【感想・ネタバレ】不幸な国の幸福論のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年05月28日

著者の人生が詰まっている感じがします。
著者の御年もあり、説得力があります。

歳を取っても幸福に生きるために、読んで良い本です!

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

"知り合いから紹介された本。日本の現状を様々なデータも交えながら、的確に言い得ている。知り合いの方も言っていたが、著者の加賀乙彦さんとほぼ同じ風に世の中を見ていたので、ある意味痛快だった。
不幸な国とは、我が国日本。日本は社会、仕組み、共同体として不幸を生産している。そんな国に生きる人間の...続きを読む幸福とはなんなのか?という問いかけをしているのが本書である。刺激を受けた部分をメモしておく。

第一章 幸福を阻む考え方・生き方
「見られる自分」に対する意識の強さと「悩み抜く力」の欠如

「悩み抜く力」の欠如=「考えずに受け入れる」ことが当たり前になった
つまり、
・新しい技術で生み出された文明の利器をただ享受するだけになった
・テレビ、電卓、PCなど普及し、自分の頭で考え抜くことをしなくなった
そして、
・自分にマイナスのレッテルを貼る=他者との比較でのみ自分の価値を見る(子供の自尊心)
(長所、短所丸抱えで、ありのままの自分の現状を知った上で、
 今の自分より成長をしたいと願い努力するのが大人の自尊心)
 その原因は、過保護、過干渉で子供に過剰な期待をかける親の存在。
 子供が傷つかないよう、失敗しないように世話を焼き、あるがままを受け止めず誰かとの比較で○×をつける。
 社会も同様、「足の遅い子が傷つくから、平等に」などで、運動会で順位をつけるのをやめておきながら、偏差値という物差しだけで子供をはかり競争させる。

「見られる自分」に対する意識の強さ=個を育てない教育(家庭~学校)
つまり、
・幼いころから、子供の秘密を暴く親が多い(子供を異なる人格を持つ人間として認められない)
 →子供の自我確立を妨げる
・そして、人目を気にする国民ができあがる。(フランスは、人と同じことで悩む)

第二章 「不幸増幅装置」ニッポンをつくったもの
経済的疲弊が自殺に直結する国は日本のみ。
GDPに占める社会保障の割合は、17.7%(OECD加盟国中23/29位)
GDPに占める公共事業の割合は、1970年代初頭から最近まで先進国中トップ
NY Times「日本の破産への道は公共事業によって舗装されている」1997.3.1
流されやすい国民。
1.好奇心旺盛、2.「個」を主張しにくい社会、3.「考えない」の習慣化

第三章 幸福は「しなやか」な生に宿る
1943年 ラインホールド・ニーバー牧師の言葉(マサチューセッツ州にて)
 神よ、私たちにお与え下さい。
 変えることのできないものを受け入れる冷静さと、
 変えることのできるものを変える勇気を。
 そして、2つを見分ける知恵を。

第四章 幸せに生きるための「老い」と「死」
死と向き合うことで、生を見つめ直し、老いを楽しむ。"

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Posted by ブクログ 2018年08月05日

 秋葉原で起きた通り魔事件を引き合いに、現代日本の「不幸」を考察する。
 考えない習性や幸せに対する慣れ、他者を気にする日本人の国民性もあるらしい。
 高度成長期から、バブルがはじけた後も、豊かさの幻想を追い求めてしまった日本。リッチな国の不幸な国民。
 介護・医療の崩壊につながる制度誕生のきっかけ...続きを読むとなる郵政選挙。当時の庶民心理は戦前・戦中にも似るとの指摘。
 幸福は身分や収入でなく、自分の考え方次第であり、高齢化の時代に、自分の生きる姿勢が幸福を作ると説く。

