【感想・ネタバレ】経営戦略の教科書のレビュー

あらすじ

「経営戦略は企業経営において最も重要な根幹部分です。理に適った経営戦略なしに、よい経営をすることはできません。端的に言えば、経営戦略とは経営の『意思』であり、多様なステークホルダーとの『約束』です。どのような会社を目指すのか、どのような存在になりたいのかを意思表示し、株主や顧客というステークホルダーと約束するものが経営戦略なのです。」早稲田大学ビジネススクールで学生満足度No.1の白熱講義を紹介!【光文社新書】

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3.5
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Posted by ブクログ

経営戦略の概観を学ぶには、良好な書。
18章で、講義のように トピックスをとりあげる。
たぶん 経営戦略は、このような手法か、
物語風にしないと 理解が簡単にはいかない。

つまり、経営戦略とは、正解も体系だった理論もないうえに
百花繚乱の観がある 経営戦略論。
それをさばくには、哲学よりも 編集力なんでしょうね。
そういう意味で、この本は 成功しているのではないか
と思われる。
具体例も 障りだけで もっと深めてほしいとは思うが
それは、欲張りなんでしょうね。

まずは、ザバッと 読めることが必要。
チャレンジャー戦略。
ニッチャー戦略。
参考になる ポイントは さらりとしているが
奥が深い。なによりも、情熱なんでしょうね。

経営戦略は 『仮説』という考え方が 正しいですね。
仮説検証という 基本的なスタイルが 経営活動の基本となりそうです。

カゴメの『畑が第1の工場』という泥臭さがいい。
残存者利益が 漁父の利と言うべきか。

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2016年04月15日

Posted by ブクログ

著者は早稲田大学ビジネススクール教授。三菱電機㈱、米系戦略コンサルティング会社を経て、現職。

著書に「現場力を鍛える」「見える化」等多数。

人生において、さまざまな人の生き方や経験から得た学びや教訓が、自分自身がより良い人生を歩むことに資するように、経営戦略も「生きた事例から学ぶ」ことが重要である。

経営戦略がどのようなプロセスで生まれ、どのような結果をもたらしたか。事例の疑似体験により、経営戦略の本質と何かを理解する。そして、その本質から自社の経営戦略を編み出していくという実践の延長戦上で「経営戦略」とは何かを自分なりに会得するという学習プロセスを本書は設定し、「経営戦略」の本質を以下の18章にわたりレクチャーしている。
①経営戦略とは何か
②ゲームのルールを理解する
③グローバル競争と経営戦略
④選択と集中という考え方
⑤戦略代替案の考え方
⑥リーダーの戦略
⑦チャレンジャーの戦略
⑧ニッチャーの戦略
⑨経営戦略とは仮設にすぎない
⑩成長と経営戦略
⑪M&Aと経営戦略
⑫現場起点で経営戦略を立案する
⑬起業と経営戦略
⑭経営戦略の実現性
⑮破壊と創造
⑯資源ベースアプローチという考え方
⑰残存者利益という考え方
⑱フレームワークに使われるな

18にわたる講義形式で進められる本書。
教科書といっても知恵ありきではなく実例から全てがスタートする。それにより知識をあらかじめ持ち合わせている人にとっては理解が深まり、初見の人についても問題なく知識がすっと頭にはいるように構成されている。

知識のみでは実務に役立たたない。
実務ばかりだと体系的な学習が困難。
そんな二つの問題を上手に克服できるような素敵な一冊。
教科書というだけあり、入門書としてはおすすめできる。

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2013年09月15日

Posted by ブクログ

ビジネスのなんたるかが「なんとなく」わかりはじめた若手~中堅どころの社会人に最適ではないでしょうか。(自分がまさに中堅どころの社員だからなんですが)
「なんとなく」の理解を、しっかりした知識と言葉で体系立てて頭の中にインプットできます。
ビジネス上の何かしらの判断を下す時、その手助けをしてくれる良書です。

