章北海が好きだったなぁ。。