山田久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幻想的な雪景色とグリーングラスハウスのホテルがベストマッチしてて、ランタンやトロッコ、キャンドルにクリスマスツリー、ケーキといった小物たちが否応にもテンション上げていく。
しかし、タイトルで期待させるほどの謎も起きず、殺人事件でもなく、主人公の子供はロールプレイゲームという日本人には馴染みにくい設定を盛り込んでくるので、かなり読むのが疲れる。
読むのをやめようかと何回か思った。
ただ、ラスト近くになって、税関は誰でその目的はなんだって話になってからは面白かった。スリリングさ増すのと雪や寒さの危険もある。女の子の正体もスッキリするし感動した。マイロの成長が期待以上で素晴らしかった。 -
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Posted by ブクログ
読むのに時間がかかっちゃって…
読むぞっ!って思って本を開くと…
用事を思い出したり…今度こそはって思うと…
眠くなっちゃったり。。。何故?
心が折れそう…ಠ_ಠ
シリーズ第2弾、今回のお話は…
アイリスとグウェンが営む結婚相談所。
前作から1ヶ月後の設定です。
グウェンのいとこからの依頼は…
エリザベス王女が思いを寄せているお相手のフィリップ王子の身辺調査というものでした。
息のあったふたりの掛け合いも楽しくって、読んでるだけでついつい笑顔になってしまうの。
安心してください!
もちろん殺人事件も起きますよ…フフッ。
それでも、ふたりで話し合って事件をちゃんと解決へと持ってくんだけど… -
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Posted by ブクログ
続巻が楽しみなシリーズ。
少し前に読んで大分感想を書くのを忘れていたので、少し思い出しながら。
今回はヒロインの片方の過去の男の話だった。そうだった。人間生きていれば色々あるし、あの時違う決断をしていたら今は…と思う事もあるよなぁなんて思いながら読みました。まぁでも不倫相手はあまり逃して惜しかった男でもないかな、と思ったり。
お貴族様のヒロインの方は、旦那の弟?になるのかな?の子供と少しつながりが出来た感じ。自立はしたいというものの、今まで乳母日傘で買い物も洗濯も料理も(多分掃除も)したことの無い人が手のかかる子供を抱えて一人暮らしが出来るのだろうか、と本人以上に読者も不安に思ったり。女性 -
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Posted by ブクログ
シリーズ3巻目、かな。
疑惑を魅惑と読み間違えてました。
と言う訳で今回は一番の強敵、義父登場。今の感覚で言うと有色人種の入会もそんな大げさな、という感じですが、大戦が終わった後ぐらいは自分たちのソサエティに異邦人が入ってくるというのは大変なことだったのかな、なんて思いました。日本だってまだまだ閉鎖的ですしね。
そういう意味では義父、相当思い切ったな!という最後のオチでした。まぁ彼も正気を失っていたという事なのかもしれないけど、その犠牲になった人が居るのだから正当化は出来ないですよね… 巻を追うにつれ、義母が段々とたくましくなっているような気がします。ガンバレ。 -
Posted by ブクログ
第二次世界大戦後のロンドンが舞台の冒険ミステリ。
戦時中にスパイ活動をしていたアイリスと、上流階級の未亡人・グウェン。
二人が営む結婚相談所に入会したばかりの若い女性・ティリーが殺されてしまいます。
容疑者として逮捕されたのは二人が彼女とマッチングした青年・トロワ―。彼の無実を信じる二人は独自に真相解明に乗り出しますが・・。
タイプの異なる女性コンビの活躍が眩しい本書。会話のテンポも良く、時にはぶつかり合いながらも協力し合う二人のバディっぷりが良いですね。
真相を追っていくうちに、配給切符偽造のグループ犯罪も浮かび上がってきて、そちらも解決するのは良いのですが、誠実なトロワー青年の無実がな -
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戦争の記憶の継承や、過去の戦争が現在にどんな影響を与えているか、EU加入で農村はどう変わったか、あるいは変化をそれとなくごまかしているかなどの現実を、小説の中で自然に表現している。だからものすごく面白い。
つい最近のフランス大統領選挙では、とうとう極右政党が大統領候補を有力候補として出してしまったけれど、2008年のこの時点からすでに、フランスの良き市民たちがどのように極右の排外主義者たちと闘ってきたか、あるいはどうにかやり過ごしてきたかを生き生きと描いている。現在に繋がる現実が描かれているので、だいぶ前の小説だし現実離れしてるほど有能な登場人物ばかりなんだけど、無理なく読めた。
恋愛要素は -
Posted by ブクログ
ネタバレ上流貴族のお嬢様出身の未亡人と元スパイ所属の女性二人が、共通の友人の結婚式で出会い、戦後、空襲を免れたビルで結婚相談所を開く。
依頼人の女性Aが殺害され、その女性とマッチング予定の男性Bが疑われた。
ヒロイン二人は殺人容疑で収監された男性にかけられた疑惑をはらすために「探偵ごっこ」を始める。
依頼人女性はかわいらしい容姿だがもう一つの面として、闇市を仕切るボスの組織の一人だったりする。
そして、その闇市ボスの組織に潜入操作している官庁の人間Cがいる。ヒロイン二人は闇市ボスに接近する。
闇市ボスの組織は、偽札の原版を手に入れてそれを利用しようとしていた。それを知った組織内の裏切り者たちと潜入捜査 -
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ネタバレシリーズ2作目。
王位継承者3桁くらいに連なる女性貴族と元スパイの女性、二人の女性ヒロインコンビの探偵物語。
エリザベス王女(のちの女王)の婚約候補者は、ギリシャ王族の血筋でイギリス王族の血筋でもあるが、その婚約候補者の身元調査が、王宮から依頼される。
そこからおおよそ3すくみの争いが行われる。
・イギリス軍の機密部隊。イギリスに入り込んでいる他国のスパイをあぶり出すためにガセネタを流す。
・ギリシャ左翼派。今の政権を転覆させたいために、ギリシャ王族のスキャンダルを狙う。おそらくソ連の支援を受けている
・ただの金狙い。王宮に勤めている職員が、上記のイベントが起こっていることを知り、動いている -
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Posted by ブクログ
お、続巻出てる!と手に取りました。
後書きにもありましたが、実在の人物で公式に結婚されている二人なのですが、フィリップ王子ってギリシアの方だったんだ~とか初めて知りました。とはいえギリシア王政っていつまで続いたんだかの知識もない自分なので、そうだったのねぇという感じで。
捜査という分野に関しては良いコンビだなぁこの二人は、と今回も思いました。上層階級の常識と、政治や人の裏側にも通じる顔を持つコネクションがあると最強かも。二人がお互いを尊重しているのが良いですね、踏み込み過ぎず、放っておきすぎず。理想の友人関係だなぁ、実際。
という訳で次ぐらいにはグウェンさんの義父が帰ってくるのかな?次巻も -
Posted by ブクログ
イギリス作家の書いたフランスが舞台のミステリ。初めて読むので馴染むまで時間がかかったが、読後感はよかったので続きを読むことにした。
主人公はフランスの片田舎で優雅な独身生活を送っている39歳の警官。村人のことは知らないことは無い、女たちは独身の彼の噂話に事欠かず、人気もある。
古家を快適に改造し、ガーデニングにもいそしみ、テニスやラグビー仲間、クラブの友達を招いてテラスに自家製のワインを出し、手作りの料理でもてなす。
誠実で明るく、思慮深い出来すぎたような男。
ただ寂しい過去があり、孤児で育ったが村長の計らいでこの村に落ち着いた。これもありとする。
人格者の村長を父親の様に尊敬して慕