【感想・ネタバレ】三国志(四)のレビュー

あらすじ

乱世の姦雄を自称し、天下を席捲した曹操も、関羽には弱かった。いかな好遇をもってしても、関羽の心を翻すことはできない。玄徳を慕って千里をひた走る関羽。そして劇的な再会。その頃、兄孫策の跡を継いだ呉の孫権は、恵まれた自然と豊富な人材のもと、国力を拡充させていた。失意の人玄徳も、三顧の礼をもって孔明を迎えることができ、ようやく天下人として開眼する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

諸葛亮孔明の登場。いくつかの名シーンに鳥肌が立った。世を動かす人にとって素晴らしい人材に出会うことは不可欠ということがよく分かる。
徐庶の心の強い賢い母に感服するばかりだった。たとえ命に替えても我が子を曹操に仕えさせまいとする母の心。この一連のやり取りには息を呑んだ。曹操は一言で言い表せない要素があり、掴みきれない人物だ。本心では何を考えているのか分からない怖さを感じる。
私利私欲にまみれた権力者にはうんざりだ。民や末端の兵の目線ではどんな世の中だったのか、どんな感覚を持っていたのか興味がある。

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2021年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに義兄弟が再会。いまだ食客の身分に甘んじる劉備は、軍師孔明を得て、そろそろ天下人としての風格がついたかな。曹操は名選手ばかり集める巨人のオーナーみたい。孫策が非業の死を遂げ、ついに孫権が立って、ここに三国志の英雄がそろい踏み。

20歳下の若造にこき使われる劉備さんもちと情けないが、リーダーたるもの時に非情でなければならないのだろう。優柔不断さが命取り。舞台はいよいよ赤壁の戦いへ。

関羽の説いた「泥魚」の喩えが秀逸。
才能を用いる適格なリーダーがいなければ国も成り立たない。ビジネスの世界にも通ずる真理であろう。

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2014年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

関羽に執心するも、けっきょく手放すしかなかった曹操。
惚れた弱みって切ないね。

赤壁の戦い、そしてついに玄徳は諸葛孔明(しょかつこうめい)を臣下にする。
領民まで引き連れて逃げ回る玄徳の快進撃がこれから始まる予感!

煌びやかな金銀をあしらった鎧兜や旗印、150mもの主要道路は街路樹と塔で彩られ、城での暮らしぶりったら灯りあり鏡あり、歌や楽器を楽しみパーティー三昧。
これが古代中国とは・・・

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2013年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

劉備の居場所がわかった関羽は、曹操に見送られついに都を出発する。途中、五つの関所が立ち塞がるが彼は次々と突破して劉備とついに対面し、張飛と新たに趙雲も仲間に加わった。

一方、南では孫策が暴漢に襲撃され27歳で命を落としてしまう。後を継いだ孫権はわずか19歳であった。

曹操は圧倒的に兵力で上回る河北の袁紹を滅ぼしていたが、劉備は47歳になろうというのにまだ一国すら持たない身であった。彼は自分を補佐する軍師が欠けていることを感じ、三顧の礼で諸葛亮孔明を迎えることに成功する。
彼の説く天下三分の計に沿って劉備は今後動くことになる。

この巻は曹操が袁紹を破った大逆転劇と、劉備が孔明を得たという一つの歴史の転換点が見どころかな。
劉備はここまで国を追われてばかりのいきあたりばったりで全く頼りにならない印象だけど、ここから巻き返しなるか。

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2013年10月19日

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