新谷尚紀のレビュー一覧

  • 神社とは何か

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    新谷尚紀(しんたに たかのり)
    一九四八年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授などを歴任。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、國學院大學大学院客員教授。社会学博士。『伊勢神宮と三種の神器』『氏神さまと鎮守さま』(ともに講談社選書メチエ),『ケガレからカミへ』(岩田書院)など多数の著書がある。

    神社とは何か (講談社現代新書)
    by 新谷尚紀
    しかし、水田稲作を基本的な生業として定着させていった社会では、恵みの基本である水に対して、その水源への感謝と管理と祭祀、そして水利についての管理と維持などの技術は必要不可

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    2024年06月17日
  • 京都異界に秘められた古社寺の謎―歴史を動かした京千二百年の舞台裏

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    タイトルはオカルト本のような趣もあるが、至って真面目な京都に関する歴史の本。平安時代には怪異が信じられていたので、この時代について語ろうとすればそういった話が出てくるのは当然のこと。著者は研究者なので内容は信頼できる。京都散策がより面白くなる一冊。

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    2023年02月10日
  • 季節の行事と日本のしきたり事典ミニ

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    個人的にはきちんと行事やしきたりについて知識を得ようとしたことがなかったので、基本的な知識が書かれていてよかった。
    例えば正月飾りやおせち料理の一つ一つの意味合いや、行事の指針となる二十四節気など、簡潔に書かれていてわかりやすかった。

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    2025年11月12日
  • 遠野物語 全訳注

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    遠野物語

    ◯動機
    遠野にツレと行くので、現地のキラーコンテンツである世界観を知るべく、どんなもんか読んでみようと思った。

    ◯印象に残った点
    ・実話の体裁
    これは1920年頃の時点で、柳田氏が遠野の住民である佐々木氏が収拾した話を聞き書きしたものであること。ここをスルーするとよくわかんない断片的な話になってしまうので要注意。

    ・不思議な存在やできごと
    これらが実際に見聞きした人や体験した人からのまた聞きらしいが、話が伝言ゲームになってたりリップサービスで盛られてたりしないのか、疑問に思う。

    ・遠野の人たち(主に男性)のリスクテイクな気質
    でかい男につかみかかる、飲んだ帰りにいきなり相撲を

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    2025年06月24日
  • 民俗学で考える 角川選書ビギナーズ

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    民俗学とは何かが分かりやすい。
    フィールドワークが研究の中心なのも、
    出てくる例から分かる。
    ただ、こういう学問はお金にならない。
    それでも大事な研究だと理解し、
    研究者を守る国であってほしいなあ。

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    2025年05月09日
  • 神道入門 ──民俗伝承学から日本文化を読む

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    本の内容は
    文体がかなり学者向きで 
    歴史・仏教などのかなりマイナーな専門用語が
    多く使われているので
    一般教養としての神道入門の本としては 
    難しすぎるのでちょっと向かないかな
    と感じました。

    ただ、
    原文引用、引用・文献に基づく解説が
    とてもしっかりしているので
    歴史学や民俗・宗教学などの専門家が、
    神道の概要を知るための
    入口として読むには 
    すごく適している本だと感じました。

    専門的で調べものの参考資料としては
    星5評価をしたいのですが
    一般の人とっては 
    かなり読みにくいかなと思ったので
    星-1 して 星4評価にしました。

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    2024年08月27日
  • 神社とは何か

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     日本の土着の宗教の祭祀の場所である神社は、実は多様であり説明が難しい。筆者は歴史や考古学ではたどり着きえない推論を、民俗学的な考察によって示そうとする立場の学者である。日本の神社を概論的に知るにはいい。

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    2024年08月01日
  • 神道入門 ──民俗伝承学から日本文化を読む

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    古代〜現代までの神道の歴史を幅広くまとめている。引用にもふりがなが無いので調べつつ読まないとちょっと難しい。知りたかった神仏習合、特に牛頭天王の辺りはピンポイントで解説されていて良かった。タイトル通り入門にはちょうどいい情報量だと思う。

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    2024年06月29日
  • 遠野物語 全訳注

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    まずは口語訳。それから原文で読むことでより想像しやすくなりました。有名すぎる遠野物語ですが、これでやっと読破できました。

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    2024年06月25日
  • 日本の絶滅危惧知識

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    「日本文化っていいもんなんだなぁ」って、改めて考えさせられた本。
    昔から何気なく使っていることや身近なことが具体的に
    解説されていて、知ってるものもあるけど再確認できて嬉しい気持ちになれる。
    合間読書にもってこいの内容です。
    世界一タイトルのように絶滅の危機にある文化を語りつごう!って気になります。

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    2023年12月28日
  • 遠野物語 全訳注

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    文献資料や考古遺物とは違う、土地に伝わる体験談を通して、山と里の歴史を紡いでいこうという試みとして、まずは生の情報を仕入れて、それを現実として受け止める事から始めましょう、と読めました。

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    2023年11月12日
  • 民俗学がわかる事典

