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痛い……とにかく痛い!表題作の他「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」など、タイトルだけでも心にグサグサ突き刺さる短編集。
誰でも20代までに一度は何かやらかした過去があるのでは…?例えば、改行だらけの自作の詩をブログにアップしたことは?一字も書いていないのに作家志望を名乗ったことは?セクシャルマイノリティの知り合いを作りたがって夜の街を徘徊したことは?……心当たりは少なくないハズだ。
夢を持つこと、他人と違う自分を追い求めることに憧れても、実現のためには相応の努力とある程度の謙虚さが必要だと思い知らされる。とはいえ、自身を客観的に見つめなおすことができた時、人は成長できるのかもしれないし、けっきょく「フツウ」になってしまうものなのかもしれない。
感動した
素晴らしいアート作品。
一枚の可愛らしい絵の裏には、しっかり人間の感情が目まぐるしいほど宿ってる。
文学的な融合もあり、コマやストーリーの流れの魅せ方もアートでしかない。
これぞ、2014年の「サブカルチャー」。
日本の漫画は本当にすごい。
Posted by ブクログ
元ライターの渋谷直角の短編集。まず、インパクトのあるタイトル。そして、ほかの話のタイトル。
・空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋
・ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園
・口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画 (MASH UP)
…と視点が本当にいじわる。実際、そんな人達がこっけいに描かれているので、痛い奴だなーと笑っていたら、読後はものすごく心がズキズキしていた。
お話的には、自我を持ってしまって、自己表現をしていたり、強烈なこだわりをもってしまった人達が、何かしらひどい目に合うという話です。
タイトルの話(カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生 )では、のし上がるためには手段を選ばない、メジャーデビューを目指す歌手の女の子が、トラックメーカーや有名なプロデューサーに体を売りまくる。そして体を売りまくった結果…っていうのが落ちなのですが…
全体を通して描かれているのは、「好きなもの」や「夢」を持ってしまったことによる呪いです。
例えば、とある男がはじめて行ったクラブで強烈な初期衝動をDJをはじめる。その初期衝動は純粋だったが、活動をはじめると、いろいろな欲が出てくる。
オオバコで回したい!モテたい!あいつ俺よりもセンスないのになんで!?嫉妬!
次第に心が腐っていく。そして、俺を認めないマジョリティ側が悪いんだ!となっていく。自分が20代そこそこときに感じていたことなのですがね。めんどくさい奴だよね。
あれ!?これって何かに当てはまりません…。
そう、ご存知!まどかマギカですよね。
「希望を祈ればそれと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。」
京子という魔法少女と台詞なのですが、魔女少女のシステムと「夢」を持ったしまった後のシステムはおんなじだわ~と。先に願いは叶うか、願いを叶えようとするかの違いです。
そう思うと、現実厳しいわー夢を持てなんて、言えないっすわ…となってしまうところろ、ちゃんとこの漫画には、少しの希望を残してくれて、「口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画」って話で、絶望からそれでも俺は好きなんだ!やるしかない!っていうのが落ちで、ただ単にシニカルな視点だけではなく、そういう精神論をあって、最後は精神論的展開が好きな自分にとっては、最高でした。また、この後に出た「リラックスボーイ」ではその先のが描かれているような気がして、とにかく今後も渋谷直角の漫画は買い続けると、ここで宣言しますわ!
Posted by ブクログ
「いるいる!こんな人!」って何回も言いながら読んだ。
著者の観察眼がすごくて、あからさまな“あるある台詞”だけじゃなくて、フト見えたtwitterの画面とか、
登場人物が読んでる雑誌とか細かいところまでリアルで笑える。
別にサブカル批判でも他人批判でもなく、たまたま今回描写されたキャラたちが
サブカルチックな人たちだったけど、一見華やかに見えて、この漫画の登場人物みたいな人たちとは自分たちは違うんです、とか思ってる
「読者モデル」とか「スイーツ(笑)」とかのリアルも結局こんなかんじである種のパターン化されてる、
彼ら彼女らだけではなく、もしかして私だって…皆だって…?
とギクリとする。
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