【感想・ネタバレ】哲学思考トレーニングのレビュー

あらすじ

哲学は工夫しだいで思考のスキルアップに直結する。分析哲学、科学哲学、懐疑主義、論理学、倫理学などの思考ツールを使いこなす術を完全伝授! もっともらしい屁理屈や権威にだまされず、筋道を立てて考え抜くコツが身につく。すぐにも応用可能なノウハウを習得しながら、哲学的思考の真髄も味わえる知の道具箱。

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クリティカル・シンキングの理論と実践を俯瞰的に橋渡しする本です。あらゆる議論や主張について、する人・聞く人・興味がある人の全てが一読しておくべき、フラットかつ読みやすい本だと思いました。

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2025年08月23日

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伊勢田氏らしい本。真面目だなあ、というのが最初の印象。とりあえず含蓄がありそう(で実は何も言っていない)なことを言っておけば哲学になると思っている人は、おそらくこの本をあまりよく思わないだろう。このような考え方がもっと普及すればよりよい世の中になるのではないか。

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2017年01月30日

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正しい前提を正しい論理で組み合わせれば、確かに正しい結論が導ける。しかし絶対確実な前提なんてないし、正しい演繹的操作は情報量を増やさない。だから絶対確実な結論を求めるのであれば、どれだけ論理的であっても、むしろその厳密さゆえに、目の前の問題に対して役立つような結論は出せるはずがない。

もしも何か役立つ結論を出したいのならば、いくらか不確実なことも正しいとみなさないといけない。その際に、何をどんな理由で正しいと見なすことにしたのかということに自覚的であるべき。でないとコミュニケーションが成立しなくなる。

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2014年11月09日

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ネタバレ

本書は、論文を読んでいる学生は少なくとも実践しているであろう手法-クリティカルシンキング-を大まかに紹介・説明したもの。院生の多くはここに書かれている内容を自然と習得されていると思う(僕は習得途中)。それを改めて整理したもの。おおまかなメッセージとしては、「物事に対してはある程度疑ってかかるべきだけど、やみくもに疑うのは愚の骨頂。少しは考えて疑うべきか疑わないべきか考えるべきだよ」というもの。

個人的には、倫理学についての話が面白かった。と同時に経済学に価値判断がなくて(?)よかったと改めて思った。

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2011年09月23日

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いわゆる哲学の本ではなくクリティカルシンキングの入門書
作成する資料のセルフレビューの力を身につけるために読んだため、序盤の内容で十分であり、後半の内容は退屈だった。
具体例が多いためわかりやすいが話が派生・分岐する傾向にありついていくのに疲れる本だった。

