【感想・ネタバレ】黒いダイヤモンドのレビュー

あらすじ

長閑なフランスの小村、サンドニ。村の唯一の警官にして警察署長であるブルーノは、狩猟仲間であるエルキュールから、トリュフ市に粗悪な中国産トリュフが紛れ込んでいる問題について調査を依頼される。だが聞き込みを始めた矢先、エルキュールが何者かに殺害されてしまう。彼はかつて、情報部に所属する伝説の秘密警察官だった。犯行に及んだ者はその過去を知っていたのか? さらに彼の友人であるヴェトナム人夫婦まで中国人犯罪組織に襲撃され……。圧巻の取材力と緻密な構成、そして驚愕の真相。ベテランジャーナリストが放つ傑作ミステリ!

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Posted by ブクログ

ルイーズ・ペニーのスリーパインズシリーズに次いで楽しみなブルーノシリーズ、第三作。

黒いダイヤモンドというストレートなタイトルもいいし、
あいかわらず美味しそうなものが登場する♪

ただブルーノ自身もサンドニ村もその平和で穏やかな日々が崩れつつある予感。
トリュフって奥深い!

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2018年11月14日

Posted by ブクログ

警察署長ブルーノのシリーズ3作目。
好感の持てる作品です。

フランスの、のどかなサンドニ村。
ブルーノは警察署長といっても、村でただ一人の警察官。
村長の直属で、地域に溶け込んでいる駐在さんのような立場。いや、もっと存在感大きいかな。

名産のトリュフの収穫で、市場がにぎわう季節。
ブルーノは、狩猟仲間のエルキュールから、調査を依頼されます。
粗悪な中国産トリュフが紛れ込み、評判が落ちかねないという。
ところが、そのエルキュールが事件に遭う。
実はエルキュール、かって情報部に所属した秘密警察官で伝説的な存在だったのです。犯人の動機は何だったのか‥?

騒動に巻き込まれた友人のベトナム人夫婦の世話をしたり、村の製材所でも揉め事が起こり、四方八方ブルーノは飛び回ることに。
恋人のパメラとの仲はやや危険信号‥?
子供達にラグビーを教えているブルーノ、子供と大人の試合に出たりするお楽しみも。

事件は今のフランスの状況と歴史的な背景を踏まえ、かなり本格的な構造になっています。
とはいえ、ブルーノは料理上手で、生活を楽しむフランス人たちが織り成す出来事は、コージー的な要素も。
元恋人と仕事で顔を合わせたかと思うと、また新たに魅力的な女性が登場するのは、男性が書く男性主人公だから?(笑)
頼りになるお巡りさんと村人のあたたかい気持ちの通い合いに、読後感はわさやかです☆

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2017年02月21日

Posted by ブクログ

フランスの田舎町が舞台ではあるけれど、中国マフィアの絡む謀略というスケールの大きな話に発展していく。インドシナ戦争や中越戦争、或いはアルジェリアの独立など、フランスと関わるそれらの国々との関係がある程度わからないと理解が難しいかもしれない。

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2014年06月01日

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