ミネット・ウォルターズのレビュー一覧

  • 悪魔の羽根

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    コニーは取材中に拉致監禁される。
    無傷で帰ってきた彼女はあいまいな証言を繰り返し、犬を恐れ、自分を精神的に追い詰めた男の影に常に怯えている。
    何があったのか。
    そして彼女はどうするのか。

    マッケンジーと対決する場面は緊迫感がある。
    彼女が彼に対してハッタリをかますシーンはドキドキする。
    コニーは彼をとても恐れていた。
    人格を破壊される直前まで辱めを受けたのだから。
    しかしその一方で彼女は彼に復讐したいとも思っていた。
    相反する二つの気持ち。
    この気持ちのどちらが打ち勝つのか。
    ある意味で彼女は千載一遇のチャンスをものにしたのだ。
    そして。

    マッケンジーはどうなったのかわからない。
    おそらく

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    2015年10月19日
  • 悪魔の羽根

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    前回読んだ中編の感触がよかったので、久々に長編にトライしてみた。結果はビミョー。

    上記のあらすじは序盤。解放後、身を隠すために移り住んだ農村での人間関係が、もうひとつの軸となる。相手の出方を窺いながら徐々に心を通わせる偽名の生活と、記者コニーとしてのメールのやりとりからくる緊迫感の対比が興味深い。でも中盤はちょっと退屈したかも。

    後半は、インパクト大の出来事から一気に展開する。前半はサスペンスで、後半は本格ミステリかな。追及する者とされる者。そこに心理描写の上塗りが加わり、前半とはまた違った緊張感で読ませる。

    ミステリとしては非常によくできていると思う。伏線を回収し、心理戦を仕掛け、ロジ

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    2015年07月13日
  • 悪魔の羽根

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    拉致監禁されて解放された女性ジャーナリスト。
    一人はわずか3日で無傷で解放。
    一人は死の宣告を受けながら拘束の跡が残る。

    一人は恐怖に怯え、記者会見をすっぽかして雲隠れ。
    一人は解放と同時にメディアの前に果敢に体験を語る。

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    2015年06月18日
  • 悪魔の羽根

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    終盤に向けてのウォルターズらしい展開。文脈を読み手としてどう捉えるやろかやけど。
    台詞もビシッと決まってる。

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    2015年06月04日
  • 遮断地区

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    身近に小児性愛者が住んでいるとわかったら?日本ではありえないだろうけど住民たちが抗議デモを起こすがだんだんエスカレートし暴徒と化す・・
    20年ぶり??ぐらいにこの作者の本を読んだのだけど、あれ?こんな感じだったっけミネットウォルターズ。
    昔のほうが好きだったのか、自分の好みが変わったのか。

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    2015年05月23日
  • 遮断地区

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    2014年このミス2位。閉鎖された区域での暴動とそれに関係した人々のミステリーというより物語。中盤まではかなり読みにくかったが、終盤は少し展開が早くなった。ただちょっと中途半端な気が。

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    2015年02月25日
  • 破壊者

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    ネタバレ

    ウォルターズの今までの作品に比べると、面白さはやや下がるかな。スティーヴにトニーの教養知識が、トニーにスティーヴの美貌、或いは性的魅力があれば、二人ともまともな人生が送れたかもね。この二人の人生は無い物ねだりに満ちている。逆にケイトは自分の手に入るもので精一杯生きようとしたのでは?カーペンター警視とガルブレイス警部補のキャラの書き分けがイマイチ。巡査のニックは素敵。

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    2014年12月23日
  • 病める狐 上

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    かなり前に読んでいた氷の家や女彫刻家と違うかな?
    面白いんだけど、読み進むのがしんどかった。

    主人公のナンシーのみ焦点が当たるわけじゃなく
    トラヴェラーの侵入とそれに戸惑う住民の
    なんだかなーという展開がかなりを占めてます。

    まぁナンシー、アンカートンは魅力的だからね。
    他の悪意ある方々もじっくり書くことで
    それがまた強調されるかのよう。

    それなりに納得のいくラストの展開ですが
    一番良かったのが、最後犯人に当てた弁護士の手紙。
    犯人のダメっぷりが如実でダントツに面白かった。

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    2014年06月16日
  • 遮断地区

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    一気に読んだから面白くなくはないのだと思うが、読後感は「ふーん」。勧善懲悪で話は進み、ヒーローが現れて、お決まりのイノセントだと思った少女は実はビッチ展開。むしろ少女はイノセントのが面白かったとは思う。なかなか誰にも感情移入しづらい。

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    2014年06月08日
  • 養鶏場の殺人/火口箱

