山田久美子のレビュー一覧

  • 王女に捧ぐ身辺調査

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    ロンドン謎解き結婚相談所の第2弾。
    今回はエリザベス王女が想いを寄せるフィリップ王子について、その母親のスキャンダルをほのめかす脅迫状が届き、2人は極秘で調査をはじめることに。前作は比較的アイリスの活躍する場が多かったですが、今作は王室の調査ということで、上流階級出身のグウェンも大活躍。2人のコミカルなやり取りが堪らなく面白かったです。
    アイリスの友人で助っ人として登場するサリーや、闇屋のボス・アーチーが魅力的。
    次作も楽しみです。

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    2025年03月23日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    翻訳小説は久しぶりだったので、ちょっと苦労した。
    ヤングアダルト…でいいのかな。
    養子、って身近にはいないし想像するしかないけど、育ての家族に愛情を持ちながら、産みの家族を思ってしまう気持ちはよく理解出来る。思春期の彼が迷いながら、時に両親に甘えたり、友人と触れ合ったりしながら確かに成長しているのが嬉しかった。

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    2025年01月20日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    幻想的な雪景色とグリーングラスハウスのホテルがベストマッチしてて、ランタンやトロッコ、キャンドルにクリスマスツリー、ケーキといった小物たちが否応にもテンション上げていく。
    しかし、タイトルで期待させるほどの謎も起きず、殺人事件でもなく、主人公の子供はロールプレイゲームという日本人には馴染みにくい設定を盛り込んでくるので、かなり読むのが疲れる。
    読むのをやめようかと何回か思った。

    ただ、ラスト近くになって、税関は誰でその目的はなんだって話になってからは面白かった。スリリングさ増すのと雪や寒さの危険もある。女の子の正体もスッキリするし感動した。マイロの成長が期待以上で素晴らしかった。

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    2025年01月12日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    読みながら面白さと退屈さが交互に来た。
    戦後ロンドンの物不足とそれでも心は豊かな上流な人々、下町の荒っぽさや人情と、公的機関の上辺の忠誠や統率の取れた姿。光と影がたくさん散りばめられているので、焦点がどこなのか読んでてわからなくなる時があった。
    ラストの真相に迫るあたりは、サリーがめっちゃイケメンに見えるしアイリスもかっこいい。
    グウェンも人柄が好き。リトルロニーは可愛いし。
    ロンドントラムの書き方や監獄の雰囲気など、すごく雰囲気が出ててよかった。

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    2025年01月08日
  • 王女に捧ぐ身辺調査

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    読むのに時間がかかっちゃって…
    読むぞっ!って思って本を開くと…
    用事を思い出したり…今度こそはって思うと…
    眠くなっちゃったり。。。何故?
    心が折れそう…ಠ_ಠ

    シリーズ第2弾、今回のお話は…

    アイリスとグウェンが営む結婚相談所。
    前作から1ヶ月後の設定です。
    グウェンのいとこからの依頼は…
    エリザベス王女が思いを寄せているお相手のフィリップ王子の身辺調査というものでした。

    息のあったふたりの掛け合いも楽しくって、読んでるだけでついつい笑顔になってしまうの。
    安心してください!
    もちろん殺人事件も起きますよ…フフッ。
    それでも、ふたりで話し合って事件をちゃんと解決へと持ってくんだけど…

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    2024年10月09日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    シリーズ第1弾。戦時下のロンドンで結婚相談所を開設したアイリスとグウェン。2人の対象的な環境と初めての紹介者の殺人事件の秘密を探偵していく展開。人物の名前がころころ変わり誰のことやら振り返りながらがちょっと面倒だったな。続きは少し開けようかな。

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    2024年09月23日
  • ワインレッドの追跡者

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    続巻が楽しみなシリーズ。
    少し前に読んで大分感想を書くのを忘れていたので、少し思い出しながら。

    今回はヒロインの片方の過去の男の話だった。そうだった。人間生きていれば色々あるし、あの時違う決断をしていたら今は…と思う事もあるよなぁなんて思いながら読みました。まぁでも不倫相手はあまり逃して惜しかった男でもないかな、と思ったり。