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Posted by ブクログ 2012年02月15日

特に教師という職業に従事されている方には必読書にして頂きたい一冊。
小学校の道徳やホームルームの時間に充てて欲しい。

齢八十を超えた精神医学者が著書であるが、そのせいか語り口がとても柔らかい。また、戦争を経験している世代でもある。

もちろん、教師以外の方にも推薦図書です。

近年稀に見る良書。

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Posted by ブクログ 2012年02月12日

今までの生き方を改めさせられる本だった。
不幸にしてるのは、自分の考え方のせいかなと思った。

幸せになるためには、考え抜くこと。
じぶんはどんな生き方をしたいかきんがえぬくこと。

挫折はチャンス。自分を見直すいい機会。そして、その方向が具体的に言われてて、役に立つ。

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Posted by ブクログ 2010年09月02日

アーティストとして生きている中で、同時に心理カウンセラーを志して、心を扱う本をたくさん読みました。

その中でも「不幸な国の幸福論」は、身にしみた本の一つです。

7年前、アジア各国を巡っていた頃を思い出しました。

第三章「幸福は「しなやか」な生に宿る」を読んでいた時です。

以下、僕の体験です。...続きを読む

アジアで見かける多くの外国人(僕を含めて)は、裕福だからこそ、その地に降りたって、ここぞとおいしいものを平らげていました。
そのほとんどが、肥満体型で、現地の人のほとんどが普通かそれ以下にやせ細ってる。

食べ物に困っている国の中にいて、その場所で、私たちはぶくぶくと太っていて、とてもいけないことをしているような・・・

そんなことに気づいていきます

食べ物と同じように、これで充分と思えば、充分幸せなのに、「もっともっと」と思ってしまう。欲求は絶え間ありません。
そのことが本当に幸せなのか?

「不幸な国の幸福論」を読んで改めて気づかされました。

程よく、今日、食事にありつけたことで幸せを感じられる人もいる。

反対に、「もっともっと」とおいしさ、高級感、食べる量にたいして、絶え間ない欲求を発っし続ける人もいる?
(そのほとんどが先進国に人なんだけども・・・)

今の自分を幸せと思えなければ、新たな欲求がやってきて、自分はその欲求に従う生き方をしてしまいそうです。
自分がほしがればほしがるほど、弱者から結局は奪っているものもあると言うこと。

とりわけ日本では、現状維持、今の自分に満足するという考え方が情けないことのように言われることもある。

でも、この本を読んで、改めて思ったことが、

今を幸せに思いたい

ということでした。そして、新たな欲求に従わずに生きられることで、自分自身、なにに従うべきか、じっくり考えることができるのかと思います。

一読者として、著者 加賀乙彦先生には、お礼を申し上げます。

ありがとうございました。

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Posted by ブクログ 2022年06月15日

幸せとは幸せだと認識できること
自己の認識を変える以外に幸せになる方法はないと思う

今の自分が不幸だと思うとき、周りの環境や人がそう思わせているのであって、それが事実ではないということを認識しなければいけない

✏自分の苦悩にばかりアンテナを向けていると、どんどん視野が狭くなり、客観性も失われてい...続きを読むく。自分が誰よりも不幸に思えてきて、周囲の人が抱えている痛みに鈍感になり、人間関係にも悪影響を及ぼしかねない。

✏真に悩む、悩み抜くとは、自分の苦悩を材料に考え抜くということ。普段から何か問題が起きたときに、その遠因と近因を多角的、客観的に分析し、今の自分にできる対策は何かと考える習慣のある人は、自己憐憫の罠や自分の不幸を誰かのせいにしたくなる心の動きに、そう簡単に飲み込まれない。

✏人はときどき、何が自分を幸福にするかについて間違った理論を作り上げ、それに基づいて欲望を形成した結果、ミスウォンティングをおかすことになる。

✏確固たる「個」は、自分の頭で考え抜くと同時に、互いの意見をぶつけ合いながら人間関係を深めていったり、ときには周囲の声に抗ってでも自分の意思で選択し行動することによってしか鍛えることができない。

