あらすじ
中央アジアを舞台に、さまざまな結婚模様を描き連ねていく『乙嫁語り』。
撮影の旅を続けるスミス一行は、アニスとシーリーンが暮らす町へと戻ってきました。
「何もやることがない一日」を描いた前後編、
「猫」や「髪」、「風呂」に「手紙」の漫画など、大小さまざまな9篇の作品を収録。
ロシア軍の南下がうわさされるなか、スミスの旅路に幸あらんことを!
前作『エマ』で19世紀末の英国・階級制度の恋愛を描いた森薫先生の最新作はシルクロード!美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、12歳の少年・カルルク。遊牧民のアミルと街を作り定住する定住民のカルルク、8歳もの年の差がある2人の愛の行く末は?
前作ではメイド愛を爆発させていた森薫先生、今作でも圧倒的な情報量と繊細かつダイナミックな画力で中央アジアの「乙嫁」たちの生活、愛を描きます。嫁入り前に必ず行う布支度や、結婚式、料理、描かれる日常が本当に面白い!洋服に入れる刺繡の作画が細かくて本当に美しい…
キャラクター達もとても魅力的です。主人公であるアミルをはじめとした、様々な「乙嫁」たちもそれぞれ個性が強い…!美しく、健康的でたくましく、それでいてチャーミング!一度読んだら乙嫁語りの世界観から抜け出せなくなること間違いなし!!
人間だけじゃなく動物も沢山登場する本作、ぜひ読んで頂きたい一冊です!
感情タグBEST3
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新刊!!
今回はどちらかといえばカルルク・アミル夫妻よりもスミス達の動向にスポットライトが当たっていました。
ペルシャにて富豪さんの家に再びお世話になり、アニス・シーリーンの姉妹妻の写真をこっそりタラスが撮ってきたり。
これから双子のいるアラル海岸沿いを経て、カルルクたちのところまで戻って写真を撮るのかなぁ。
Posted by ブクログ
其々の日常の穏やな時間が描かれます。
スミスの旅はその道程を逆になぞる、行きと違うのは横にタラスがいる、そして写真という「時」を切り取る道具を携える。
タラスの浮かべる表情は、哀しみ?慈しみ?戸惑い?不安?でも、スミスの何ということのない呼び出しに頬を染める表情も見せる。
ペルシャでのアニスとシーリーンとの3人の語らいの時間が、タラスに自分を語る場と新たな世界と違った文化を引き合わせる。彼女は、同年代の女性との交流は少なかったはず、穏やかな笑顔が印象的。また、写真機の操作といい、タラスの聡明さが際立つエピソードとなっている。
女性の行動が抑制される中、湯場で女たちとアニスの交友が広がってゆく。
今回も素敵過ぎ!!
待ってました!
今回も異国文化をガッツリと味わうことができました。
髪の話なんて本当に素敵。
自分と違う文化は排除、な人たちに読ませてあげたい。
あのあっさりして見える夫婦に、こんな時間があるなんて思いもよりませんでした。
Posted by ブクログ
スミス、アミル、双子、姉妹妻、パリヤ…
暇な時間の過ごし方と、その後の時間の経過の早さ。
パリヤの家では猫がいて、アミルは威嚇され…
セイレケは髪の毛の手入れが丁寧で、とても綺麗。
『髪が隠せ』というのも頷ける。
スミス一行再度姉妹妻の元へ訪れる。
アニス、シーリーンにタラス(スミスの妻)は会う。
3人で話す一夜はどれだけ姉妹妻のスパイスになったのだろう?
そして、スミスはタラスに頼んで女性だけの区域を写真に収めてくれと頼む。
実際、女性は人に見られてはならない。美しい生き物だから。
中庭を撮って、最後に内緒で女性と子供を一枚。
アニス、シーリーンは文字を教えたいと旦那様に頼むが良い答えは帰ってこない。
だけど、お風呂なら?と。そこでOKを貰える。
銭湯というカンジなのかな?
女性がみんなで集まって、雑談しながら字を教える。
アニスが自分の言葉で、自分の意志で言葉を紡ぐ。
コレはものすごい進歩。
何しろ、殆ど黙ってしまう人だったから。
風呂場の脱衣所で。
アニスは皆のリクエストに答え文字を書いていく。
lastにおまけマンガ載ってます。
タジキスタンとか、中央アジアのお話です。
相変わらずの絵の綺麗さ。
美しさの見せ方。
ストーリーはそれぞれだけど、やっぱり引き込まれる。
Posted by ブクログ
「閑暇」が面白い。久しぶりの双子は相変わらず。アミルは一人で暇だと歌を歌うんだ。
これから戻るわけだから、物語は、やっと、半分ということだろうか?
Posted by ブクログ
相変わらず登場してくる女性陣がエロいです!パリヤさんがひたすら健気なのもフフってなっちゃいますし基本、絵が上手いのでそこ見てるだけでも楽しめちゃうって点が大きいと思います!パリヤさんの紐に戯れるニャンコも可愛いですね!