山田久美子のレビュー一覧

  • 王女に捧ぐ身辺調査

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    SL 2022.1.11-2022.1.14
    ミススパイとミセス貴族のコンビ。
    お互いの得意分野の才能をを遺憾なく発揮して、最高のコンビ。
    途中いくつかの勢力が凌ぎあって、よくわからなくなったけど、最後に二人は、名探偵皆を集めてさてと言い、を鮮やかに決めてスッキリ。
    ラストのオフィスの場面も最高。

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    2022年01月14日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    戦争の爪痕の残るロンドンで、結婚相談所を開業した元スパイのアイリスと上流階級出身のグヴェン。
    ある時会員の女性が殺されて、仲介した男性が捕まってしまう。

    二人は男性のため、相談所の名誉回復のために事件に挑む。
    街並みと同様に彼女達にもそれぞれ傷を持ち、自分に向き合い乗り越えようと奮闘する。

    いい女たち過ぎる…二人の会話が軽妙で心地よく、忙しい中少しずつ読んだのですが癒されました。
    アイリスの友人、サリーが良かった。
    (一途やなこの人)
    既に続編も手元に置いてありますが…もう読みたい。

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    2021年12月21日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    戦後ロンドンが舞台。元スパイと上流階級出身の対照的な二人が営む結婚相談所を訪れた若い美女が殺害され、彼女に紹介した誠実な会計士の青年が逮捕されてしまう。無実を信じる二人が真犯人探しに乗り出す!

    二人のコンビが良くて、海外文学は苦手(登場人物の名前を覚えるのが苦手)な私でも、夢中になって読みました!読み終わったそばから、二人の活躍がまた見たくて仕方ないです。

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    2021年11月28日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    最近、戦争前後の女性の活躍を題材にしたミステリが多いなと思う。これもその一作。結婚相談所という舞台がまずユニーク。相談所を立ち上げた女性2人(ちょっとイイ女すぎる)がそれぞれの過去を抱え、特技を生かし、顧客が巻き込まれた殺人事件の真相を暴いていく。スリルとアクション、機転と潜入、スピード感が心地良い。2人のプライベートと過去がちょうどいい具合に挟み込まれる。
    2人の掛け合いがウィットに富みすぎで、それが頻繁なのはちょっと勘弁。
    また、アイリスは自分の過去の仕事をひた隠しにし、それがパートナーとの緊張感を生む、という側面もあるが、カバーのあらすじで思い切り「スパイ」と言っちゃってるのはどうなの?

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    2021年11月22日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    寒い冬の夜にゆっくり読みたい物語。謎を解明していくマイロが頼もしい。読み進んでいくうちに、ふいに優しい気持ちが湧いてきたり…。読んで良かった!

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    2021年10月29日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    戦後間もなくのロンドンで、結婚相談所を経営する対照的な性格でそれぞれ深く訳ありの女性ふたり。彼女らが相談所を守るために、依頼人がらみの殺人事件に立ち向かう…という物語がテンポよく、台詞回しもユーモアセンス抜群に展開して、ただ楽しく読みました。

    この主人公二人がほんとうに対照的で、そして魅力的。クセのある性格と能力と、そして一筋縄ではいかない時代ならではの過去を持ってはいるのですが、事件をきっかけに一歩を踏み出していこうとします。そして、ビジネスパートナーだった彼女らが、しっかり絆を育んでいく過程も自然と描かれていて、素敵な関係だなあと温かく感じました。

    ミステリとしての意外性も備えていて、

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    2021年10月06日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    CL 2021.8.29-2021.9.2

    戦後のロンドンが舞台。
    主人公の二人がとことん対照的でお互い補完しあっていて、とてもいい味出してる。
    強面サリーがいいね。
    シリーズものということ。次作も楽しみ。

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    2021年09月02日
  • ロンドン謎解き結婚相談所

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    謎解きではなく探偵のような気がするが、
    軽妙だけど中身の濃い作品でおもしろかった!

    戦後ロンドンの様子を描きながらも、
    明るく常に前向きなアイリスとグウェンのコンビ。

    ぐいぐい引き込まれてしまった。
    続編も早く読みたい

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    2021年08月23日
  • クィア短編小説集

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    queer の語は、いわゆるLGBT全体を指すと共に、
    その中のどれでもない、名付け得ぬ欲望を表してもいて、
    QはLGBTを補完すべき要素――と、監訳者は述べる。
    この本は根底に名付け得ぬ欲望を抱えた、
    不思議で奇妙な味わい(=queer の原義)の作品を集めた
    アンソロジーである。
    表紙に採用されたのは印象派の画家
    ギュスターヴ・カイユボット(1848-1894)「床削り」。
    カイユボット作品の題材や雰囲気に
    クィア性を認める評が多いと解説にあり、
    その意味を考えながら読んでみた。

    以下、全8編についてネタバレしない範囲(?)で。

    ■ハーマン・メルヴィル
     「わしとわが煙突」 I and

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    2020年10月08日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    家のルーツ、自分のルーツをたどる大冒険に1冊の本が常に寄り添っている演出が素敵。ミステリーの定番、雪山の山荘。今年のクリスマス読書。。

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    2019年12月26日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    ネタバレ