✏必要なのは、変えることのできないものを受け入れる冷静さ、変えることのできるものを変える勇気、その2つを見分けるための知恵

✏周囲の環境や運ではなく、その人が世界とどう関わっていくかという、人間の生きる姿勢が幸福を作る。

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Posted by ブクログ 2013年08月24日

だれがみても
とても不幸な国の日本
そこで、幸福を生むにはどうするか。
吾唯知足(われただたるをしる)だとおもいます。

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Posted by ブクログ 2013年02月20日

幸福とは何か?人類普遍のテーゼである幸福の在り処や人の生き方を描いたもの。著者の体験談や本の引用が各所に散見され、著者の考えに肉付けがなされ説得力のあるものになっているように思われました。
現代社会に蔓延る「不幸」は、実は自分自身が招き寄せたものではないか?
政治が上手く動かないのを政治家だけの責...続きを読む任にしていいのか?私達国民が「考える」ことを放棄したことが幸福を逃しているのではないか?
幸福はしなやかな生に宿る。考え方を柔軟にすることで、私達は「快楽のトレッドミル」から降り、幸福を正しく捉え、死を怖れることなく悔いのない人生が送れるのだと、著者は言っています。
単に幸福論を読みたい方にもおすすめですが、著者の読書経験の豊富さに圧倒された私は、次に読む本を探すうえで非常に参考になったため、幸福論やそれに関係する書物を探している人にも是非読んでいただきたいと考えています。

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Posted by ブクログ 2012年11月28日

1929年生まれの精神科医で、東京拘置所の医務技官や東京医科歯科大学助教授、上智大学教授を務めた人の話。少々右寄りだが、国際的感覚を持った日本人であれば、正道な主張と感じる。
高齢者による万引きや介護疲れ殺人が急増していること、パスカルの賭けの話(パスカルは、著書『パンセ』の中で、神はいないとしても...続きを読む、いると信じると考えた時の利益の方が大きいことを指摘したもの)は面白い。

「神よ、私たちにお与え下さい。
変えることのできないものを受け入れる冷静さと、
変えることのできるものを変える勇気を、
そして、その二つを見分けるための知恵を」
(ラインホールド・ニーバー牧師の1943年マサチューセッツ州での祈り)

これには、感動しました。

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Posted by ブクログ 2011年12月28日

“時代がどんなに暗かろうと、その人の置かれた状況がどれほどつらいものであろうと、自分なりの目的に向かって歩き続けることで、人は幸せになれる。”(本文より)
第一章では日本人の考えない習慣、他者を意識しすぎること、第二章では日本という国(といいながら日本人も)の幸福への障害を分析している。第三章で幸せ...続きを読むになるための考え方を示している。第四章では老いと死についての考察。

データも用いているが、考えながら読むことが大切だと思う。与えられた幸せではなく、それぞれが考えた幸せを目指すということは多いに賛成。

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Posted by ブクログ 2011年09月18日

正直後半の老いてからの話はちょっと読むのがつらかったんだけど、前半部分は自分のためになった。

加賀先生はわかりやすい文章を書く人なんだなぁと思いました。小説も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2011年05月25日

幸せを客観的に見た自分で判断する
幸せとは流動的なもの
一歩一歩目標を持って進むことが大切らしいです

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Posted by ブクログ 2011年02月28日

フォトリーディング&高速リーディング。日本の文化が人を不幸にしている背景と、その日本で幸福になる心のあり方について。大変洞察の深い文明論。

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Posted by ブクログ 2013年08月07日

小説家で精神科医でもある著者の幸福論です。
日本社会というシステム、また日本の国民性から、なぜ不幸や閉塞感を感じるのかを切り口に論じています。
この部分を読んでいると、閉塞感を感じたりします。
中盤以降は、どうすればもっと幸せに生きられるかをを平易にまとめてあり、こちらは読んでいて励まされる内容です...続きを読む
幸福論としては良くまとまっており、読みやすい一冊です。
政治的な部分では共感できない部分もありましたので、★4つにしました。

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Posted by ブクログ 2011年01月18日

2011/1/16
長い目で見た人生の中で、自分なりの幸せを見いだしていきたい

目の前の幸不幸や、他者との比較にとらわれていては、いつまでたっても幸せや満足感は感じられない

教職員に読んでもらい、子どもたちが明るい未来を想い描ける指導をしてほしい一冊。

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Posted by ブクログ 2011年09月08日

経済は破綻し格差は拡大する一方、将来への希望を持つことが難しい日本にあって、「幸せ」は遠のくばかりと感じている人は多い。しかし、実は日本人は自ら不幸の種まきをし、幸福に背を向ける国民性を有しているのではないか―。精神科医、心理学者でもある作家が「幸せになれない日本人」の秘密を解き明かし、幸福になるた...続きを読むめの発想の転換法を伝授する。追い求めている間は決して手にいれることのできない「幸福」の真の意味を問う、不幸な時代に必読の書。

