栗原百代のレビュー一覧
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ネタバレ本書の中心的なテーマは、政治における右派(保守派)と左派(改革派)の根本的な非対称性
進歩的な社会変革は、複雑で達成しがたく、妥協、信頼、集団行動が求められ、膨大な量の「頭」を使わなければならない。それに対し、右派の運動は、直感的で感情に訴える方法で形成することができる。例えば、税金に関する政策に対して「皆さんが苦労して稼いだお金を政府は奪うんです!」といった直感的に誰もがイメージできる言説で大衆の賛同を得るような運動をイメージすればわかりやすいかもしれない。
本書は人間の脳がいかに合理的な思考を行うのが難しく時間がかかるか、従来の社会改革が人間の理性を過大評価してきたかを述べ、私たちの -
Posted by ブクログ
結構な量の論述。
カウンターカルチャーの表面的な批判では決してなく、未来に対する理想を抱き、前向きかつプラグマティックに論を展開していく。
消費主義がカウンターカルチャーが生み出した側面である個性化や競争性を内包しつつ、現代まで大きく肥大してきたという隠された面にメスを入れるあたり頷かされた。
もちろん、カウンターカルチャーの文化左翼的活動がもたらした正の影響は否定し得ないし、自分が摂取してきた芸術を真っ向から否定する気はないが、この社会という枠組みの中でどのように個人性や自由を追求していくのか、その終わりのなさそうな永遠のテーマに、僅かながら思考する時間を作れて感謝感激雨嵐です。 -
購入済み
コーヒーにハマり、時々目にする「バターコーヒー」というものを朝食に置き換えてみたら半日ファスティングが楽々できるようになりました。
それまでは野菜ジュースで置き換え、発芽玄米を主食にした食生活をしていましたが(西式甲田健康法を手引きにしていました)、どうしても朝血糖値が下がって頭が回らなくなり、結局何か口に入れてしまうのをやめられず、悩んでおりました。動物性食品を摂ってしまった時の罪悪感もつらかった…。
こちらのシリコンバレー式にシフトしてからは、まず脳が冴える!日に日に仕事のパフォーマンスが上がり、疲れにくくなりました。丸一日寝て過ごしたり、体力切れでお風呂に入れなかったり、やるべき -
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読書の重要性!
著者が数十年かけた経験と知恵を1日、2日で
内容を取り込める
使ってはならないあいまい語4つ
「できない」画期的な考えを押し潰す
「必要がある」重大事と勘違いさせる
「悪い」解決を閉ざす
「やってみる」脳に逃げ道を与えてしまう
視覚化により知識を定着させることを
習慣にするトレーニングをする
失敗したときにここまで頑張ったという証に
日記をつける、それをするだけで心が軽くなる
時間配分の優先順位
1健康 2家庭 3仕事
見えるところに健康維持や家族のために
使う時間を書く
朝の1時間に「6つの鉄則」を
モーニングルーティーンに!
瞑想、自己肯定宣言、成功をイメージ、
運動、読書 -
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自分は基本的にはルールを守る人間で、体制というシステムそのものに反抗を持つことはなかった。そんな自分でもこの本を読んでいるうちにうぎゃ~と痛いとこを突かれた気持ちになった。幼いころからジブリやガンダムやその他沢山の物語に触れてきたことによって、カウンターカルチャー賛美の価値観がいつの間にか自分に育っていたのだ。
この本はどちらかというと実際的なことに重心を置いて書かれているので(あたりまえだ)、作品そのものの価値にはあまり触れていないが、解説でそのあたりを拾ってくれているのでいつもは早川のSFを読んでいる人もある意味救われる・・・のかもしない -
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バターコーヒーの生みの親。私は3週間で6kg(68→62)まで落ちました。
私が30歳であった発売当時、当時平積みされていた本に手を伸ばし、何となく「騙されたと思って買ってみよう」と思い購入しました。
当時通勤時間が1時間半で始業時間が7時半という状況でした。ちょうど手早く朝食を取りたかったのですが、あいにくコーヒーは苦手。。
本を読んでも行動しないと人生何も変わらないとよく言われております。
人生何ごとも挑戦、トコトン騙されてみようと思いバターコーヒーを飲み始めました。
結果、驚くことに3週間で6kg(68→62)体重が落ちました。
バターコーヒーを飲んで痩せたこと周りの方に伝えると、ほと -
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成功者たちは何を重要にしているかを著者の体験も交えてまとめられている。
全体像としては人間は本能に支配されている。本能を理解して逆に利用しよう。そのためのライフハック。
自己、脳、睡眠、運動、幸福など章ごとにまとめられているので自分の興味のある部分だけ読むことができて便利。
個人的に自己、快楽、感謝の部分が良かった。
特に快楽の部分は人が話したがらない際どい部分の内容だったので面白かったし勉強になった。
一部要約すると
”ポルノやマスターベーションは成功するために優れた習慣ではない。たったの30日間も我慢できないようでは自分をコントロールできておらず、エネルギーを無駄にしている。”
ま -
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カウンターカルチャーというものの思想と矛盾について深く理解できる本でした。あまり馴染みのないトピックなので始めはピンと来なかったのですが、読み進めると案外面白くて一気に読めました。
現代の人々は消費社会に組み込まれて抑圧されているので、そこから解放されるには、社会制度から逸脱した行動を取ってそれを破壊する。でもそれが単なる身勝手な犯罪行為を肯定するレトリックに使われてしまう。しかも皮肉にも、カウンタカルチャーは差別化の心理によって推進される消費社会にことごとく取り込まれてしまう。さらに、逸脱を正当化するために問題の原因を制度ではなく文化であるとする。そのため、破壊後に代替となる具体的な制度を -
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人間の脳は構造的に弱点があり、そのため常に非合理的な考え方が優勢になる。この仕組みを克服するのではなく、よく理解して上手く使おうという提案書。そうすれば、世にはびこる非合理主義、反知性主義(例えばトランプ主義者。本人たちは思想だと思っている)に対抗できるぞ、と。それがアップデートした啓蒙「啓蒙思想2.0」。
端的に2.0とは、「政治は外部クルージ(人間の脳の弱点を有り合わせの応急措置で解決する)を利用していこう」「他者からの啓蒙(コントロール)をどんどん使っていこう」ということ。「個々の人間が理性を高めて社会を向上させる」というポストモダンで個人主義的な思想は武器にならなかった。実際効力が無い -
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第二次大戦後、リベラリズムの中から生まれたカウンターカルチャーが世界で(特にその局地としてのアメリカで)いかに理想と解離してしまっていたか、そしてそれが社会に混迷と不幸をもたらしたか、を未来のために分析する書。
カウンターカルチャーとはルールや文化の変革なのではなく、ルールと文化の破壊そのものが目的である。破壊されることにより人々の意識が変わり、抑圧と戦争と貧困が解消される革命とされた。そして時代が進み、カウンターカルチャーは様々な呼び名に変化していった。エコ・スローフード・ローカリズム・ネット革命・ミニマル生活、その中心的思想は一貫して変わらない。大衆社会批判だ。
しかし実は、カウンターカル