双見酔のレビュー一覧
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異世界系とは一線を画す面白さ
こうゆう、作者がしっかり考えて描いているんだろうな、という作品はつくづく好きだなと思う。
「中のひと」という切り口は確かに面白いが、それだけで物語の深みが出るものではない。
個人的にはやはり「台詞」が命だと思っていて、それによってキャラが立つし、掛け合いやストーリー展開に面白さが出てくる。
どうしても漫画は(読者層を意識してか)極端なキャラクターになりがちだが、この作品にはそれを感じない。
例えばベルは、ラスボスなのにかわいらしい女の子というギャップはあるにせよ、発言や行動に極端なものはなく、むしろちゃんと管理人だな思わせる発言が多いことで魅力的なキャラクターになっているように思う。クレイも -
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ダンジョンを…運営…?笑
自分を育てた父親を探し、未だ踏破されたことのないダンジョンに挑む凄腕のシーフ、クレイ。最終階層目前で出会ったのは、そのダンジョンの管理人を自称する少女でした。
少女の規格外の強さを目の当たりにしたクレイは、ダンジョンの運営の一人として働きはじめます。
あー、あそこはこうしてたのかなー、とか。あのダンジョンは相当苦労しただろうなー、とか。設定に対して説得力のある描写が多いため、自分がプレイしたゲームと照らし合わせて考えるのも楽しいです。
何やらダンジョン外での政治的にきな臭い話も差し込まれそうで、どんどんと広がりを持たせた展開が期待できそうです。 -
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異文化交流
話が進んできて少しずつダンジョンの仕事や職場の同僚達の事が解ってきたクレイ。
「めんどくさい人達」との契約更新も済んで改めてベルの力の凄まじさを感じてしまいます。
父親探しのための鍛練と装備探しに力を入れようと、雇われモンスターと交流を図り微かな情報も手に入れる。
ただ、ダンジョンには何かキナ臭い『仲間殺し』と呼ばれる探索者が...。冒険者ギルドの動きは...。
色々と展開があり、ダンジョンとその周辺でも動きのある今回です。
サブキャラ達も良い味出してて、続きが気になって仕方ないです。 -
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楽しいダンジョン運営
成り行きでダンジョン運営に加わる事になった主人公クレイですが、ダンジョン管理人のベルと愉快な仲間達と共に運営したり探索したりとお話も少しづつ広がって来てます。
キャラクターの深みが増してきているので愛着も湧いてきますね。
様々なダンジョンが有るような世界ですが、どうやらクレイのいる所は何やら色々と特別らしく...。
前任の管理人も少しづつどんな人?柄だったのかが明かされてきます。
あまりマトモな感覚の持ち主では無いようですが。
最後には新たな展開の予感。ぜひ、楽しい新感覚ダンジョン運営に踏み込んでみましょう。 -
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かゆいところに手が届く
コミカルで新しいと思いました。
いわゆる舞台裏をテーマにした作品ですが、ダンジョンという、古典的な、ともすると古臭く感じる材料を、よくこねていると感じました。
一つのアイデアを膨らませるのは、日本の漫画やアニメ、ゲームの常套手段です。そういう意味で、物語に一貫してブレない芯、コンテクストがあり、わかりやすく読みやすかったです。
先の展開が読めない、登場人物の独自性と意外性があり、キャラクター造形もとても綺麗でした。
こういうマンガを待ってましたと、言わざるを得ません。 -
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面白い
よくあるダンジョン探索系かと思ったら「ダンジョン運営系」でした。
絵柄もゴチャつかず非常に読みやすいし、キャラデザもシンプルながら魅力的に描かれているので感情移入もしやすいです。
主人公のクレイは常人ではあり得ない力を持った冒険者で、ダンジョンで戦闘となったモンスターとのハプニングで新たな「職場」にスカウトされます。
雇い主のベルさんは可愛く、友達が欲しかったようで、ほのぼのとした部分も描かれますが、本来のダンジョンに挑む冒険者の殺伐としたやるせなさや暴力的な面もしっかりと出てきます。
綺麗事だけでは無いのですが、クレイの父親を探す旅にも似たお仕事マンガとして楽しむのはいかがでしょうか