日本人は心が貧困なんですね、わかります。
「金持ち」なのに「貧しい」と言って憚らない人ってウザイ。

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Posted by ブクログ 2010年10月28日

久しぶりに★四つ!五つでもいいのだけれど・・。
前半が少し暗めなので・・。

素敵な本でした。今考えている「幸福とは?」「自分の人生の目的は?」「日本という国の問題点は?」「老いとは?」に答えを出してくれました。

くわしくはまた・・・。今ていねいに読んでいます・・。

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Posted by ブクログ 2010年06月17日

大別すると1~2章では今の日本で「不幸」を感じる原因。3~4章ではそれを踏まえて「幸福」になる方法が書かれています。
最近感じていた「幸せ」を探す息苦しさの原因が少し判ったような気がします。
「非常に曖昧で、多様で、流動的なもの」である「幸福」を定義しようとしているから息苦しかったのかも知れません。...続きを読む
4章の「老い」と「死」との向き合い方を書いた章は作者自身も高齢なこともあり説得力がありました。

しかし、「です、ます」調の文章とそれ以外の文章の混ざり具合が読む呼吸を乱して少し読みにくかったです。

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Posted by ブクログ 2014年10月26日

[ 内容 ]
経済は破綻し格差は拡大する一方、将来への希望を持つことが難しい日本にあって、「幸せ」は遠のくばかりと感じている人は多い。
しかし、実は日本人は自ら不幸の種まきをし、幸福に背を向ける国民性を有しているのではないか―。
精神科医、心理学者でもある作家が「幸せになれない日本人」の秘密を解き明...続きを読むかし、幸福になるための発想の転換法を伝授する。
追い求めている間は決して手にいれることのできない「幸福」の真の意味を問う、不幸な時代に必読の書。

[ 目次 ]
第1章 幸福を阻む考え方・生き方(「考えない」習性が生み出す不幸;他者を意識しすぎる不幸)
第2章 「不幸増幅装置」ニッポンをつくったもの(経済最優先で奪われた「安心」と「つながり」;流され続けた日本人)
第3章 幸福は「しなやか」な生に宿る(不幸を幸福に変える心の技術;幸せを追求する人生から、幸福を生み・担う生き方へ)
第4章 幸せに生きるための「老い」と「死」(人生八十五年時代の「豊かな老い」の過ごし方;死を思うことは、よく生きること)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2023年01月16日

感想
自分の立場を客観的に見る。何か起きた時に自分を可哀想と思いすぎない。いつまでも引きずり嫉妬が心を蝕む。幸福になるために冷めた頭で考える。

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Posted by ブクログ 2014年10月05日

前半は様々な統計データ等により、現代の日本がいかに病んでいるか・・また将来どんな不幸が待ち受けているか・・ということが書かれている。
後半はわりと精神論的な話だった。

この本を読み、幸福って本当に主観的にしかはかれないものだなと思った。
お金や名誉・地位などの客観的指標で幸福をはかりだしたらほとん...続きを読むどの人は不幸になってしまう。
問題は、そのような客観的指標を主観にしてしまってる人が多いということではないだろうか、、。

もう一つの問題として、自分の幸福を追い求める際に他人を不幸にしてないかという視点が要ると思う。
(現時点の他人に限らず、将来の他人も含め。)

そして最終的には、「自分は幸福」という結論ありきで過ごすということかなと思った。

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Posted by ブクログ 2013年11月04日

世間一般の幸福論から
日本人特有の考え方からとらえた幸福論。

精神科医でありながら小説家でもある著者ならではの視線から見た、
不幸な国日本。

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Posted by ブクログ 2013年03月20日

筆者の考えをひたすら書いてある。共感できるものだが、論は一般的なものだと思う。結局考え方次第というような結論に聞こえた。

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Posted by ブクログ 2013年01月03日

作品を少し読ませてもらいましたが、私は自分の考え等をはっきり言えなく、悩みでもありましたが、この本を見たらもっと自分の考えをしっかり伝えようと思えたし自信もわいてきました ! ほとんど読んでませんがほんとに感謝です♪
読んで思ったのが、日本人の控えめなところはそれはそれで日本の特徴というか個性という...続きを読むか、日本の文化による性格なのではないかと思いました。
それでもこの本のおかげで、私は自分の意思をしっかり持ちつつ、今の性格も尊重していこうと思えることができたので、よかったです。

