【感想・ネタバレ】哲学思考トレーニングのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年09月23日

本書は、論文を読んでいる学生は少なくとも実践しているであろう手法-クリティカルシンキング-を大まかに紹介・説明したもの。院生の多くはここに書かれている内容を自然と習得されていると思う(僕は習得途中)。それを改めて整理したもの。おおまかなメッセージとしては、「物事に対してはある程度疑ってかかるべきだけ...続きを読むど、やみくもに疑うのは愚の骨頂。少しは考えて疑うべきか疑わないべきか考えるべきだよ」というもの。

個人的には、倫理学についての話が面白かった。と同時に経済学に価値判断がなくて(?)よかったと改めて思った。

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Posted by ブクログ 2011年09月13日

社会調査のウソ同様、批判的視座を獲得するための能力涵養の本です。
哲学的思考は決して無駄なものではなく、全体的な『俯瞰的』視点と微細な『違い』を峻別する力をつけるにはもってこいの入門書だと言えます。
コミュニケーションの齟齬や4枚カード問題に代表される理解力のテスト等、なかなかはっとさせられるもの...続きを読むがあり、大変面白く読めました。
ただ、少し説明的文章が多かったのが残念です。哲学思考の具体例がもう少しあれば……と思います。

そういえば、僕が中学生の頃、『自分の考えてる事は特殊かも知れないけど、例えば1%の人が僕と同じようなアイデアや考えを持ってると仮定した場合、日本の人口だと約1200万人が僕と同意見になって、その数字を勘案すると、僕のアイデアとかは全然特殊じゃ無いよなぁ』と思った事があります(笑)

批判的思考というのは、結構揚げ足取りみたいで、でも、対象を細部にわたって吟味し、『より良い』意見に進展させる重要なプロセス。その手法を平易に解説している良書です。僕の評価はAにします。

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Posted by ブクログ 2022年10月24日

・タイトル通り、「トレーニング」であった。具体例と手順が出てくるので、逐一、理解した/理解していない(もう一度読む)を判断しながら読み進めれば、血肉になり得る。ナナメ読みしようとすると、どの立場で話されているか見失うので、一文ずつきちんと読んだ方が むしろ速い。
・()括弧内の補足がいちいち、生徒と...続きを読む距離を縮めようとする教員みたいで愉快
・タイトル(から自分が想像したこと)とは異なり、クリティカルシンキングのトレーニングに終始した。これが哲学的思考の一歩だから、と説得されたが もっと実用的には見えない話 が出てくるかと思っていた。
とはいえ、『クリティカル・シンキング トレーニング』と題されていたら、「そンなの分かってら」と手が伸びなかったろうから、このタイトルで正解なのだなあ
・自分用の思考訓練として良い。他人との議論には、周囲の人がみんなこの本を読んでくれているならまぁ…
本書の中でも、お互いが許容できる地点からスタートせよとある通り、前提の異なる相手とは議論が難しい。

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