渋谷直角のレビュー一覧

  • 世界の夜は僕のもの

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    ネタバレ

    90年代版、ガールズブラボー!!
    珍しく、希望、とゆうか、ほのかな未来への期待を感じさせるラストだったなー。いつもはカルチャー地獄変なのに笑。
    これはきっと、作者の若かりし頃の思い出語りの側面があるからなんだろうなー。今までの筆者のメインテーマであった、サブカルを抱えたまま中年になってしまった者の苦悩、悲哀。これは作者が描くそういったヤツらの前日譚にあたる作品なんだろうなー。
    ただ、サブカルとゆうか、時代(あと、青春)の暗黒面もしっかりと描いているので、個人的にはこのバランスが好きである。

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    2022年01月25日
  • 世界の夜は僕のもの

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    いつの時代の若者文化も、過ごした人にとってはかけがえないもの。私にとっても90年代のサブカルチャーは、今の自分を形作ったに違いないかけがえないもの。
    オリーブ時期もcutie時期もあったし、渋谷に行けば必ず寄ってたPARCO。yellowではないけどクラブでの思い出もたくさんある。
    あの頃のフリマの様子もまさに!だし、岡崎京子やなななんキリコの漫画も読んでたし。トランスコンチネンツ、ワールドワイドラブ、ドゥファミリーとかもう懐かし過ぎて誰かと懐かしトークしたーい。
    刺さる人には刺さる要素盛り沢山。
    新高円寺の美術系専門学校って…。もしや。
    ノスタルジーに浸れました。

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    2021年11月07日
  • 世界の夜は僕のもの

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    90年代って本当に記号の嵐!!!映画や音楽の固有名詞がファッションの一部だった頃。
    今と違って系統がキッチリと分かれていたよね。
    どの雑誌を読んでいたかで、その人の通ってきたカルチャーやファッションまでだいたい把握できる。
    お笑いは関西では天素派と2丁目派で分かれていたな。

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    2021年10月06日
  • 世界の夜は僕のもの

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    渋谷直角さんの最新刊。
    90年代のリアルな人間を抉り出している。まさに自分もあの時代を生きて、あまりにも心臓に突き刺さるようなヒリヒリする痛みを覚えながらページを捲らずにはいられない。サブカルの実態を痛切に描く作品なのに、本屋ではサブカル棚にひっそりと置かれていた。これもまた皮肉な現実。

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    2021年09月30日
  • 続 デザイナー渋井直人の休日

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    ネタバレ

    ずっとアシスタントと2人で仕事をしていた渋井さんが2人新しくデザイナーを雇う。しかし、その2人はアクの強さで業界内ではすこぶる話題のおじさんと若者だった!渋井さん、一体どうする?!

    という全く想像もしていなかった会社の規模拡大(?)に驚きました。前作は恋愛のことやお洒落な街、店の描かれ方のほうが記憶に残っているけれど、今回は仕事仲間との人間関係がたまらなく面白くて。誰も雇いたがらない人々を前にした渋井さんが人間らしくて最高でした。器が大きいようで小さいようで、いや、でもきっと大きい人なのだろうなと、なんだか癒されました。

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    2019年08月24日
  • さよならアメリカ

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    渋谷直角さんの新作。もう主人公のヘタレ感と良い人感のバランスは作者本人のキャラなんだろうなーと。前作でもそうだけど、こういう作品が世に出てくれるだけで嬉しい。

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    2019年03月24日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    全体に斜に構えている様子が自分と重なって、恥ずかしさと楽しさと恐ろしさが同時にやって来ます。
    画のバランスの悪さと漫画としての設定の奇抜さの相性がとてもいいです。

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    2014年09月09日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

    購入済み

    感動した

    素晴らしいアート作品。
    一枚の可愛らしい絵の裏には、しっかり人間の感情が目まぐるしいほど宿ってる。
    文学的な融合もあり、コマやストーリーの流れの魅せ方もアートでしかない。
    これぞ、2014年の「サブカルチャー」。
    日本の漫画は本当にすごい。

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    2014年07月04日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    なんとなーく借りたけど、大当たり!90年代に思春期を過ごし、クリエイティブなことができないヤツはカスだ!ばりに脅迫されてきた同世代には、是非読んでほしい!それは時代に刷り込まれた強迫観念なのかもしれない。

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    2014年05月18日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