■学び
・批判は否定ではなく、中立的な立場で本当にそうなのか?を疑うこと
・議論とは前提→推論→主張
・主張を疑うには、前提を疑うか、推論が飛躍しているか

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2025年05月31日

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見るからに難しそうなタイトルで、中々読みはじめに勇気のいる内容だが、読み始めると意外な事に、すらすらと頭に入ってくる。要は日常的に「考えなければならない」シーンはビジネスに於いてもプライベートであっても、我々は常に物事を考え、判断して、そして決断して実際の行動に移っている。中々行動できない人、すぐに動き出すが、やり直しや失敗の多い人、更には何も考えずに不幸な結末に至るべくして至る人。ビジネスシーンでは特にこういった人は周りにはよく見かけるはずだ。そうした方々のみならず、自分自身にもそうかもしれない、そう心当たりのある方(私もそうだが)は、本書を読む価値は十分にある。当てはまるシーンが次々と思い浮かぶだろう。
本書はその始まりを「哲学」なんて人生に役に立たないのでは、という疑問から入っていく。私も文系人間だから、理系に比べると頭の固い人が量産されるイメージはどこか持っている。だが昨今、時代はAI全盛期に突入しようとする中で、改めて文系人材の正しい日本語能力や文脈の捉え方、言葉や文章にして表現する能力は注目されている。寧ろ膨大な文脈から答えを導き出そうとするAIの仕組みこそが文系人材の脳の動きそのものであるという意見を目にする事もある。哲学には更に物事の答えを導き出すための最善の思考プロセスを生み出す力を大いに感じ取る事ができる。
我々の周りには常に考えなければならない、対処しなければならない課題や問題が山積みである(勿論、それらに関心を示さず、無視して生きる事も可能だろうが、結果を受け入れなければならない覚悟は持つべき)。そうした疑問に一つずつ向かい合うことは、思考力を鍛える最善の方法であるだけでなく、人生を意味ある、価値あるものへと変える力になる。大きな失敗を経験したり、壁にぶち当たって前に進めない時、それまでの経験や価値観が通用せず、諦めそうになる事がある。打ち勝てない自分の非力さに打ちのめされ、自分の存在意義を疑うことすらある。だが、その度に人類は考え、そしてそうやって見えない遥か上空にあるはずの頂に挑んできた。そして新たな発見や理論は、更に多くの人々を巻き込んで思考の嵐を呼び、その中から一筋の巧妙に繋がる新たな考え方を確立させてきたのだ。そこにあるのは言うまでもなく「考える力」だ。
そして哲学的な思考は更にそれに効率性や説得力を与えてきた。我々が物事を判断する際の、前提条件や背景に悉く光を当てて、真偽を舞台に引き摺り出すだけではない。時には互いを理解し、お互いの考えをすり寄せ、そして手を取り合って新しい価値判断を生み出してきた。「我思う、故に我あり」とらかのデカルトの行き着いた答えだったのだろう。全てに疑問を抱き、目の前にある紙切れにさえ疑問を抱いたデカルト。そして、それへの反証も恐れず受けてきた生き方、考え方に、人々が今後の未来を生き抜くヒントがあるだろう。決して考えを止めてはいけない。人任せにしてもいけない。我(自分)がどう思う(考える)か。それを起点に、世の中の今ある価値にさえ疑問を抱き、自分なりの考え方を確立する必要がある。流石にデカルトそのものの考え方を実践すれば、生きづらいだけでなく、食料自給も出来ない日本では飢え死にしてしまうだろうが、生き方のヒントは見つかるだろう。
哲学がなんとなく異質の世界に限定されたもの、頭の固い学者が専売特許として考えること、といったレッテルを貼ってしまったら、恐らく大半の人は近づかないだろう。だがしかし哲学にビジネスシーンや生きる上でのたくさんのヒントがあると期待できる人、決して期待を裏切らない。懐かしの三段論法という言葉を目にして、普段の自分の成長を感じるもよし、覚えて使いこなすもよし、全年齢世代の入門書(筆者の意図とは異なるかもしれないが)として非常にわかりやすく纏まった内容である。また眠れない日々が続く。

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2025年04月28日

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クリティカルシンキングを理解するための書籍。哲学という名前があり、とっつきにくいかと思ったが、事例が多く分かりやすい内容であった。また、ロジカルシンキングにも役立つことも書かれており、論理的に考えるのが苦手で左脳を鍛えたい方には読んでもらいたい。

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2023年01月02日

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ふとした興味から手に取った一冊。
読み進めてみると、現在執筆中の卒業論文を書く上で有用な情報が散りばめられており、一冊で二度美味しい本だった。
アカデミックな筆者が書いた本なだけあって、明確な言葉遣いでクリティカルシンキングについての全体像を解説してくれていた。

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2021年01月28日

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クリティカルシンキングについて学べる本。
世の中にクリティカルシンキングの技法を説く本は数多くあれど,その原理や基本について述べている本は多くない。
しかも,聞く側の態度だけでなく,伝える側の態度にも言及している。

クリティカルシンキングについて学ぶならまずこの本を読んでみるといいだろう。
本の最後に「結局、何がどうだったのか」という要約を入れてくれていることもとてもありがたい。

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2020年01月06日

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論理学や哲学、倫理、科学からの観点でクリティカルシンキングを学べる本。しかし、筆者が述べているように、本書はあくまでも入門的位置付けのため、本書のみでクリティカルシンキングを体得するのは心許ない。だから、本当に理解し身に付けるためには、巻末の参考文献を基に興味を持った分野を深掘りする必要がありそうだ