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Posted by ブクログ 2012年09月06日

80過ぎてもなお自分の目標を持つ人の唱える幸福論。

話が漠然としすぎててピンと来ない。
あと、参考になる部分は数多くあれど、中々真似できない感じ。

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Posted by ブクログ 2012年05月10日

読書再開。

日本という国は、特殊とよく言われるが、では普通の国とはどんな国なんだろう?

欧州のそれが、グローバルスタンダードだとしたらそんなのはクソくらえだ。

その国の人の考えや、風習を画一化できはしない。一部の情報をさも、常識のように扱うのは個人的には好きではない。

ただ、それが受け入れら...続きを読むれているから、この手の本が人気なのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2012年04月01日

実家にあったので。あるがままに受け入れる、自分の幸せを見つける。以降は本からの引用です。/不幸な国の幸福論
外見の方が簡単かつ正確に把握できるため、内面への関心や内面を見ようとする努力が失われつつあること。見られる自分に対する意識の強さと、悩み抜く力の欠如…。考えずに受け入れることが当たり前になって...続きを読むいる。あるがままのその子を受け止め愛するのではなく、誰かとの比較でまるやバツをつける。快楽の踏み車。プライバシーの権利への要求…自我意識を発達…。子供の秘密を暴いてはいけない。KYという同化圧力。自分の評価を他人にゆだねてしまっている。社会保障は先進国で最低基準。先進六カ国より多い公共事業費。権力者からいただいた民主主義社会。幸福を定義してはいけない。生きがいは意外と簡単に持ちうる。期待するのでなく自ら生み出す。人生の一部として今ここを眺める。挫折は幸福の要件。知足者富。変えることのできないものを受け入れる冷静さと、変えることのできるものを変える勇気を。流されない。情報リテラシー。身一つの自分で人と向き合う。

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Posted by ブクログ 2011年11月04日

以前はわりと、大人/子供の二項対立で世界を見ている部分があったのだけど、もう来年で成人だし。まあそのくせ学生で。なんだかこの二項対立では収まらない位置に来てしまってる。ということで最近はそういうものの見方はしていません。でも、年を重ねることが自分の良い部分を増やしていくこととイコールであればなあと思...続きを読むう。
この本の著者は、本当に美しく年を重ねたのだと思った。年長者であること、自分よりずっとずっと人生の先輩であること、が、そのままこの人の言葉の重みに繋がっている。こんな風に生きれたら、と素直に憧れた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年05月30日

<概要>
前半部では、欧米諸国と比較をしながら日本の現状やその原因などについて書かれている。
後半部では、主に1人の人間としての幸福とは何か、どのように考えたらいいのかなど、少し自己啓発系の内容になっている。

私としては、前半部分の方が知らない事が多く、発見が多かった。
*日本の障害者自立支援法が...続きを読む実際は障害者の方達にとって働きやすい環境作りなどの支援により、むしろ自己負担が大きくなってしまっていること。

*日本の公共事業の額が一時は50兆円を超え、日本の特別予算の4分の1を〆ていたこと
→地方の人々の多くが土木産業に関わっており、なかなか手が引けないという現状があること
→社会保障に関連する額よりも公共事業費の方が大きな割合をしめていたこと
→社会保障の減額は小泉改革時代から救援したこと
→先進国の中でも自殺率は圧倒的に高く、2位であること(1位のリトアニアは政治的要因による部分が大きいこと)
→自殺者数はあまりに高く、日露戦争での死者(約8万人)と比較すると3年に1回戦争を行っているようなものであること

などなど。
私の勉強不足によるところは大きいけど、改めて日本の政治や制度に対して社会人になる前にしっかりと把握する必要性を感じた一作でした。

後半部分はさらっと読めるので、問題意識を喚起したい方にはお勧めですw

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