山田久美子のレビュー一覧
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年末年始のバタバタで集中して読めず途切れ途切れになってしまいましたが、後半一気読み。前作に比べてかなり大事になりましたが、絡みに絡んで読み応えありました。グウェンは肝が据わってるし、アイリスの手際は相変わらず素晴らしい!胸がすきまくりです。息子とのやりとり、パーティーシーンなど、ところどころ挟まれるエピソードにも揺さぶられました。ラスト、ちょっと舞台作りすぎでは?、こんなにもいろんなことが出る?とは思いましたが、楽しめました。そして映画で言うエンドロール後の一場面も実に素晴らしいです。新年最初の一冊、今作で本当に良かったです。読んだばかりですか、すぐに次がよみたくなりました。グウェン母子の幸せを祈るばかりです。
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シリーズ2作目。前作の事件から1ヶ月、今度は依頼として、事件が来る。
アイリスとグウェンの軽妙な会話が本当に楽しい。謎を追い、危機に遭遇しても、最後はパーッと明るくなる一作。
共同経営者として友人として、グウェンとアイリスは、立場も特技も異なるけど、対等であろうとしている事が素敵だと思う。例えば、アイリスはグウェンを見くびっていたと気付いた時は、ちゃんと謝っている。自分以外と完璧に同じ立ち位置の人はいないから、対等でいる為には努力が必要とわかっている彼女たちの末永い友誼を祈る。
解説の最後の読書案内がおもしろかった。二十世紀半ばのロンドンを楽しめそう。
シリーズ3作目も控えているようなので、サー・オズワルドの今後の活躍にも期待。
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前巻で、グウェンと亡夫の家族との関係が改善されたと思っていましたが、法的にはまだ後見人が必要な精神疾患者のまま。
亡夫の持っていた「ベインブリッジ・リミテッド」の経営権はまだないものの、近々復権できるだろうということで、経営者会議にオブザーバーとして出席すると、なんとグウェンの後見人が会社の乗っ取りをたくらんでいるではないか。
思わず逆上するグウェン。
そしてそのことを精神医療裁判所で「精神的に不安定」と後見人の意見として陳述され、復権は延期となり…。
最初から、いけ好かない後見人ではあったけど、グウェンを精神疾患者として諸権利を取り上げた義父の依頼で後見人になっているはずなのに、彼が心臓発作で倒れて静養中に会社を乗っ取ろうだなんて、後見人の倫理観を疑うよ。
そんなわけで、グウェンの方は人生を賭けた大事件に巻き込まれ、大忙し。
アイリスは、結婚相談所の顧客の遺体が発見され、他殺が疑われるという地方巡査をこっそり手伝って、これまた大忙し。
そしていつしかこの二つの事件が繋がり…。
アイリスはアーチ―と本格的に付き合うことを決意し、グウェンはサリーと別れることを選択する。
上流階級のグウェンと庶民のアイリス、元スパイではあるけれど庶民のアイリスと闇屋(裏社会)のボスのアーチ―、上流階級のグウェンと劇作家のサリー。
イギリスは階級社会で、これほどまでに違う階級同士で付き合うって難しいのではないかと思う。
チャールズ皇太子(当時)とダイアナ妃だって、結局バックボーンになっている文化の違いが破局の一端を担っていると思うのに、ましてや作中は第二次世界大戦後間近の時代だからね。
女性が大学を出て、どんなに研究で成果を出したって教授という道がなかった時代。
結婚相談所を経営する上流階級の女性というのは、どれだけ白眼視されたことだろう。(フィクションだけど)
とりあえず一人前の社会人として裁判所に認められたグウェンだが、次は親権を取り返さなければならない。
今の義父との関係性を見れば、返してもらえそうに思うけどなあ。
そしてベインブリッジ家から独立することを考えているようだけど、今の環境ではダメなのだろうか。
親権を取り戻して同居というのが穏当だと思うのだけど。 -
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ネタバレ海外作品は本格的に読書をし始めてから何作か読んで、元々の苦手意識は少し薄れてはきたものの、やっぱり読むとなるとちょっと身構えちゃう。結果的にその不安は杞憂だったわけなんだけども、海外作品を読むときはずっとこの感覚を抱き続けるのだろうか。別に対して困ることじゃないのかもしれないけど、いざ読み始める瞬間にストレスが凝縮される感じが嫌なんよね。なんかネガティブな話題で話を始めたけど、そんな自分自身に対する評価とは裏腹におもしろい作品でした。
既にシリーズ化して続編も刊行されているということである程度おもしろさは保証されているのを読み始めてから知った。いや、買うときに調べて知ってたんだと思うけどすっかり忘れてた。だって買ったの半年くらい前なんだもの。脳が年齢相応に退化している私が覚えているわけがない。
女性のバディものというのが全体を通しての印象。でも探偵ものでもあるし、スパイもの、マフィアもの、恋愛ものそれぞれを兼ね備えている。そして見事にそれが調和していて、じゃまになる要素がひとつもない!と私は勝手に思ってるんだけど、どうでしょう?
