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人は意識と無意識の間の、ふわふわとした心理状態にあるときに、犯罪を犯したり、自殺をしようとしたり、扇動されて一斉に同じ行動に走ってしまったりする。その実行への後押しをするのが、「自分ではない者の意志」のような力、すなわち「悪魔のささやき」である――。精神科医、心理学者、そして作家として半世紀以上にわたり日本人の心を見つめてきた著者が、戦前の軍国主義、六〇年代の学園闘争、オウム真理教事件、世間を震撼させた殺人事件など数々の実例をもとに、その正体を分析。拝金主義に翻弄され、想像を超えた凶悪な犯罪が次々と起きる現代日本の危うい状況に、警鐘を鳴らす。【目次】はじめに 二十一世紀の日本を蝕む悪魔のささやき/第一章 悪魔はいかにして人を惑わすか/第二章 日本人はなぜ悪魔のささやきに弱いのか/第三章 人間を嘲笑い破滅させる、ささやきの正体/第四章 豊かさを餌に太り続ける現代の悪魔/第五章 いかにして悪魔のささやきを避けるか/おわりに
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年02月17日
精神科医、犯罪学者でもある著者が、医務部技官として勤務した東京拘置所で囚人たちと接して、犯罪を起こしたその時の心理を表現した言葉として多かったのが
「あの時は、悪魔がささやいたんです」
「どうしてあんなことをしたのか、自分でもわからない。悪魔にささやかれたとしか思えない」
その「悪魔のささやき」...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月16日
程度に差があっても、「魔がさす」ことは起こりうる。その瞬間、理性と抑制を失い、後で思えばなぜとしか言いようのない過ちを犯してしまう。確信犯ではないだけに、極めて分析がしにくい。誰にでも素地があって、どうにか自制しているが、無信仰、無関心な状態で発しやすいらしい。自分に無縁などとは思えないし、残された...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月23日
高1か高2のときに、新書レポートの本として読んだものを再読。
読んだ本の内容をはっきり覚えていられない者ながらも、この本はためになった本としてうっすら覚えていました。
おそらく、当時の私はなんとなく法学部志望だったこともあり犯罪心理学に興味があったこともありこの本を手に取ったんだと思います。
本書...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月05日
どんな人にでも、ふとした時に悪魔がささやくことがある。悪魔の誘惑に負ければ、自殺したり、犯罪を犯したりする。
これは、自他を守るために、「悪魔のささやき」に抵抗する手段を身につけるための指南書である。
――と言っても宗教の本ではありません。分類としては精神医学の範疇です。
昨今続発してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月03日
フォトリーディング。ものすごく面白いと思った。高速リーディングが楽しみ。高速リーディング。面白かった。途中の聖書解釈は同じクリスチャンとして恥ずかしいレベルの低さだったが、著者はカトリックなので仕方がないかも。文明に関しては優れた洞察力。要約すると、日本人は特に悪魔のささやきに弱いが、個人の人格をた...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月25日
-各々(特に日本人)は自分の思想を持つべき
たくさんの情報を比較し、どれが正しいかを客観的に判断した上で「私はこの道をとる」というプロセス
「集団の和を第一義に考える人間よりは、個を重んじる個から発してコミュニケートしていこうとする人々のほうが悪魔のささやきに対して耐性がある」
-私たちは、...続きを読む
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