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痛い……とにかく痛い!表題作の他「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」など、タイトルだけでも心にグサグサ突き刺さる短編集。
誰でも20代までに一度は何かやらかした過去があるのでは…?例えば、改行だらけの自作の詩をブログにアップしたことは?一字も書いていないのに作家志望を名乗ったことは?セクシャルマイノリティの知り合いを作りたがって夜の街を徘徊したことは?……心当たりは少なくないハズだ。
夢を持つこと、他人と違う自分を追い求めることに憧れても、実現のためには相応の努力とある程度の謙虚さが必要だと思い知らされる。とはいえ、自身を客観的に見つめなおすことができた時、人は成長できるのかもしれないし、けっきょく「フツウ」になってしまうものなのかもしれない。
素晴らしいアート作品。
一枚の可愛らしい絵の裏には、しっかり人間の感情が目まぐるしいほど宿ってる。
文学的な融合もあり、コマやストーリーの流れの魅せ方もアートでしかない。
これぞ、2014年の「サブカルチャー」。
日本の漫画は本当にすごい。
Posted by ブクログ 2014年01月06日
元ライターの渋谷直角の短編集。まず、インパクトのあるタイトル。そして、ほかの話のタイトル。
・空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋
・ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園
・口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月22日
しまおさんご推薦の毒書。
こじらせたちの跋扈を救いなく描く。
読む私たちもこじらせでありワナビであるので、はっきりいって陰惨な気分にしかならない。
こんなブーメラン効果を誰が得をするのか。
この描き方、この視点は究極にして最強。
完全黙殺するか、「この本ホント痛かったよーw」とレコメンドするか、せず...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月18日
「いるいる!こんな人!」って何回も言いながら読んだ。
著者の観察眼がすごくて、あからさまな“あるある台詞”だけじゃなくて、フト見えたtwitterの画面とか、
登場人物が読んでる雑誌とか細かいところまでリアルで笑える。
別にサブカル批判でも他人批判でもなく、たまたま今回描写されたキャラたちが
サブカ...続きを読む
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