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2012年08月11日

Posted by ブクログ

非常にわかりやすい。
僕は商学部の学生だから経営に関してある程度知っており、そもそも経営戦略というテーマは抽象度が高く非常に分かりづらいこともよく知っていた。しかし、この本は具体例を用いた説明で非常にわかり易かった。コンサルタントが書いた本だけあって、非常に論理的な説明であった。
企業の動きは戦略理論に基づき、かつ外部環境の影響を受けながら施策を施していることがよく分かる。そしてその施策の一つひとつには一貫した戦略があり、その目的にちゃんとベクトルが向いているのだと分かった。
この本は「強力なリーダーシップを発揮して、企業の方向性を明確にすることが大切だ」といった通説に対して漠然とした疑問を持っている人に特にオススメである。

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2012年04月29日

Posted by ブクログ

早稲田大学ビジネススクールでもっとも人気の高い授業。経営戦略と聞くと何だか難しいイメージだが、事例を踏まえて戦略とはなんぞやと言うところを説明しているので、入門編としては最適な新書だろう。


そして、この著者のスゴいところは戦略策定の限界をも理解した上で、経営戦略の目的について言及しているところである。日本社会は長らく現場が主導権を取って、カイゼンやボトムアップ型の意思決定を繰り返してきた。成長期にはそれでも力技で何とかなったが、低迷期においてはやはりドラスティックに戦略転換を図る必要が出てくる。


起業において、0⇒1を創るフェーズでは戦略もへったくれもなくガムシャラにやれ、でも1⇒10を創るためには戦略が必要だというのは我が意を得たりという想いである。

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2012年02月09日

Posted by ブクログ

永守さんの言葉がすごい。

「業績が悪化しているのは、従業員の心が病んでいるからであって

経営者が彼らの向上心に火をつければ必ず利益を生み出す」



そうだ。経営者がベクトルを合わせ、従業員一人一人を燃えさせると

違う結果が生まれるはずだ。

横浜ベイスターズの中畑監督がどれだけ、選手に負け犬根性をなくさせ

戦う気持ちを出させるか!?

原監督は、一流選手のあつまりの中でも、ベンチに座る選手を作らなければ

ならない。ベンチに座る選手が、燃えれば、チームは一丸となる。



いかに現場における具体的な優位性を仕組みに落とせるか。

チームをまとめ、仕組みを作る。

経営は従業員、一人一人が作り上げる。その一人、一人が強ければ

必ず会社も強くなる。

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2012年02月05日

Posted by ブクログ

内容は初歩の初歩だが具体的なケースも豊富に取り上げられており、理解し易いような工夫がされている。
あまりに基本的でライトな内容ばかりだったので、少し拍子抜けしたところもあったが、わかりやすさという点では申し分ない。

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2012年02月04日

Posted by ブクログ

入門書レベルだが、実例を多く取り扱っており、とても分かりやすかった。企業の戦略を立てる上で、自社の強みや弱み、市場の機会や脅威について分析するが、これは一個人にも言えることだと感じ、自分の実力を把握することの重要性を感じた。

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2011年12月30日

Posted by ブクログ

まあ教科書ですね。よくまとまっている。経営の本質は価値の創造であり、持続可能な差別化が企業活動の目標であると。既知のことを集めてある本だけど、改めてこの教科書にあわないことをやっていることに気がつかされました。

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2011年11月30日

Posted by ブクログ

著者がビジネススクールで行っている講義を文章化した作りで、15の講義と3つの補講からなる。
ケーススタディという形で、私たちがよく知っている企業の事例を紹介しながらその目的と成果にいて解説している。

「フレームワークを学ぶ意味は、フレームワークの考え方を学び、自分に合った最適なフレームワークを考える、そしてフレームワークで整理したものをユニークな視点から読み解くことにあるのです」

キーワード:
3C分析、SWOT分析、バリューチェーン分析、アドバンテージ・マトリクス、ポーターの3つの基本戦略、クープマンの目標値、スケールカーブ、エクスペリエンスカーブ、アンゾフの「製品・市場」マトリクス、PPM、PMI、ポジショニング理論、資源ベースアプローチ

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2011年10月30日
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