    ミステリ好きにはたまらないタイトルだなーと思って読んでみました。小さな雪に閉ざされたホテルで5人の奇妙なお客が・・という導入だけでわくわくします。ベタではなく王道と言いたい。
    ただ12歳の少年が主人公で、「心温まる聖夜の物語」みたいなことがあらすじに書かれていたのがどうにも・・・な懸念ではありました。安易なぬるいだけの物語になってしまってるんじゃないか、と。
    杞憂でしたね。思ったよりも話の骨格がしっかりしていてとても楽しめました。謎解きだったら冒険だったり少年の成長譚だったりいろんな要素がてんこもり。でもうまく融合してるように思いました。メディの、なんというか叙述感はかなりありありではありまし

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    2019年07月26日
  • 黒いダイヤモンド

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    ルイーズ・ペニーのスリーパインズシリーズに次いで楽しみなブルーノシリーズ、第三作。

    黒いダイヤモンドというストレートなタイトルもいいし、
    あいかわらず美味しそうなものが登場する♪

    ただブルーノ自身もサンドニ村もその平和で穏やかな日々が崩れつつある予感。
    トリュフって奥深い!

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    2018年11月14日
  • 雪の夜は小さなホテルで謎解きを

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    主人公は12歳の少年 彼目線で 自分の住む家件小さなホテル『グリーングラスハウス』の謎を解いていくお話。殺人事件など起きないので、今はちょっと殺伐としたものより ほんわかした謎解きを読みたいわ って 方には 珈琲や紅茶片手に息抜きするのに良い本なのでは?

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    2017年12月20日
  • 黒いダイヤモンド

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    警察署長ブルーノのシリーズ3作目。
    好感の持てる作品です。

    フランスの、のどかなサンドニ村。
    ブルーノは警察署長といっても、村でただ一人の警察官。
    村長の直属で、地域に溶け込んでいる駐在さんのような立場。いや、もっと存在感大きいかな。

    名産のトリュフの収穫で、市場がにぎわう季節。
    ブルーノは、狩猟仲間のエルキュールから、調査を依頼されます。
    粗悪な中国産トリュフが紛れ込み、評判が落ちかねないという。
    ところが、そのエルキュールが事件に遭う。
    実はエルキュール、かって情報部に所属した秘密警察官で伝説的な存在だったのです。犯人の動機は何だったのか‥?

    騒動に巻き込まれた友人のベトナム人夫婦の

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    2017年02月21日
  • 黒いダイヤモンド

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    フランスの田舎町が舞台ではあるけれど、中国マフィアの絡む謀略というスケールの大きな話に発展していく。インドシナ戦争や中越戦争、或いはアルジェリアの独立など、フランスと関わるそれらの国々との関係がある程度わからないと理解が難しいかもしれない。

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    2014年06月01日
  • 緋色の十字章

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    フランスの田舎町を舞台のミステリ。
    シリーズ1作目、好評だったようです。

    フランス南西部、ラスコー洞窟に近い風光明媚なサンドニ。
    警察署長が常駐してはいますが、村長の直属で、部下はいないという~交番の駐在さんみたいな存在なんですね。
    ブルーノ署長は10年この村に馴染んで、皆のために心を砕いている好人物。愛犬ジジと暮らしている39歳の独身男です。
    孤児として育ち、ボスニア戦争に行った経験もあるという。そういう過去があるからこそ‥というところも。
    今は平和なこの村で、尊敬するマンジャン村長をひそかに父のように思い、美しい景色と美味しい食べ物を存分に味わっている様子が描かれて、ちょっとコージーミス

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    2014年10月16日
  • 緋色の十字章

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    豊かな暮らしの村と複雑で暗い戦争の歴史。登場人物が皆、魅力的。村の住人の会話がとても上品。皆さんが飲まれるリカールっていうものを一度飲んでみたい。最期の終わり方が消化不良で残念。

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    2014年05月11日
  • 緋色の十字章

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    ネタバレ

    最初フランスの田舎の話が続き、読むのやめようかと思った。
    が、殺人事件が起きてからが、面白い。
    なんか江戸の捕り物の話のよう。
    コネと出世とお金が優先で、真実はどうでもいいというのが新鮮でよかった .

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    2012年03月17日
  • 緋色の十字章

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    殺伐とした事件が起こると、ワーカホリックな刑事が寝不足と煮詰まったコーヒーに辟易としながら事件解決に邁進……ていうのを読み慣れているせいで、とても新鮮でした。
    フランスの田舎警察の警察署長(といっても署員はひとりなので、ほとんど交番のおまわりさん的な役割)の主人公が、田舎生活を満喫しつつ、ロマンスもありつつ、どっちかっつーとコージーミステリ的な雰囲気で、惨殺事件に決着をつけるというお話。
    でも、あくまでもコージーミステリではありません。(ここ、大事)
    EUという名前に変貌したヨーロッパの経済その他を背景に、人種差別や、第2次世界大戦の暗い歴史を網羅したミステリで、好青年の署長も実は過去のある切

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    2011年12月12日
  • クィア短編小説集

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    クィア小説コレクション、とはいっても一般に「LGBTQ」というカテゴリーで想像されるような内容には到底とどまっていない。収録作品の中には、ゲイ・セックスをあからさまかつ幻想的に描写するオスカー・ワイルドの「ティルニー」や、男性としてパスしてきたうぶなホテルの給仕係が若い女との結婚生活を夢見るジョージ・ムアの「アルバート・ノップスの人生」(映画の原作)もある一方、シャーロック・ホームズもの(パロディではない)あり、規範に縛られた田舎町で生と芸術への熱望に浮かされる若者の小説あり。
    「名づけ得ぬ欲望の物語」という副題が示唆する通り、行間から浮かび上がる欲望を読み取ろうとするクィア・リーディングの教

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    2025年05月31日