    お貴族様のヒロインの方は、旦那の弟?になるのかな?の子供と少しつながりが出来た感じ。自立はしたいというものの、今まで乳母日傘で買い物も洗濯も料理も(多分掃除も)したことの無い人が手のかかる子供を抱えて一人暮らしが出来るのだろうか、と本人以上に読者も不安に思ったり。女性

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    2024年09月17日
  • ワインレッドの追跡者

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    浮かばれない被害者だが、本業そっちのけで、暮らしていけないだろ。収入の得られる探偵ごっこにして欲しいもの。

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    2024年07月23日
  • 疑惑の入会者

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    舅問題が多少鬱陶しかったりもするが、これだけストーリーに絡んでいてはやむを得ぬか。
    しかし、おっさんが書いていたとは。

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    2023年04月14日
  • 疑惑の入会者

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    シリーズ3巻目、かな。
    疑惑を魅惑と読み間違えてました。

    と言う訳で今回は一番の強敵、義父登場。今の感覚で言うと有色人種の入会もそんな大げさな、という感じですが、大戦が終わった後ぐらいは自分たちのソサエティに異邦人が入ってくるというのは大変なことだったのかな、なんて思いました。日本だってまだまだ閉鎖的ですしね。

    そういう意味では義父、相当思い切ったな!という最後のオチでした。まぁ彼も正気を失っていたという事なのかもしれないけど、その犠牲になった人が居るのだから正当化は出来ないですよね… 巻を追うにつれ、義母が段々とたくましくなっているような気がします。ガンバレ。

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    2023年01月19日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    第二次世界大戦後のロンドンが舞台の冒険ミステリ。

    戦時中にスパイ活動をしていたアイリスと、上流階級の未亡人・グウェン。
    二人が営む結婚相談所に入会したばかりの若い女性・ティリーが殺されてしまいます。
    容疑者として逮捕されたのは二人が彼女とマッチングした青年・トロワ―。彼の無実を信じる二人は独自に真相解明に乗り出しますが・・。

    タイプの異なる女性コンビの活躍が眩しい本書。会話のテンポも良く、時にはぶつかり合いながらも協力し合う二人のバディっぷりが良いですね。
    真相を追っていくうちに、配給切符偽造のグループ犯罪も浮かび上がってきて、そちらも解決するのは良いのですが、誠実なトロワー青年の無実がな

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    2022年11月19日
  • 緋色の十字章

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    戦争の記憶の継承や、過去の戦争が現在にどんな影響を与えているか、EU加入で農村はどう変わったか、あるいは変化をそれとなくごまかしているかなどの現実を、小説の中で自然に表現している。だからものすごく面白い。
    つい最近のフランス大統領選挙では、とうとう極右政党が大統領候補を有力候補として出してしまったけれど、2008年のこの時点からすでに、フランスの良き市民たちがどのように極右の排外主義者たちと闘ってきたか、あるいはどうにかやり過ごしてきたかを生き生きと描いている。現在に繋がる現実が描かれているので、だいぶ前の小説だし現実離れしてるほど有能な登場人物ばかりなんだけど、無理なく読めた。

    恋愛要素は

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    2022年05月24日
  • 王女に捧ぐ身辺調査

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    かなりタイムリーな方に関する謎と事件。
    タイピストは出来ない彼の方の登場もステキ。
    後書きの推薦図書も必見です。

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    2022年02月11日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    ネタバレ

    上流貴族のお嬢様出身の未亡人と元スパイ所属の女性二人が、共通の友人の結婚式で出会い、戦後、空襲を免れたビルで結婚相談所を開く。
    依頼人の女性Aが殺害され、その女性とマッチング予定の男性Bが疑われた。
    ヒロイン二人は殺人容疑で収監された男性にかけられた疑惑をはらすために「探偵ごっこ」を始める。
    依頼人女性はかわいらしい容姿だがもう一つの面として、闇市を仕切るボスの組織の一人だったりする。
    そして、その闇市ボスの組織に潜入操作している官庁の人間Cがいる。ヒロイン二人は闇市ボスに接近する。
    闇市ボスの組織は、偽札の原版を手に入れてそれを利用しようとしていた。それを知った組織内の裏切り者たちと潜入捜査