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2019年07月18日

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クリティカルシンキングを網羅した本。デカルトの懐疑の部分で、「確実」というカテゴリーを設けたら、より実りが多かったという話し、価値判断のあたりは新鮮だった。

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2016年05月13日

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正しい議論や適切は判断とはどのようなものかを哲学分野のトピックを土台に解説する議論についての入門書。
時々、何が言いたいのかわからない箇所も見られたが、全体として実践までを視野に入れて丁寧に書かれた良書だった。
前半は適切な議論の構造についての説明から始まり、その議論の妥当性を認めうる判断軸を分析哲学と科学哲学の分野からいくつも紹介している。
後半は価値観の相違によって議論が停滞する事態をどのように乗り越えるかを紹介するエキサイティングで、非常に有用な内容だった。
議論が白熱して核心に迫ったところでお互いの価値観が食い違いが発覚し、それ以降は建設的な議論が難しくなるケースというのは本当に良くある。そういった場合は価値相対主義を言い訳に議論を諦めていたが、本書ではそこの乗り越え方を具体的な形で提供してくれている。

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2014年10月27日

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新書ではありますが、完成までに一年以上かかったという力作。クリティカルシンギングの手法を軸に、論点整理や議論のすり合わせ等を哲学的概念へリンクさせながら展開してゆく。面白い内容でした。

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2014年09月27日

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わけあって再読。というか、何度目か覚えていない。
何度読んでも、そのたびあらたな発見がある。そういう本を「名著」というなら、本書は紛うことなき名著だ。
この論理性、この知性の切れ味、ただただ、感嘆してしまう。

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2014年03月03日

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twitterや2chでうんこな議論があふれかえってるので再読しました。


哲学に興味がない人にもお勧めできるすごくまっとうな議論の本です。
価値判断は価値判断からしか導けないとか、反証主義の話とか、こういうのを義務教育でやればいいのにって思います。

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2011年09月20日

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ネタバレ

社会調査のウソ同様、批判的視座を獲得するための能力涵養の本です。
哲学的思考は決して無駄なものではなく、全体的な『俯瞰的』視点と微細な『違い』を峻別する力をつけるにはもってこいの入門書だと言えます。
コミュニケーションの齟齬や4枚カード問題に代表される理解力のテスト等、なかなかはっとさせられるものがあり、大変面白く読めました。
ただ、少し説明的文章が多かったのが残念です。哲学思考の具体例がもう少しあれば……と思います。

そういえば、僕が中学生の頃、『自分の考えてる事は特殊かも知れないけど、例えば1%の人が僕と同じようなアイデアや考えを持ってると仮定した場合、日本の人口だと約1200万人が僕と同意見になって、その数字を勘案すると、僕のアイデアとかは全然特殊じゃ無いよなぁ』と思った事があります(笑)

批判的思考というのは、結構揚げ足取りみたいで、でも、対象を細部にわたって吟味し、『より良い』意見に進展させる重要なプロセス。その手法を平易に解説している良書です。僕の評価はAにします。

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2011年09月13日

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クリティカルシンキング(批判的思考)入門。
ここでは物事を論理的に吟味して取り入れてゆくための方法を紹介している。しばしば使われる「批判」という言葉は、物事を否定するのではなく、分析して吟味するという程度の意味である。
紹介されている考え方の中には、無意識に出来ていることもある。しかし思考のツールとして整理しなおすと、つい見過ごしてしまう議論の盲点が発見でき、考え方に合理性とバリエーションが生まれるだろう。

クリティカルシンキングの心構えとして、
「間違いを認めるのを恐れないこと」
「自分の意見に感情移入しすぎないこと」
「批判は必ずしも自分自身に対する攻撃ではないことをわきまえる」
などを挙げている。どれも基本的なことに聞こえるかもしれないが、いざ実践しようとするとなかなか難しい。

