加賀乙彦のレビュー一覧

  • 不幸な国の幸福論

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    今までの生き方を改めさせられる本だった。
    不幸にしてるのは、自分の考え方のせいかなと思った。

    幸せになるためには、考え抜くこと。
    じぶんはどんな生き方をしたいかきんがえぬくこと。

    挫折はチャンス。自分を見直すいい機会。そして、その方向が具体的に言われてて、役に立つ。

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    2012年02月12日
  • 科学と宗教と死

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    ネタバレ

    著者の加賀乙彦は、精神科医であり作家でもあります。
    そのことと「宣告」という代表作があることとは知っていましたが、著書を読んだことはありませんでした。

    阪神大震災のときに65歳だった加賀乙彦は、「東京で小説を書いているよりも医師として被災された方々のために働こうと決心し」、精神科医として避難所の人々の治療に専念したそうです。

     そして、今回の大震災、加賀乙彦は81歳であり、自身が心臓病手術後にペースメーカーを装着した障害者となっており、直接的な支援はできない状況の中、今までの様々な経験の中で考えてきた幸福のこと、死のことなどから、「とくに東北の被災者の方々に襲いかかった不幸から希望のある未

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    2012年02月08日
  • 帰らざる夏

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    気になりはじめてから一年。ずっとずっとずっと読みたかった本。

    大きな書店を何件か廻ったものの、なかなか見つからなかったので結局自分が働いているお店で取り寄せ。
    大事に読む。

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    2012年01月12日
  • 悪魔のささやき

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    「個」を育てることで悪霊を退散させる。個人の内面を発達させるために読書が必要不可欠。主義主張はともかくオウムや戦前戦後の日本人の民主主義への早変わりについてなど具体例がわかりやすくてよろしい。

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    2011年09月09日
  • 死刑囚の記録

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    死より逃れるために人間は気晴らしをするが、気晴らしが出来、死を忘れうる人間は、すでに死刑囚とは違うのだ。様々な死刑囚と面談を繰り返してきた筆者が死刑囚と無期囚の違い、さらには死の定義について考察。おすすめ。

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    2011年07月04日
  • 悪魔のささやき

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    フォトリーディング。ものすごく面白いと思った。高速リーディングが楽しみ。高速リーディング。面白かった。途中の聖書解釈は同じクリスチャンとして恥ずかしいレベルの低さだったが、著者はカトリックなので仕方がないかも。文明に関しては優れた洞察力。要約すると、日本人は特に悪魔のささやきに弱いが、個人の人格をたてあげる事で対抗できるということ。その為に読書は最適の方法であるとは、著者の最後の言葉。

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    2011年03月03日
  • 悪魔のささやき

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    犯罪や自死に向けて、人の背中を押す「悪魔のささやき」。悪魔は自身の中に存在するのだ。
    ただ、ひとつ気になったのが、犯罪者の更生を評価するあまり被害遺族がないがしろにされているように感じた点。話の本題からは逸れるが、無神経だと思う。

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    2011年02月15日
  • 不幸な国の幸福論

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    アーティストとして生きている中で、同時に心理カウンセラーを志して、心を扱う本をたくさん読みました。

    その中でも「不幸な国の幸福論」は、身にしみた本の一つです。

    7年前、アジア各国を巡っていた頃を思い出しました。

    第三章「幸福は「しなやか」な生に宿る」を読んでいた時です。

    以下、僕の体験です。

    アジアで見かける多くの外国人(僕を含めて)は、裕福だからこそ、その地に降りたって、ここぞとおいしいものを平らげていました。
    そのほとんどが、肥満体型で、現地の人のほとんどが普通かそれ以下にやせ細ってる。

    食べ物に困っている国の中にいて、その場所で、私たちはぶくぶくと太っていて、とてもいけないこ

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    2010年09月02日
  • 悪魔のささやき

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    -各々(特に日本人)は自分の思想を持つべき
    たくさんの情報を比較し、どれが正しいかを客観的に判断した上で「私はこの道をとる」というプロセス
    「集団の和を第一義に考える人間よりは、個を重んじる個から発してコミュニケートしていこうとする人々のほうが悪魔のささやきに対して耐性がある」