いろいろ詰め込み過ぎと感じるかもしれないですが、私はストーリーとしておもしろければ気にならないので。
2人の主人公のうち、事件捜査に乗り気になる方はなんとなく逆なイメージだったんだけど、必ずしも特殊技能を持っている側がストーリーを牽引するというわけではないんだなと若干反省……。これも一種の固定観念ってやつですな。まだまだ私も未熟者です。
ちょっと物申したいこともいくつかあるけども、物語自体はおもしろかったのであまり目くじらを立てることではないのかもしれない。
会話シーンで誰がしゃべってるのかちょっとわかりづらかったとか、急に愛称で呼ぶから誰のことか一瞬わからなかったりとかその程度のことなので。それもこれも私の読解能力に起因するものと言われてしまったらぐうの音も出ないのであまり追求しないように。 -
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丘の上で小さなホテルを経営する両親を持つアジア人の養子12歳のマイロ。家族だけで過ごせるはずのクリスマス休暇に予期せぬ怪しいお客さんが次々にやって来て事件が起こり始め…
伝説の密輸人ドク・ホーリーが建てたといわれているこの建物には一体どんな秘密が?
外は吹雪が吹き荒れる寒い中なのにとても心があたたかくなる素敵なお話でした。
マイロが両親からも周囲の人達からも心から愛されているのがよくわかるし、常に他人の心や幸せを考えられるマイロも本当にいい子!そしてマイロの観察力と推理力が素晴らしいです。
常にマイロに推理されてしまう犯人ざまあでした。ホテルに隠された謎とラストにあらわれるとんでもない秘密...伏線もすべて謎解きされておもしろかったです。
ホテルの綺麗なステンドグラス、見てみたいと思いました。
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シリーズ第五弾。
〈ライト・ソート結婚相談所〉に、アデラという既婚女性が訪れます。
がんで余命僅かだという彼女は、自分の死後、昆虫学者の夫に後添えを探してほしいと依頼。
困惑しながらもその願いを受け入れるアイリスとグウェンですが、後日そのアデラの死体が森の中で発見されて・・。
今回は、“グウェン受難の回”という感じですかね。
愛息ロニーの親権回復がかかった精神医療裁判所での審理を控えてナーバスになっているところに、亡き夫から〈ベインブリッジ・リミテッド〉の取締役の座を相続している関係でゲスト出席した取締役会で、彼女の後見人・パースンが思わぬ背信行為に出るというWパンチで大打撃。
しかもパースンの背信行為の裏を探っていくうちに、さらなる事件が重なってくるという複雑展開に。
一方アイリスは、アデラの死に事件性を見抜いた地元警察のクイントン巡査に協力することになり、持ち前のフットワークと前職のネットワークを活用して、こちらも大忙し。
それにしてもアイリスが“甲虫好き”で、「王立昆虫学会」の会員だったとは意外でしたね。
で、アイリス(&クイントン巡査)が調査しているアデラ殺人事件と、グウェンが取り組む〈ベインブリッジ・リミテッド〉の内紛事件(に関連するあれこれ)という、別々と思えていた事件が徐々に繋がりを見せてくる後半にかけての流れは、グイグイ引き込まれる面白さで一気読み。
そして当シリーズの見どころといえば、やっぱりアイリスとグウェンのバディっぷりになるのですが、本作でもウィットに富んだ二人のやり取りとお互いを信頼し合った最高のフレンドシップを見せてくれました。
しかも、二人ともモテモテで、ただでさえカオスな展開の中にロマンスパートにも結構ページを割いてくるという詰め込みっぷりです。
ま、二人が魅力的すぎるのでロマンス発生してまうのはしゃーないですね。
ということで、この度もかっちょいい二人の女性の活躍に心躍らせていただきました。
ところで、“周りに男性が多すぎる”アイリスの恋模様ですが・・ホンマにアーチーでええの?前作『ワインレッドの追跡者 』で、アイリスがピンチだった時に助けてくれなかったよね・・?