    ネタバレ

    サブカル敗戦宣言

    90年代までのサブカルが完全に00年代に負けたことをしっかりと、描いた作品。

    ライターとしても面白い直角さんの素直な感想だと感じる。。。

    オタ文化が勝って、もう、サブカルって言うのがもう無いですよーって大声で言っているので、サブカル残党の方々は早く撤収すべきです。

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    2014年03月14日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    ネタバレ

    『走れメロス』くらいしか読んでいないので、いつか太宰作品はちゃんと読みたいなーと思っていたので購入。著者陣のなかに『ひらひら』の岡田屋鉄蔵さんがいるのもうれしい。どの作品も面白かった!もちろん作家さんがうまいからだけど、もとになる太宰治の作品の質が高いからこその面白さなんだろうなぁ。
    俄然、太宰が読みたくなりました。いつになるか分からないけど…。

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    2014年02月24日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    つ、疲れた。こんなに負のオーラを漂わせる漫画は初めて。サブカルに中毒症状を起こした大人たち。痛すぎて悲惨すぎて逆に愛おしい。誰の中にもカーミィはいるんだもんね。

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    2014年02月03日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    元ライターの渋谷直角の短編集。まず、インパクトのあるタイトル。そして、ほかの話のタイトル。



    ・空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋

    ・ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園

    ・口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画 (MASH UP)



    …と視点が本当にいじわる。実際、そんな人達がこっけいに描かれているので、痛い奴だなーと笑っていたら、読後はものすごく心がズキズキしていた。

    お話的には、自我を持ってしまって、自己表現をしていたり、強烈なこだわりをもってしまった人達が、何かしらひどい目に合うという話です

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    2014年01月06日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    やべー
    サブカル文系くそババアにがんがん突き刺さる系マンガ
    ていうか帯に「サブカルクソ野郎狂想曲」ってかいてる

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    2013年11月10日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    サブカルかぶれをバカにする本ぽいけど、その奥にかくれたメッセージがある一冊。
    マンガの途中に差し込まれるミニコーナーも魂をふるわせる。

    全ての自分はサブカルだと思う人に読んでもらいたい。そして、直視できるか挑戦してほしい。

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    2013年10月25日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    しまおさんご推薦の毒書。
    こじらせたちの跋扈を救いなく描く。
    読む私たちもこじらせでありワナビであるので、はっきりいって陰惨な気分にしかならない。
    こんなブーメラン効果を誰が得をするのか。
    この描き方、この視点は究極にして最強。
    完全黙殺するか、「この本ホント痛かったよーw」とレコメンドするか、せずにはおられない、そして推薦するという行為自体が「オレわかってる」アピにつながる、無限循環。おお。

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    2013年09月22日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    「いるいる!こんな人!」って何回も言いながら読んだ。
    著者の観察眼がすごくて、あからさまな“あるある台詞”だけじゃなくて、フト見えたtwitterの画面とか、
    登場人物が読んでる雑誌とか細かいところまでリアルで笑える。
    別にサブカル批判でも他人批判でもなく、たまたま今回描写されたキャラたちが
    サブカルチックな人たちだったけど、一見華やかに見えて、この漫画の登場人物みたいな人たちとは自分たちは違うんです、とか思ってる
    「読者モデル」とか「スイーツ(笑)」とかのリアルも結局こんなかんじである種のパターン化されてる、
    彼ら彼女らだけではなく、もしかして私だって…皆だって…?
    とギクリとする。

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    2013年09月18日
  • 世界の夜は僕のもの

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    うわっ、この雑誌の表紙覚えてるよ懐かしいっっ。PARCOブックセンターに降りていく、あの階段の踊り場とか、BEAT UKのオープニング映像とか、あの頃を鮮明に思い出させるパーツパーツが丁寧に描かれていて、懐し死にしそうでした。登場人物たちの喋り方なんかも、あの時代らしい感じで、痛々しくて愛おしいです。あの頃に戻りたいとも思わないけれど、間違いなく自分を作った90年代カルチャーと、その洗礼を受けた人への愛情を感じました。

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    2022年03月06日
  • 世界の夜は僕のもの

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    地元にいた10代の頃に憧れて追いかけていたトーキョー!って感じで、懐かしくもあり、当時の自分を思い出して恥ずかしくなったり甘酸っぱかったりで、面白かった!!!

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    2021年11月27日
  • 完全版 奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール

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    ネタバレ

    なぜか読み終わった時に爽快感を感じました。ドロドロしてるのに。編集者さんが現実こうなってたら…と思うとワクワクします。

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    2021年04月11日