伊勢田哲治のレビュー一覧

  • 哲学思考トレーニング

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    クリティカルシンキングを哲学の方法論として解説してくれる本。哲学というより、論理学というほうがピンとくるが、哲学的思索における、ひとつのツールなのであろう。自動車と飛行機はどちらが安全か?などの具体的な題材を用いて解説してくれるのが、結構面白い。

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    2018年11月12日
  • 哲学思考トレーニング

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    ・疑う習慣を持つことはクリティカルシンキングのどんな技術論よりも大事
    ・自分の意見に感情移入しすぎないこと

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    2018年11月04日
  • 哲学思考トレーニング

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    哲学的クリティカル・シンキングの入門書です。

    クリティカル・シンキングには「修理型」と「改築型」があり、修理型のクリティカル・シンキングが「人間の思考はどういう間違いを犯しやすいかを学び、その間違いを避ける方法を考える」もので心理学などがベースになっているのに対し、改築型のクリティカル・シンキングは「どういうルールにしたがって思考すると正しい結論につながるか、という基礎の部分から考えていく」ものとされています。本書で扱われているのは「改築型」のクリティカルシンキングで、科学哲学や倫理学における方法論的な考察を組み込んだ内容が扱われています。

    通り一遍の入門書ではなく、今西進化論を題材にした

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    2017年11月30日
  • 哲学思考トレーニング

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    うーん、論理的思考力を鍛えると思って読むと、話が若干小難しく書かれているような。。。

    哲学書としてみても、うーん腹落ちしずらい。。。

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    2017年02月10日
  • 哲学思考トレーニング

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    クリティカルシンキングの導入書的な本で、哲学についてのほんという感じではない。

    ただこの本を通して哲学がどんな学問なのかということがおぼろげながらつかめた気がする。

    哲学とは「〜とは何か」ということを突き詰めていくものであり、その中での思考方法、論理の組み立て、論理の妥当性の確認方法がクリティカルシンキングである、といったところなのだろう。

    そして論理の妥当性を徹底的に確認するための学問が「論理学」なのであろう。

    哲学、論理学、クリティカルシンキングのつながりをなんとなくではあるがわからせてくれる本であった。

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    2020年04月05日
  • 科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す

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    ここで須藤さんが語る科学の方法論はリサ・ランドールが『宇宙の扉をノックする』で語っているものとほぼ同じものである。
    学生時代に廣松渉の『科学の危機と認識論』を読み、村上陽一郎の講義を聞き影響を受けてクーン、ハンソン、ポパー、ファイアアーベントを愛読してきた自分が、それでもやっぱり須藤さんの言っていることの方が共感できる、というところに少なくとも日本における哲学の問題があるだろうと思う。自分の”アタマ”に信頼を置き過ぎ、というか、道具立てが古すぎる、というか。
    読み終わっても科学哲学の目的と意義を理解も納得もできなかった。またいつか読み直してみようと思う。

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    2014年04月18日
  • 科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す

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    科学者ではないものが語る「科学哲学」について、科学者と哲学者の議論、というか哲学者の説明、というか。議論が循環して申し訳ございませんが、という言葉が本文中にも出てくるように、およそ噛み合わない話が続く。それがこの本の狙いなのだろうけれど、なかなかに疲れる。僕は科学哲学のような考えに割と惹かれた頃があったけれど、今はもっと単純な物理法則に拠り所を求めたい気分がしていた。そういう点で科学者頑張れ、だったのだけど、けっこうそこがとろけていってしまった。目に見える、ってなんだろうね。

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    2013年12月02日
  • 哲学思考トレーニング

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    全体を通して、文章が読みやすい。説明が上手である。まさに本書もテーマ、そのものを実現している。一度は、疑ってみる。あらゆる事象に接して生きている。疑う事を、方法、クリティカルシンキング、という方法を使うと、思考を整理しやすくなる。議論する場合、その手法についても紹介している。
    例に使われている
    科学的実証と疑似科学として「今西進化論」えお取り上げる。デカルトと懐疑主義、「生きる意味」を価値から考える。価値主張のクリティカルシンキングは、異なる価値観との対峙に役立つと思われる。
    デカルトの方法の説明
    方法的懐疑⇒デーモン仮説⇒思考実験
    についての説明は分かりやすい。

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    2013年11月30日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    執筆者の思いは伝わるが、各章のトーンが一致しないので寄せ集め感が出てしまう。1,3,5章は具体例が多く、2,4が抽象的なメタ理論寄り。
    第1章はかなり出来が良い。中学生の教材にしても良いくらい。
    ゼロリスクを求める消費者のほうがよっぽどデジタルだ、ということだ。

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    2013年09月07日
  • 科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す

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    科学者と科学哲学者の対談形式の本.
    私はソーカルの本を読んだ程度の関心と知識しか持っていない人間です.

