野島秀勝のレビュー一覧
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デンマークの王座をめぐる復讐悲劇。
父王を殺された王子ハムレット。
王を殺害し、王妃と結婚して王座を手に入れた王弟クローディアス。
国務大臣ポローニアスの娘オフィーリアとハムレットは恋仲であったが、その恋は引き裂かれ、ハムレットはクローディアスへの復讐を決意する。
狂気を装うハムレットに失望したオフ...続きを読むPosted by ブクログ -
・主人公ハムレットの人格が魅力的だった。不貞の罪を犯した母への忌まわしさと、その母の血が流れている自分自身の穢れの感覚に煩悶しながら復讐に進む主人公には、若者らしい潔癖さと深情の優しさが感じられた。狂人を装いながら、度々口にする気の利いた皮肉も、大学生だという主人公の知性が表れていて、魅力的だ。
ル...続きを読むPosted by ブクログ -
作品についてではないのですが、注釈のところが気になりまりました。舞台となった城はユトランド半島にあると誤解されているようで。Posted by ブクログ
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とにかく「精読」、引用ばっか、でも…ーー
引用が非常に多い。自説の主張が乏しい。
結局は何が言いたいのか?そればかり気になっていたが、気づいた。
「読み込む事によって、小説の醍醐味をとことん感じろ!」ってことだ。
引用の分量に比べ圧倒的に少ないが、
ナボコフの鋭い(時に鋭すぎる!)指摘が...続きを読むPosted by ブクログ -
ナボコフが大学で行った講義のメモを、編集者がまとめたもの。どうやら残されたノートはかなり断片的であるらしく、この本を読んでいても、小説についての「まとめ」の批評が無いままに終わる章が多く、アレ?という気にさせられる。ナボコフはきっとアドリブで、講義の最後を華麗にまとめたのだろう。
取り上げられ...続きを読むPosted by ブクログ -
名作って言われるものですけど今更ながら読んでみるとそりゃもう・・・残酷な終わり方ですねパッとしないというか読んでてスッキリしない感じでした復讐は果たせてますがね・・・・ロミオとジュリエットを書いた人と同じとは思えないほど暗くてドロドロしたお話でしたPosted by ブクログ
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登場人物が皆特徴的で、面白かった。
解説には、ハムレットは本当に狂っていた、と書いてあったけれど、本当なのかしら…?
私は、あくまで普通で、常軌を逸したのはオフェリアの葬儀のときだけと感じだけど…。
個人的には、クローディアスがなぜ元国王を殺害したのかが気になる。
それは果たして王という座が欲し...続きを読むPosted by ブクログ -
物語の始まりと収束がきれいなほど対照的であり、登場人物の行動一つ一つ、台詞一つ一つが無駄なくそして洗練されていて非常に面白かったです。
脚注や注釈も非常に豊富で、上演された時代、英語での韻、使用されている英単語の語源などの物語を読み解く上で非常に重要となる背景知識が補完されており、無知な私でも楽しん...続きを読むPosted by ブクログ -
境界線上のホライゾンと絶園のテンペストからの流れで読み始めた。劇を読むのはチェーホフ以来で、大仰なセリフと立ち回りに自分が観客の一人になった気がした。文章を慌てずにゆっくりと、登場人物のセリフと重ねるように読むのが劇作を楽しむうえで必要なことだ、と読間に気づく。っというかこれって江戸幕府が開かれたこ...続きを読むPosted by ブクログ
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「ハムレット」は以前、新潮文庫の福田恒存さんの訳のを読んだ。
それと比べて本作は解説や補注が付いていて、とてもイメージがしやすく、時代背景などもとてもよく分かった。
解説や補注が多い分、スラスラと読み進める...という訳にはいかないが、解説で「分からない所は解説を読まずにどんどん読み進め、ひと通り流...続きを読むPosted by ブクログ -
クンデラの小説論と通底するものが(当然かもしれないが)ある。
ただ、自分ではここまで読む能力は無い…
しかし、こういう読み方ができないと読む意味なんか無い、的なことを言われていると、そうなのかなぁ、と。
もう一度は読みたい。Posted by ブクログ -
思うところあってシェークスピア。
註を確認しながらじっくり読み進めるも、教養不足のため理解不能の箇所が多々あり。
それでもストーリーはおもしろい。
それは自由奔放に描かれているハムレットの愛すべき言動と、現代にも通じる“異常さ”なんだと思った。Posted by ブクログ -
英文学の古典シェイクスピア。本作品は脚注や解説も充実していて、オススメです。舞台設定、人物の際だたせ方、そしてところどころ出てくる気の利いたセリフ。個人的には、ハムレットにとってのかけがえのない友人ホレイショーの存在が貴重です。なぜ二人が出会ったのか?そしてどのような歴史を重ねていってそこまでの友情...続きを読むPosted by ブクログ
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ロマンチストなうちの父は酔っ払ったときなどにハムレットの話をし、オフェーリアがくるって川を流れていくところを描写しては涙が出て仕方がない、などといっていた。Posted by ブクログ
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セリフきれいです。やっとシェイクスピアを読んだんだけれども、劇前提に書かれていることがあるからなのか、素晴らしいセリフが多く言葉を扱う人として、これ以上にないと思う。舞台でみてみたいな。美しいセリフに似合わずにこれでもかっていうぐらい悲劇のオンパレードなのも忘れられない。面白いですねPosted by ブクログ
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弟に毒殺されたデンマーク王の亡霊が王子ハムレットに真相を告げ復讐を迫る。苦悩しながらも復讐を遂げ、自らも毒刃に倒れるハムレット―古くから伝わる復讐譚が、精妙な劇的構造のもとに近代的な心理悲劇に生れ変わった。世界中で愛読され繰り返し上演されてきた、詩人の代表作。悩める主人公の姿は、読む者の鏡でもある。Posted by ブクログ