    -私たちは、犯罪者を犯罪者としてカテゴライズすることで、自分とは異質な人とさげすみ、拒絶しがち
    これは誰の心にも棲んでいる悪魔性を否定したいとする表れ。
    <人間から攻撃的な性質を取り除くなど、できそうにもない!>parフロイト

    -目は自分の見たいものを見れる。他方、耳には選択の自由がなく、すべての音が聞

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    2010年02月25日
  • 帰らざる夏

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    三島由紀夫の忘れ物。同性愛作品だと聞いて興味本意で読んだら返り討ちにされた重厚な作品。
    私は戦争が大嫌いだが、この作品が面白いと感じたのは国としての戦争を描いたからではなく、一個人の戦争体験記のように読めたから。
    玉音放送後の省治たちの様子は井の中の蛙、なんだか滑稽で本当に可哀相だった。自害は国を思ってもあるし、自分の中の天皇像を守る事でもあるが、源との深い絆(むしろ愛)の結果だと思いたい。

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    2009年10月08日
  • 帰らざる夏

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    父親の手紙の文章の中で、
    桜の描写があるんですがそれが神!!忘れられません。すごい〜
    ちょっと同性っぽいのですが、それでも面白い。戦争もの。

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    2009年10月04日
  • 帰らざる夏

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    2008/2/19〜3/1
    軍事もの。最初は読みにくくて頁が進まなかったけど『玉音放送』辺りから止まらなくなった。
    戦時という魔物に翻弄された少年の話。
    戦争を疑問に持つことすら許されないし、考える余地を与えさせないあの時代の息ぐるしさを感じました。
    純粋で実直な性格ゆえの最後の決断なのでしょうか。
    『十六歳の小さなこの身から戦争と軍人を抜き去りしならば何が残るでせう』534P

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    2009年10月07日
  • 帰らざる夏

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    これも軍物。
    陸軍幼年学校の生徒の話です。
    ほのかにボーイズラブな香りもして、でも全体に流れるのは終戦間近の張りつめた空気。
    折角助かった命を、それでも投げ出そうとするのは国のためですか。
    それとも……?

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    2009年10月04日
  • 死刑囚の記録

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    新聞には「ホニャラホニャラ被告死刑判決」とまでしか乗らない。彼がどうなるかは、誰も知らない。けれど、この本には書いてあった。こういう本は定期的にオーバーグラウンドしないといけないと思う。うん。いい本です。

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    2009年10月04日
  • 帰らざる夏

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    あどけなかった少年が、一人前の将校生徒として、兵籍に身を置くものとして成長。玉音放送をきっかけに、ひたすらに信じてきたものが崩壊。どこかでわかってはいても、受け入れられない現実。苦悩の末に見出した答え。
    読んでいて、胸が苦しくなりました。
    若さゆえの苦悩、純粋すぎるゆえの悲劇かと。

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    2009年10月04日
  • 帰らざる夏

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    「帰らざる夏」は、三島由紀夫氏の割腹事件によって形をとり始めたということです。
    戦争を正面から描いたという点で、「帰らざる夏」は三島由紀夫氏の文学よりも共感を覚えます。

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    2009年10月04日
  • 帰らざる夏

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    いい。
    昔のこう・・・なんていうか、少年たちのさ!!
    いいよね。少年。すごくいい。

    陸軍幼年学校のはなし。
    終戦間際くらいのはなし。

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    2009年10月04日
  • 死刑囚の記録

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    一番印象に残ったのは、一番初めの容疑者の話。諦めた瞬間『死』が待っているという状況で、あまりの恐怖に妄想で架空の話を作り出し、完全に本当の事と思い込んだ様子。私たちも普段、自分の過去について正当化したりするが、それもすべてこれと同じように人間の弱さから来ているものではないかと思った。死刑囚の心理とはそういった人間の根底の心理なのかもしれない。

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    2009年10月04日
  • 帰らざる夏

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    ――勝つことを信じることが、少年達の生きる意味。
    現代人にはあるはずのない思想。だが少年達には強く強く信じていたものがあった。未来永劫、国家の勝利・・・それから愛した人。それを信じることが、生きることだった。
    信じたものが、否定されたとき、あなたは怒るでしょう?それと同じなのだ。

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    2009年10月04日
  • 悪魔のささやき

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    加賀乙彦の誠実な人柄がよく表れた書。こういう希望を持った人が少なくなったのが現代日本の問題点なのかな。

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    2009年10月04日