    科学や科学哲学,どちらかの考え方についてある程度親しみがある人向けの本な気がします.
    科学や科学哲学の”考え方”について二人が話していますが,やや須藤さんが意固地になっている気がします.
    このくらい意志が強く,しつこくないと科学者にはなれないのっかも知れませんが,科学者の”興味”の持ち方に比重を置きすぎな感も.
    まあ,そうでなければこの対談はなかったでしょうから,それはそれで.

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    2013年08月04日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ネタバレ

    科学技術倫理前半「科学技術と社会」の教科書として利用。4人の著者がそれぞれ、ニセ(エセ)科学について、具体的な事例を取り上げながら解説をしている。3.11以降の報道問題についても取り上げている。
    普通に読む分にも難なく読むことができ、科学にあまり接してこなかった人でも読むことができると思う。

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    2015年03月08日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    5人の著者による,
    オムニバス形式の科学論。

    論点はバラバラなんだけど,
    一般人と専門家による,科学技術コミュニケーションが大切である
    ということは,通底しているかなぁ…。

    「コミュニケーション」という文言が入った言葉
    ――e.g.リスクコミュニケーションなど――を
    最近,よく見かけるので,「コミュニケーション」が,
    今の流行りなんですかね。

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    2013年05月15日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    マスコミでは各論、対論を乗せる。そうすると学会では1:99の意見でも5:5に見えてしまう。難しいけど記事は鵜呑みにせず自分で考えてソースに当たること…

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    2013年04月23日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    そもそも何で借りたかと言うと、菊池誠さんと菊池聡さんを間違えた。
    こういう、色んな内容のオムニバスは、新書ではちょっと辛いのではないか。知ってる話は新鮮味はないし、そうでないものは興味も持てないか、キーワードのみ。
    そのキーワードをフックにして、次読む本に広げて行けば良いんだろうが、何故か今そんな気分ではない。

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    2013年03月13日
  • もうダマされないための「科学」講義

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     疑似科学を批判する書籍は多い。この本も例外なく、ゲーム脳、マイナスイオン、水からの伝言、ゲルマニウム・ブレスレットなどの疑似科学に気持ちいい批判を浴びせている。また、マスコミの科学に関する無知による報道の歪みや、「学」と「民」の科学コミュニケーションのあり方、3,11以降の情報リテラシーなどにも触れている。
     だが、薄っぺらな科学原理主義とは一線を画す。環境や社会に関する複雑な問題を解決するには、あえて科学以外の「知」も用いたほうが効率的だという主張が印象的だった。場合によっては、哲学や文学などの「非科学」も有効なのだ。注意すべきは、「非科学」なのに「科学」を装う「疑似科学」だ。これは欺瞞以

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    2012年09月02日
  • 哲学思考トレーニング

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    クリティカルシンキング=批評的思考の入門書。議論を前提-推論に分けそれぞれの妥当性を考えることが基本。行っていることは分かるが実際の会話や会議では、勘定になってしまうことや相手の立場などを考えてそこまでは突っ込めないぞというやつ。むしろ自分の議論のまともさを振り返る上で役に立ちそう。

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    2012年05月12日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ゼロリスクというのはある種の思考停止。

    反証不能なものは科学ではない。

    科学だけでは答えを出せずに、なんらかの価値判断を伴う分野が増えてくる。そのときにどうするか。

    意思決定プロセスに携わる人を増やしたからといって解決する問題ではない。

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    2012年03月26日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    科学とニセ科学とか、メディアの報道とか、「理系じゃないもん」っていう人こそ読むべき。

    わかりやすい、だけを求めるのは、危険。
    実は、ゼロかイチか、で割り切れないのが、科学。

    大きく考えれば、情報リテラシーの話だと思います。どんな情報を信じるのか、どういう風に情報を信じるのか。

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    2012年02月17日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    五人の人がそれぞれの切り口で科学とのつきあい方について述べた本。
    具体的な事例について辛辣に偽科学やらデマやらにツッコミを入れているので分かりやすく面白い。

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    2012年01月20日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    よい本だと思うけど「ですます」は読みにくいよ。いや、行間がつまっているからか。まあこれだけの内容ならしょうがないね。



    平川先生には「分断」をどうのりこえるかもう少しつっこんでほしかった気がする。どうしたらいいんかね。

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    2021年01月05日