と、ちょっとその辺で今イチ彼が信用できない私。
それより個人的には、新キャラ・クイントン巡査を推してます!
まだ若いですが好青年だしなかなかの有望株かと思うのですけど…どう?アイリス?
とりま、グウェン&サリーの今後の進展具合と併せて、これからも二人の恋愛事情も見守っていきたいと思います~♪ -
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ネタバレロンドン謎解き結婚相談所第五弾。
グウェンは精神医療裁判所の審理を控えて、
少しナーバスに。
サリーとデートもするが心定まらず。
アイリスの方は(甲虫好きとは知らなかった!)、
王立甲虫学会で会った幼なじみとデートをする一方、
恋人のギャングスター、アーチ―の甥の結婚式に誘われる。
事件の方は、
自分の死期を悟り、自らの死後に夫のために結婚相談所を申し込んだ女性が、
グウェンとの約束を破り自殺したことからはじまる。
ショックを受けるグウェンたちだったが、
自殺した場所の警察の巡査が疑問を抱いて、結婚相談所にやってくる。
巡査より殺人事件解決の経験が豊富な二人は、
捜査に協力することに。
グウェンの後見人の弁護士が見せた笑顔だけで、
金の横領まで見破るグウェンの観察力と推理力は素晴らしい。 -
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1946年11月。〈ライト・ソート結婚相談所〉にアデラという既婚女性が現れる。ビルマで英国人博物学者と結婚し、戦争で英国に逃れてきたが、がんで余命わずかだという。彼女は、昆虫を愛する夫が孤独な余生を送らずにすむよう、自分の死後に後添えをさがしてほしいと依頼する。いったいどうやって花嫁候補を見つければいい? アイリスとグウェンは頭を悩ませるが、数日後、森の中でアデラの遺体が発見される。警察は自殺と判断するが、アイリスは事件性を疑う巡査の捜査に協力することになり・・・。
今回もハラハラで一気読みしてしまった。本当に面白いシリーズ。ようやく、グウェンが一歩を踏み出して新しい人生へと漕ぎ出すことができそうな感じで、戦争の後という暗い影から光が射してくるような展開でした。アイリスも自分なりに心を決めた様子。応援したくなる主人公はもちろん、ミステリそのものとしても楽しめるし周りの男性陣とのウィットに富んだ会話が海外ならでは。しかしアイリスが元々昆虫マニアだなんて。大学で研究をしたかったという彼女の願いを知って、戦争で奪われるものの大きさに胸が痛んだ。生死や人生観だけじゃなく、学んだり好きなことに打ち込む時間そのものもなくなってしまうんだよね。どうかここから明るい人生であってほしい。 -
Posted by ブクログ
次作が待ち遠しいシリーズの1冊。事件の話はもちろん面白いんだけれど、女性のバディもの、恋愛ものとしても十分に楽しめる。
今回は主にグウェンに焦点が当たった1冊だった。
彼女の精神が正気なもので、きちんと財産を管理できるかの裁判(というものがあるのも驚き!)があり、管理代理人のパースン(こいつが本当に腹立たしい!)が横ヤリを入れてきて・・・。グウェンがかわいそうで、また心が壊れるんじゃないかと心配だった。一度手放してしまった権利を取り戻すことの何と難しいことか。でも今回は随所でアイリスが何度も助けてくれるのよね。
結婚相談所では、アデラという女性が自分の死後、夫に新しい妻を探してほしいという依頼をする。そのアデラが、地方の森の中で死体で発見され、新米の巡査が自殺にしてはおかしいと思いはじめ・・・。
恋愛面では、グウェンはサリーとは進展しそうで進展せずやきもき。アイリスの方もアーチ―とはどうなんだ、と周りも読んでいる私自身も思うんだけど(なんせ彼はギャング)、事件を調べにきた巡査との出会い、昔の初恋の人に再開したりと大忙し。その間にどんどん事件とグウェンの裁判は進んで、というストーリーだった。
最後、一気に解決までの怒涛の展開が特に面白かった。「奇跡を信じない」というアイリスの直感と行動、グウェンの読みの深さ、犯人が分かると、なるほど!と感心した。次も楽しみだけれど、無事に刊行してほしいな。