渋谷直角のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いつの時代の若者文化も、過ごした人にとってはかけがえないもの。私にとっても90年代のサブカルチャーは、今の自分を形作ったに違いないかけがえないもの。
オリーブ時期もcutie時期もあったし、渋谷に行けば必ず寄ってたPARCO。yellowではないけどクラブでの思い出もたくさんある。
あの頃のフリマの様子もまさに!だし、岡崎京子やなななんキリコの漫画も読んでたし。トランスコンチネンツ、ワールドワイドラブ、ドゥファミリーとかもう懐かし過ぎて誰かと懐かしトークしたーい。
刺さる人には刺さる要素盛り沢山。
新高円寺の美術系専門学校って…。もしや。
ノスタルジーに浸れました。 -
購入済み
感動した
素晴らしいアート作品。
一枚の可愛らしい絵の裏には、しっかり人間の感情が目まぐるしいほど宿ってる。
文学的な融合もあり、コマやストーリーの流れの魅せ方もアートでしかない。
これぞ、2014年の「サブカルチャー」。
日本の漫画は本当にすごい。 -
ネタバレ
サブカル敗戦宣言
90年代までのサブカルが完全に00年代に負けたことをしっかりと、描いた作品。
ライターとしても面白い直角さんの素直な感想だと感じる。。。
オタ文化が勝って、もう、サブカルって言うのがもう無いですよーって大声で言っているので、サブカル残党の方々は早く撤収すべきです。 -
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Posted by ブクログ
元ライターの渋谷直角の短編集。まず、インパクトのあるタイトル。そして、ほかの話のタイトル。
・空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋
・ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園
・口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画 (MASH UP)
…と視点が本当にいじわる。実際、そんな人達がこっけいに描かれているので、痛い奴だなーと笑っていたら、読後はものすごく心がズキズキしていた。
お話的には、自我を持ってしまって、自己表現をしていたり、強烈なこだわりをもってしまった人達が、何かしらひどい目に合うという話です -
Posted by ブクログ
「いるいる!こんな人!」って何回も言いながら読んだ。
著者の観察眼がすごくて、あからさまな“あるある台詞”だけじゃなくて、フト見えたtwitterの画面とか、
登場人物が読んでる雑誌とか細かいところまでリアルで笑える。
別にサブカル批判でも他人批判でもなく、たまたま今回描写されたキャラたちが
サブカルチックな人たちだったけど、一見華やかに見えて、この漫画の登場人物みたいな人たちとは自分たちは違うんです、とか思ってる
「読者モデル」とか「スイーツ(笑)」とかのリアルも結局こんなかんじである種のパターン化されてる、
彼ら彼女らだけではなく、もしかして私だって…皆だって…?
とギクリとする。 -