植田真のレビュー一覧

  • クマのあたりまえ

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    飛べないチドリ。
    人間になった猿のお母さんを追いかけて、人間になった猿の子。
    ひっそりと、美しいリースを紡ぐアメンボたちも、湖とともにいなくなり。
    食べるためでなく、獲物の命を奪ってきた蛇の愛。
    魚の群にも、仲間はずれもあり。
    強いライオンにも弱いところもあり。
    どうせ死ぬなら、命あるものに産まれたくなかったとおもうクマがおり。


    「生きること」を考える動物たちの小さな物語。

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    2016年06月01日
  • クマのあたりまえ

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    安東みきえの『頭のうちどころが悪かった熊の話』のような動物をモチーフにした寓話。表題作の石になろうとするクマが可愛かった。一応分類としては児童書だけど子供よりも寧ろ大人向けかもしれないな。「べっぴんさん」も最後の落とし方が素晴らしいと思う。2012/493

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    2015年10月14日
  • クマのあたりまえ

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    べっぴんさん(チドリ)
    ショートカット(サル)
    アメンボリース(アメンボ)
    朝の花火(アオダイショウ)
    そらの青は(鯉)
    光る地平線(ライオン)
    クマのあたりまえ(クマ)

    どれも品のある語りだ。
    特にアメンボのお話がとても優しくて好き。悩んでいるさとみに「たいへん、たいへん」と言って心に効くとてもきれいな布をくれるのだ。お礼を言いに行くと嬉しそうに聞いてくれるのだ。どこか他の池に移れているといいと私も思う。

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    2015年02月03日
  • クマのあたりまえ

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    寓話。読みやすいし、わかりやすいし小学校高学年から中学生にいいかも。
    感動も感心も特にしないが、わるくはない。

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    2014年06月23日
  • クマのあたりまえ

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    さまざまな動物たちによるモノローグ的な短編集。

    学生さんが読書感想文を書きやすそうな本だなあ、というのが一読しての印象。
    ここでの擬人化は、風刺や寓話というよりも、作品のテーマをよりクリアに見せるために使われています。
    たとえば「そらの青は」の二匹の魚のやりとりや心理的機微などは
    人間でやってもよさそう(というか、人間の少女たちそのもの!)ですが
    逆にいえば同じテーマを人間の主人公でストレートに語った作品はすでにたくさんあるわけです。
    それらと同じ穴を掘り下げるよりも、少しひねって切れ味よく仕上げる。
    この作品集はそういう試みなのかなと思いました。

    とはいえ、一つ一つの作品に既視感は否めま

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    2012年10月21日
  • クマのあたりまえ

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    魚住直子
       植田真 絵
      ポプラ社 (2011/8/2)

    淡いイラスト 手になじむ小ぶりな本
    そして すべてがやさしい本です
    ほんわりほかほか

    動物たちがいとしい
    7編ともすてきなんです


    ≪ あたりまえ それでもそれが むずかしく ≫

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    2012年01月06日
  • クマのあたりまえ

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     読んで良かった。ショートショート。になるのかな。それも含めて、
     メルヘンチックな物語は久しぶりだったので、面白かった。

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    2011年12月25日
  • クマのあたりまえ

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    ネタバレ

    動物が主人公の7つの物語。
    どの動物たちも自分の人生を模索しながら生きている。
    人間になったかあちゃんを探して山からおりてきたサルのぼうやの話「ショートカット」、
    巻きつくために少女に近づいたが、最後は自分の命を投げ出して少女を救ったアオダイショウの話「朝の花火」が好きかな。

    小学校高学年から。

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    2024年03月24日