一通り読むと分かるが、様々な手法が章をまたぎながら重複して紹介されている。結局どのような手順で考えていけば良いのか混乱するが、筆者もそれには気付いていたらしく、丁寧にも本の最後に「『結局、何がどうだったの?』という人のためのガイド」というものが付されている。方法論の整理と全体像の見通しに役立つ。

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2011年02月13日

Posted by ブクログ

屁理屈や果てしない懐疑を超え、筋道を立てて考えるのが哲学思考。その筋道のつけ方を分かりやすーく教えてくれる。
答えのない問や価値主張(価値判断)の相違に対する「哲学思考」の可能性と限界について 多く紙幅を割いている点もいい。ハウツー的なクリティカルシンキング本とは全く違う。
議論をすると、ついつい道場破りの様な気持ちになって、相手を論破することに心を砕いたり、「この人話にならないわ」と決めつけて心を完全に閉ざしたり…しがちな性格を改めて反省。

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2011年02月04日

Posted by ブクログ

グライスの対話原理の話を知ることができたのは収穫。
倫理パートが完全に理解できていない可能性があるため読み直してみよう。あと自然からの誤謬と自然主義的誤謬を私は混同していたらしい。。。

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2010年12月02日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
テツガクなんて小難しいだけで、日常の現場では何の役にも立たないのでは?
否、それは工夫しだいで思考のスキルアップに直結するものだ。
本書では、分析哲学、科学哲学、懐疑主義、論理学、倫理学などの思考ツールを縦横無尽に使いこなす術を完全伝授!
もっともらしい屁理屈や権威にだまされず、かといって不毛な疑いの泥沼に陥ることもなく、一歩ずつ筋道を立てて考え抜くコツが身につく。
すぐにも応用可能なノウハウを習得しながら、哲学的思考の真髄も味わうことのできる、一粒で二倍おいしい知の道具箱。

[ 目次 ]
第1章 上手に疑うための第一歩―日常会話のクリティカルシンキング(まずは疑う習慣から 議論とは何か 議論の特定の手法 行間を読んで議論を再構成する)
第2章 「科学」だってこわくない―科学と疑似科学のクリティカルシンキング(「科学的事実」の持つ権威 今西進化論の事例 ほか)
第3章 疑いの泥沼からどう抜け出すか―哲学的懐疑主義と文脈主義(デカルトの方法的懐疑 方法的懐疑の破壊力 論理的展開 文脈主義の考え方)
第4章 「価値観の壁」をどう乗り越えるか―価値主張のクリティカルシンキング(価値主張 「生きる意味」の事例 ほか)
第5章 みんなで考えあう技術―不確実性と合意のクリティカルシンキング(地球温暖化をめぐる論争 不確実な状況における推論の問題 立場の違いに起因する問題 クリティカルシンキングの倫理性)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年10月27日

Posted by ブクログ

哲学思考トレーニングというタイトルであるが、内容はクリティカルシンキングの入門書。哲学、論理学、科学の視点から日常生活に活かせる思考のツールを提供してくれる。デカルトの方法的懐疑もクリティカルシンキングの対象に。

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2023年04月23日

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ネタバレ

・タイトル通り、「トレーニング」であった。具体例と手順が出てくるので、逐一、理解した/理解していない(もう一度読む)を判断しながら読み進めれば、血肉になり得る。ナナメ読みしようとすると、どの立場で話されているか見失うので、一文ずつきちんと読んだ方が むしろ速い。
・()括弧内の補足がいちいち、生徒と距離を縮めようとする教員みたいで愉快
・タイトル(から自分が想像したこと)とは異なり、クリティカルシンキングのトレーニングに終始した。これが哲学的思考の一歩だから、と説得されたが もっと実用的には見えない話 が出てくるかと思っていた。
とはいえ、『クリティカル・シンキング トレーニング』と題されていたら、「そンなの分かってら」と手が伸びなかったろうから、このタイトルで正解なのだなあ
・自分用の思考訓練として良い。他人との議論には、周囲の人がみんなこの本を読んでくれているならまぁ…
本書の中でも、お互いが許容できる地点からスタートせよとある通り、前提の異なる相手とは議論が難しい。