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    2022年01月30日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    ネタバレ

    ミステリーというよりファンタジー要素が圧倒的に濃い。中高生が冬休みに読むのにちょうど良さげな作品。
    本編も感動があったが。なぜこの物語りが生まれたのか著者の後書を読んで感銘を受けた。続編は翻訳されないのかな。映画できるの楽しみ。

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    2022年01月26日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    ネタバレ

    全くタイプの違う2人の女性が世界大戦後のロンドンで結婚相談所を立ち上げる。それぞれに抱える問題があり時代背景に基づいた設定やストーリー良かった。現代が舞台の小説と違う楽しみがある。

    主人公達や登場人物との会話がいちいちおしゃれというか、皮肉がうまいというか、それもなんだかイギリスぽい。

    全然シリアスじゃないし重くないから、重い系のサスペンスとか読んだ後の気分転換にちょうど良かった。

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    2022年01月26日
  • 王女に捧ぐ身辺調査

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。
    王位継承者3桁くらいに連なる女性貴族と元スパイの女性、二人の女性ヒロインコンビの探偵物語。
    エリザベス王女(のちの女王)の婚約候補者は、ギリシャ王族の血筋でイギリス王族の血筋でもあるが、その婚約候補者の身元調査が、王宮から依頼される。
    そこからおおよそ3すくみの争いが行われる。

    ・イギリス軍の機密部隊。イギリスに入り込んでいる他国のスパイをあぶり出すためにガセネタを流す。
    ・ギリシャ左翼派。今の政権を転覆させたいために、ギリシャ王族のスキャンダルを狙う。おそらくソ連の支援を受けている
    ・ただの金狙い。王宮に勤めている職員が、上記のイベントが起こっていることを知り、動いている

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    2022年01月20日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    アジア系の容姿なので、誰もが孤児とわかるが、両親に大事にされ、稼業のホテル経営も手伝う男の子の話し。なんだかこのホテルに関係している?曰く付きの人々がやってくる。謎解き。ううーん、ファンタジーなのかな?なんだかジャンル分け難しいような作品って、パワーがあれば気にならないけど、自分がはまれなかったせいか、どっちつかずの感じがしたなー。

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    2022年01月17日
  • 王女に捧ぐ身辺調査

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    お、続巻出てる!と手に取りました。
    後書きにもありましたが、実在の人物で公式に結婚されている二人なのですが、フィリップ王子ってギリシアの方だったんだ~とか初めて知りました。とはいえギリシア王政っていつまで続いたんだかの知識もない自分なので、そうだったのねぇという感じで。

    捜査という分野に関しては良いコンビだなぁこの二人は、と今回も思いました。上層階級の常識と、政治や人の裏側にも通じる顔を持つコネクションがあると最強かも。二人がお互いを尊重しているのが良いですね、踏み込み過ぎず、放っておきすぎず。理想の友人関係だなぁ、実際。

    という訳で次ぐらいにはグウェンさんの義父が帰ってくるのかな?次巻も

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    2021年12月22日
  • 緋色の十字章

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    イギリス作家の書いたフランスが舞台のミステリ。初めて読むので馴染むまで時間がかかったが、読後感はよかったので続きを読むことにした。

    主人公はフランスの片田舎で優雅な独身生活を送っている39歳の警官。村人のことは知らないことは無い、女たちは独身の彼の噂話に事欠かず、人気もある。
    古家を快適に改造し、ガーデニングにもいそしみ、テニスやラグビー仲間、クラブの友達を招いてテラスに自家製のワインを出し、手作りの料理でもてなす。
    誠実で明るく、思慮深い出来すぎたような男。
    ただ寂しい過去があり、孤児で育ったが村長の計らいでこの村に落ち着いた。これもありとする。
    人格者の村長を父親の様に尊敬して慕

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    2020年01月11日