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    ・新谷尚紀 編著「民俗学がわかる事典」(角川文庫)を読んだ。事典であるから言葉を調べるための辞書ではない。そのやうに使へないこともないが、何しろどの項目も3頁か4頁といふ分量である。索引はない。第1章「民俗学への招待—身近な疑問から —」から始まつて第12章「民俗学に取り組む—民俗学と民俗学者の今昔—」に終はる全12章139小項目からなる。読むための事典であることは容易に察しがつく。しかも、この最初と最後の小項目だけ見ても、民俗学をできるかぎり広い視点から紹介しようといふ意図が分かる。
    ・第12章は民俗学の今昔である。最初は「民俗学は国学とどのような関係があるのか」である。国学との関係である。

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    2022年10月30日
  • 日本の絶滅危惧知識

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    素敵な基本のしきたりを後世に繋ぐための本。
    「へぇぇー、そうなんだぁー」と独り言連発しながら読んでいました。
    イラストも、ほわっとしていて可愛いです。

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    2022年08月13日
  • 日本人の葬儀

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    ・新谷尚紀「日本人の葬儀」(角川文庫)は書名通り、日本人の葬儀について3つの観点から論じてゐる。葬儀の深 層、葬儀の歴史、他界への憧憬である。序に代はる文章として「現代人と死」といふのがあり、ここでは尊厳死と脳死といふ死の現代医学的な問題と、葬儀の作法や費用といふ極めて世俗的な問題が採り上げられてゐる。いづれも既に問題となつてゐることばかりである。コロナ禍の現在、葬儀の在り方も変はりつつある。本書は30年前に出てゐる。この間、脳死や尊厳死は日本人に受け入れられたのであらうか。最近あまり言はれなくなつてゐるところからすれば、もしかしたら受け入れられてゐるのかもしれない。しかし、脳死移植は増えず、

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    2021年10月10日
  • 神道入門 ──民俗伝承学から日本文化を読む

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    著者の新谷尚紀(1948年~)は、國學院大学教授で、日本民俗学、民族伝承学を専門とする民俗学者。
    本書は、日本の神社や神道とは、むしろ伝統的な文化、伝承的な文化であるとの理解に基づき、日本人にとっての神道を解説しようとしたものである。

    本書の趣旨・流れは以下である。
    ◆日本の神社や神道は、「伝承」でもあり「変遷」でもある。即ち、長い歴史の中で、重要な部分は継承されながらも、時代ごとに大きな変遷を辿ってきた。
    ◆神道の本質は、「素材」にではなく「形式」にある。時代の変化の中で、その「形式」の中に様々な「素材」を包括してきた。
    ◆長い歴史の中で変わることなく伝承され、神道を神道たらしめている中核

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    2018年07月28日
  • 伊勢神宮と三種の神器 古代日本の祭祀と天皇

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    日本民俗学の立場から、考古学資料、文献資料を徹底的に読解し、伊勢神宮創設の画期が天武・持統朝にあったとし、あるいは、三種の神器において、勾玉の存在が神璽に取って代わられたであるなど、非常に興味深い観点を提示する書です。

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    2014年03月25日
  • 氏神さまと鎮守さま 神社の民俗史

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    日本各地で氏神として地域の人びとに信仰されている神社を主題にとりあげ、そうした信仰のありかたがどのようなしかたで形成されてきたのかということを、民俗学と歴史学の双方の観点から考察している本です。

    日本固有の宗教とされる神道は、明治時代において近代国家が確立されるなかで、天皇と皇室を中心とする制度のもとに統合されることになりました。これに対して、地域の人びとが「鎮守の森」と呼んで親しんできた、各地の神社を中心とする信仰には、国家神道によってすくいとることのできない内実がふくまれていたという議論が、主に民俗学者によって展開されてきました。しかし、柳田國男が見抜いていたように、民間の神祇信仰や神祇

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    2025年10月17日
  • 民俗学で考える 角川選書ビギナーズ

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    民俗学の概論的な一冊。最初の著者二人とインタビュアーによる対談が面白かった。
    こういう学問の入門書を読むと自分がその学問のどこに興味があるのかが分かって楽しい。私は子どもの遊びと都市伝説に関する箇所が面白かった。
    「おわりに」で各章の概説を述べているからそこから読むのもいいかも。

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    2025年08月05日
  • すぐ忘れる日本人の精神構造史

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    読み始めて2ページ目と6行目。
    2011年2月11日の東日本大震災と書いてある。
    いやまだ読んでないからわからないけどこれは何?日本国民全員が忘れないであろう日の日付を間違える?
    それともタイトルに対する皮肉?
    単なる見過ごしだとしたら、あまりにも稚拙すぎる。
    それとも私がパラレル移動したとでも言うのか?

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    2025年07月15日
  • 民俗学がわかる事典

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    それぞれの項目が2~3ページにまとめられているので、興味のある項目だけをピックアップして読めます。参考文献がそれぞれの項目に書かれているので、より深めたい場合は、そこから深めることができそうです。

    個人的にもっと知りたいと感じた項目は、「なぜ、箸から箸へ食べ物を渡してはいけないのか」「妖怪やお化けはどのようなものか」「生活の中の予兆や禁忌にはどのようなものがあるか」

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    2025年05月04日