まさきとしかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「貴和子」という女性にまつわる連続短編集。
本人視点の章はなく、彼女に関わる周りの人物からの視点でそれぞれ語られていく。
スッキリとしない締め方に、どうなったのかと考えさせられる。
自覚無自覚、意図的なのかそうではないのかはわからないが、一瞬で人を狂わせる程の魅力のある女性が身近にいたとしたら、やっぱり嫌だなぁと正直思う。
人には多面性がある。
対する人によって顔が変わる。
いくつもの自分を持っている。
時にどれが本当の自分なのかわからなくなる程、いくつもの仮面を持っている。
そして他人には言いたくない、負の感情も持ち合わせている。
無意識に他人と比べて、比べる事によって自分という人間を認識する。
狡くて、醜くて、愚かで、浅ましい。
でもそれこそ人間らしいとも言える。
まさきとしか。
女性の内側に潜む嫌らしさを表現するのがとても上手い作家さんだ。