植田真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとにかくすべてに癒される。
文章、イラスト、つるつるなカバー、きなりの紙、茶色の文字。
絵本を読むように軽い感覚で、「考える」について目からうろこが落ちるような発見を楽しめる。
今考えてる、って言ったりするけれど、考えてるって実際何してるの?
普段、当たり前に使ってる「考える」という言葉の定義から始めてくれる本。
問いと答えをらせんのように繰り返して進んでいく。ヘウレーカの声を待つ。
関係ないけれど、ヘウレーカと言えば、ドラマメンタリストで、ヴァンペルトがやたら気に入って使っていたことを思い出す。
きたこれ、犯人の手がかり見つけた、ヘウレーカ!
考えるっていうのは、手を使って、道具を使って -
Posted by ブクログ
ネタバレ寓話のような短編集。
動物達の姿を通して「生きること」のしんどさを思うと同時に、「生きること」について深く考えさせられる。
どのお話も文体はとても優しいのに内容は生と死に関するもので切ない。けれどラストは気持ちを軽やかにさせてくれるものが多い。
特に『アメンボリース』『朝の花火』が好き。
飛ぶことを諦めた鳥もいれば、人間に憧れるサルだっている。
生き物を殺すことに快感を覚える「ころしや」のアオダイショウだって温かな気持ちを知る瞬間に出会い、腹を空かせて死にそうだったライオンも生きる勇気を貰う。
「死んでるみたいに生きるんだったら、意味がない」
怖がりの子グマが一生懸命考えて出した答えが心に残 -
Posted by ブクログ
動物たちとの、不思議でかわいらしいやりとりの話。読みやすいけど、哲学的だったり。
「アメンボリース」
うすく、うすく、すくいとったの。その、薄くてほっとするお守りをみんなそっと心に持っている、気がする。勇気が出るひみつの布。
「朝の花火」「そらの青は」
醜い心も優しい心も、きっと誰でも持っていて。自分を理解してくれる存在に会えた時の、何物にも変えがたい喜び。
「光る地平線」「クマのあたりまえ」
そうやって、死ぬまではたしかに生きよう。
死ぬのは今でもこわいけど、死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思ったんだ。
ありのままにカッコつけずに生きるのは難しい。だって嫌われたくないし