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2022年10月24日

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クリティカルシンキングを哲学の方法論として解説してくれる本。哲学というより、論理学というほうがピンとくるが、哲学的思索における、ひとつのツールなのであろう。自動車と飛行機はどちらが安全か?などの具体的な題材を用いて解説してくれるのが、結構面白い。

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2018年11月12日

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・疑う習慣を持つことはクリティカルシンキングのどんな技術論よりも大事
・自分の意見に感情移入しすぎないこと

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2018年11月04日

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哲学的クリティカル・シンキングの入門書です。

クリティカル・シンキングには「修理型」と「改築型」があり、修理型のクリティカル・シンキングが「人間の思考はどういう間違いを犯しやすいかを学び、その間違いを避ける方法を考える」もので心理学などがベースになっているのに対し、改築型のクリティカル・シンキングは「どういうルールにしたがって思考すると正しい結論につながるか、という基礎の部分から考えていく」ものとされています。本書で扱われているのは「改築型」のクリティカルシンキングで、科学哲学や倫理学における方法論的な考察を組み込んだ内容が扱われています。

通り一遍の入門書ではなく、今西進化論を題材にした科学的言明の信頼性についての検討や、デカルトの包括的な懐疑に対する文脈主義の発想を利用した「疑う技術」の紹介、さらに、価値判断についての意見の相違を理性的な討論を通じて乗り越えるための技法などのテーマが考察されていて、おそらく著者自身の哲学的な立場が反映されているように思えます。個人的にこれらのテーマ自体に興味を覚えたので、おもしろく読み進めることができたのですが、その一方で、もう少し教科書的な叙述がなされている哲学的クリティカル・シンキングの本も手にとってみたいと感じました。

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2017年11月30日

Posted by ブクログ

うーん、論理的思考力を鍛えると思って読むと、話が若干小難しく書かれているような。。。

哲学書としてみても、うーん腹落ちしずらい。。。

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2017年02月10日

Posted by ブクログ

クリティカルシンキングの導入書的な本で、哲学についてのほんという感じではない。

ただこの本を通して哲学がどんな学問なのかということがおぼろげながらつかめた気がする。

哲学とは「〜とは何か」ということを突き詰めていくものであり、その中での思考方法、論理の組み立て、論理の妥当性の確認方法がクリティカルシンキングである、といったところなのだろう。

そして論理の妥当性を徹底的に確認するための学問が「論理学」なのであろう。

哲学、論理学、クリティカルシンキングのつながりをなんとなくではあるがわからせてくれる本であった。

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

全体を通して、文章が読みやすい。説明が上手である。まさに本書もテーマ、そのものを実現している。一度は、疑ってみる。あらゆる事象に接して生きている。疑う事を、方法、クリティカルシンキング、という方法を使うと、思考を整理しやすくなる。議論する場合、その手法についても紹介している。
例に使われている
科学的実証と疑似科学として「今西進化論」えお取り上げる。デカルトと懐疑主義、「生きる意味」を価値から考える。価値主張のクリティカルシンキングは、異なる価値観との対峙に役立つと思われる。
デカルトの方法の説明
方法的懐疑⇒デーモン仮説⇒思考実験
についての説明は分かりやすい。

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2013年11月30日

Posted by ブクログ

クリティカルシンキング=批評的思考の入門書。議論を前提-推論に分けそれぞれの妥当性を考えることが基本。行っていることは分かるが実際の会話や会議では、勘定になってしまうことや相手の立場などを考えてそこまでは突っ込めないぞというやつ。むしろ自分の議論のまともさを振り返る上で役に立ちそう。

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2012年05月12日

Posted by ブクログ

「クリティカル・シンキング(批判的なモノの見方)を紹介した新書。

他書の有名な本に野矢茂樹「論理トレーニング」(産業図書 1997)などがある。これに比べると、新書の枠内なのか、図や表が少ないので、あくまで入門書としての活用になると思う。

内容は、本当に基本を押さえているという感じだった。これは、確かに哲学的思考?といえば、哲学的思考だが・・・。

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2011年08月02日

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