山田久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今作は(今作も?)ハラハラドキドキの展開が続く、シリーズ第五弾!
やはりこのシリーズは恋愛よりも友情を描きたいんだろうな。それも大人の女同士の友情。とても魅力的な友人関係、いや、むしろバディだと言った方がしっくりくる。
それにしてもイギリス人ってみんなこんなおしゃれなウィットに富んだ会話をなさるんですかね…聞いてる分には楽しいけど自分は絶対こんな風には話せないなーと思うわ。
ミステリーとしても素晴らしいなと思うのが、読者に「この人怪しいな」と思わせて、でも肝心の部分はわからないというところ。これは好みが分かれるかもしれないけれど一緒に推理を楽しめるタイプのミステリーですよ。でもプロローグ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ楽しい推理小説が読みたいと思って買ったら予想よりずっと楽しくて嬉しかった。シリーズ三巻も出てて楽しみ。
…でも彼女には、わたしにはなくて、これからも決して手に入らないあるものが具わっている」
「それは?」
「善良さ」
ひとことで答えた。
「彼女はいい人なの。真の善人。わたしは善人とビジネスをやってるのよ。このわたしが。善人じゃないわたしが。いい人でもなければ、人間でいることが得意でもないのに。人を結婚させるビジネスにかかわるなんてお笑いぐさよね。...」
のところでもう気に入ってた。
もっと穏当な雰囲気かと思ったら主人公二人とも生活もメンタルも大変なことになってるし、心温まる感じかと思った -
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦後のロンドンを舞台に、女性二人が自立のために開いた結婚相談所。
息の合ったコンビで、最高にチャーミング!
まだ戦争の爪痕が残るロンドン。
アイリスは、戦時中は情報部にいて、小柄ながら格闘技も出来るし、警察に知り合いもいます。褐色の髪をしたきびきびした女性で、恋多き女でもある。
グウェンは、上流階級の戦争未亡人。
たいていの人より背が高く、金髪の美人で、おっとりした性格だが人を見る目はある。
対照的な性格で、違う世界に人脈を持つ二人が出会い、タッグを組むことになったのです。
アイリスはスキルを活かして新しい仕事をしようと思い立ち、グウェンも自分がしっかりしていることを示し、自立 -
Posted by ブクログ
年末年始のバタバタで集中して読めず途切れ途切れになってしまいましたが、後半一気読み。前作に比べてかなり大事になりましたが、絡みに絡んで読み応えありました。グウェンは肝が据わってるし、アイリスの手際は相変わらず素晴らしい!胸がすきまくりです。息子とのやりとり、パーティーシーンなど、ところどころ挟まれるエピソードにも揺さぶられました。ラスト、ちょっと舞台作りすぎでは?、こんなにもいろんなことが出る?とは思いましたが、楽しめました。そして映画で言うエンドロール後の一場面も実に素晴らしいです。新年最初の一冊、今作で本当に良かったです。読んだばかりですか、すぐに次がよみたくなりました。グウェン母子の幸せ
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。前作の事件から1ヶ月、今度は依頼として、事件が来る。
アイリスとグウェンの軽妙な会話が本当に楽しい。謎を追い、危機に遭遇しても、最後はパーッと明るくなる一作。
共同経営者として友人として、グウェンとアイリスは、立場も特技も異なるけど、対等であろうとしている事が素敵だと思う。例えば、アイリスはグウェンを見くびっていたと気付いた時は、ちゃんと謝っている。自分以外と完璧に同じ立ち位置の人はいないから、対等でいる為には努力が必要とわかっている彼女たちの末永い友誼を祈る。
解説の最後の読書案内がおもしろかった。二十世紀半ばのロンドンを楽しめそう。
シリーズ3作目も控えているようなので -
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