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    被害者加害者が濃密な関係を持っていて悲劇的な結果を迎えた時、加害者だけが悪い、といえるのだろうか──という作者の前書きにもあるように、当初の関係が悪意や思い込みによって徐々に破綻していくプロセスが面白い。中編なのであっさり描いてあるものの、それでも刻々と変化していく心理描写の上塗りはさすがウォルターズ。キャラ造形が巧いので、シーン毎に共感し反発し、常に不快感を覚えながらも、目が離せない人間ドラマは読み応え抜群。ここにハマると抜けられないよねえ。

    『養鶏場』の方が好み。実話っていうところが更に惹かれます。ミステリ色の濃い作者の見解にも納得。『火口箱』は、やや中弛み。『蛇の形』で経験した“しつこ

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    2014年06月08日
  • 遮断地区

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    話は面白いが2つの出来事が何か結び付くこともなく独立して進んだ。そこが今一つわからない。大勢の名前が出てきたが覚えやすかった。

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    2014年05月23日
  • 養鶏場の殺人/火口箱

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    ネタバレ

    行き遅れた女の結婚に対する執念怖~~~!(他人事じゃない)(笑)(えない/(^o^)\)な、【養鶏場の殺人】と、イングリッシュ・アイリッシュ間の偏見が交錯する【火口箱】の2編を収録した中編集です。

    私にとっての記念すべき初・ウォルターズ作品。既刊も何度か店頭で見ていたんですが、装丁とか説明文がいまいちそそらなかったのですよね(゜-゜)でも、今回の内容説明は面白そうだわ~!というわけで、一目惚れ買いでございます。

    まずは、適齢期を過ぎて焦り始めた女の執念が恐ろしい、【養鶏場の殺人】。
    実際に英国で起こった事件に題を取っているそうで、何とあのサー・ドイルもこの事件について言及しているんですね~

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    2014年04月29日
  • 遮断地区

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    視点が目まぐるしく変わるのでついていくのが大変だった。ショッキングな部分やスリリングな部分が興味を掻き立てたが、肝心の「何故」デモが狂った暴動にまで発展したのかが、分からなくて唐突感があり、入り込めなかった。

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    2014年01月20日
  • 遮断地区

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    登場人物が多すぎて、最後の方まで何をしているのか分かりにくかったですよ。翻訳の問題かもしれませんが〜 最後の方でようやく何とか筋が分かった次第ですよ ミ(`w´彡)

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    2013年12月16日
  • 遮断地区

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    これでもか、というげんなり感満載。ウォルターズらしいというかなんというか。
    翻訳の順番が、発表の順じゃないことに気がついた。賞をもらって早めに訳されたものもあるのか。ノンシリーズだから、気にならないけど。

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    2015年07月22日
  • 氷の家

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     多くの小説では、物語の中心となる人物やその性格というのがだいたい定まっていて、読者はその人物の視線、気持ちに寄り添いながら物語を理解していくというのが一般的な流れなのではないかと思いますが、本書は、そう言った意味ではちょっと普通ではない変わった構成をとっています。
     例えば、次々に別の登場人物へと視点が切り替わっていくので、誰を中心に物語を理解すればいいのかわからない。しかも、出てくる登場人物がみなアクの強い性格付けがなされているうえ、視点が変われば印象もガラッと変わる始末で安易な感情移入すら拒絶されます。寄り添うべき視線が定まらないとういのがこれほど不安感を煽るものだとは思いもよりませんで

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    2013年03月12日
  • 氷の家

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    この作者さんの本は二冊目。なんかなぁ、終息の仕方が好きではないかも。どんどん登場人物が増えるのが好みじゃないのか??

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    2012年01月06日
  • 氷の家

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    登場人物がみんな混乱している。

    読んでて疲れた。

    主人公?の部長刑事に全然感情移入できなかった。

    終わりもイマイチ。

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    2011年10月02日
  • 氷の家

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    キャラクターの造型や、結末の意外性と伏線の張り方はなかなか。ちょいと読みにくく、展開が遅いのが難。でもまた幼児虐待か...。

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    2011年09月24日
  • 鉄の枷

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    ロンドン郊外の村で資産家の老女が死んだ。頭に鉄製の轡(くつわ)をかぶって。遺産は縁もゆかりもない彼女の主治医に渡った。果たしてこの事件はシェイクスピアに似せた自殺なのか、それとも村中から嫌われていた彼女を憎んでの殺人だったのか。

    ストーリー展開も生前の彼女の日記をところどころはさんで現在と過去を入り乱らせていて、なかなか良かった。でも最初と途中からで画家の登場人物の性格が余りにも変わっていくのは、チョット納得がいかなかったかな。

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    2010年07月05日