渋谷直角のレビュー一覧

  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    恐ろしいほどのペルソナ設定。
    ボサノヴァカバーを歌う女の結末恐ろしさたるや。
    渋谷直角さんの本、奥田民生になりたいボーイ等身近にいる人を描く天才。現実を超えてるんだよな、詳細すぎて…。

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    2019年08月24日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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     あいたたたたたー!!!!!胸が痛い、でも絶対にこういう人いるよな…と思える、サブカル好きを描いた短編集。自意識の塊で周りにいたら本当に嫌になりそうな人ばかりが出てきて、これほどまでに痛々しい気持ちになった漫画は初めて。作者の観察眼の鋭さにしてやられた感じ。

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    2015年12月14日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    題名からして「これはキテるマンガでは?」と思わせる雰囲気。表紙の女性の目つきが危なすぎる。この本は短編集だが、やはり表題作の感想を書きたいと思う。カーミィ(本名ミツカ)は「手段を選ばずして有名になりたい女子」。バンドで開花するのを期待するも、解散しソロになる。ソロになってからのカーミィが常軌を逸してくる様子が怖いけど、こういう子って確かにいた!そして、カーミィ35歳のシンガーの夢は途絶える。しかしその2年後のカーミィの姿がさらに恐怖だった。カーミィ、そっちの道に走っちゃったか!いろんな意味で「痛い」なぁ。

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    2015年12月13日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    どっかの寺の本堂の、すげえたくさん安置された仏像の中には必ずあなたと同じ顔のものが存在しますという僧侶のコトバや、船底一枚下は地獄とかそういうフレーズが思い浮かんだ本。
    サブカルをこじらせた者には思い当たる事象が山ほど。危ないところだった。いや、まだ油断はできまい。それにしても本のタイトルが秀逸すぎて本当にすごい。

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    2015年08月20日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    ネタバレ

    最近時間もあるし、いわゆる「文学作品」でも読もうかなと思っていたころに出会ったこの本。
    太宰に対して厭世的で難解というイメージを勝手に抱いてたけれど、なんだ意外とお茶目で鋭くて優しいじゃん、とこの本読んで思った。

    なので、「文学作品」への挑戦は太宰から始めていきたいと思う。

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    2014年02月11日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    このタイトルにビビッとくる人はきっと、現役・退役・程度の差こそあれ、サブカルクソ野郎なんでしょうね。この時点で読者を選別していてお見事です。
    人となんか違うことがしたい、認められたい、そういう欲望でギラギラしてるのに空回って焦りばかりが募るあの感じ、わかる。わかるから笑えるけど笑えない。自分を守って他人の模倣や批評に明け暮れてるうちは、何者にもなれないんです多分。
    …自分に言い聞かせるために書いたレビューでした。

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    2014年01月16日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    うわー痛い(^^;。
    作者さん曰くは「人生いろいろ」なんですが、
    自意識にはまりこんだ人々の、
    あまり幸せとは言えない部分がクローズアップされてます。

    笑えなくはないけど笑うような話でもなく、
    彼・彼女のような部分は誰にでもあることだし、
    どうしたらいんだろうと…(^^;。
    絵の絶妙な?崩れ具合も哀感や怖さをそそります。

    怪作!

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    2014年01月07日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    作品はもとより作品性そのものや作家本人とか、色々な形で愛されている作家だと思えるバラエティ。この人目当てで買ったサダカネアイコ『葉』、原作の手法ごとスクラップ&ビルドして太宰であり『葉』でありつつ全くオリジナルの名編にして良オマージュになっていて素晴らしい。

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    2013年12月30日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    古典文学作品のコミックス化の企画はたまに見かけますが、本単行本は太宰治。執筆陣の多様な解釈で、時代ものあり、現代もの(YoutubeやTwitterやスマホも出てくる)ありの面白いアンソロジーになっています。
    それにしても「太宰にはツイッターがよく似合う。」

    作家さんそれぞれの個性が出ていてどれも面白いのですが、出色だったのは、羽生生純さんの現代版「親友交歓」!まさに羽生生純さんの作品なのですが、まぎれもなく太宰治の「親友交歓」。
    マキヒロチさんの作品「恥」もとてもよかったです。漫画家宛に上から目線のウザいリプを送り続ける男。原作と性別が逆転していて、舞台も現代に移っているのですがこの違和感

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    2014年08月18日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    痛々しいというか、痛い。
    だがそこがいい!

    いるいるこんなやつ〜!あはは!なんて笑って読めない。

    主人公たちほどまで行かずとも、サブカルに傾倒したことのある人間にとっては身につまされながらも、目を離せない、そんな一冊になると思う。

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    2013年11月27日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    タイトルに期待した以上に、どストレートで突き刺さった。特に女キャラの話はもう本当に…服装とか固有名詞やモノローグが秀逸。分かってるなーレベルではない。そのもの

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    2013年10月21日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    ネタバレ

    内容というか、だいたいのイメージはタイトルを見ただけでなんとなくわかるんじゃないかと思う。
    「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」
    「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」

    表題作でクウネルまでネタとして取り込んでしまうのはすごいなあと思った。「有名になりたい 手段は選ばない」と主人公は言うが、両者は遠いようで意外と近いところにあるのかもしれない。「カーミイが冬に向けて欲しいアラジンのストーブ」なんてクウネル女御用達のアイテムだし。

    バンプオブチキンに憧れる男の子の作る詩や、お笑いオタクの男の子のお笑い論とか、過剰なほどの「らしい」言葉の数々

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    2013年10月15日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    コピー誌が話題になってた頃から気になってたので、というかその事実すらもう自分がサブカル糞野郎に思える……でもこれだけ描ける渋谷さんもさすがの渋谷さんというか本当にメビウスの輪ですねこれ。
    気持ち良いくらいにグサグサきて笑えました。自虐ウケです。
    結構どんな方面にも斬り込んできますので油断はできません。

    ♪痛いよ~あったかいよ~、痛いよ~あったかいよ~

    倉橋ヨエコが思い浮かぶあたり、そうですね、自分はど真ん中でした。

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    2013年09月21日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」
    「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」
    「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」
    「口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画(MASH UP)」
    「テレビブロスを読む女の25年」
    と、タイトルだけで笑える。

    救いようのなさの連続だったり、暗闇のなかをなんとか自力でもがいたり、それぞれのキャラクターの人生が幸せか不幸かなんてことを決着しようとはせず、どうしようもなくこれが自分であり、そこから見える世界を淡々と描こうとしている感じが気に入った。

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    2013年09月21日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    いかにもサブカルっぽい絵だけれど、内容が…笑って済まされないところにいる自分と重なって、エグられた気分。
    皆模索しているのですね…今現在どう動いていいのか模索している自分には、大きく響きました。

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    2013年09月06日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    エグラレタ。自意識ってやつは、サブカル方面だろうが、読モ方面だろうが、たいへんに痛々しいものですな。タイトルの情報量にわらた。

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    2013年09月05日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    希望、挫折。悲劇、喜劇。光と影。それらはつねにすでに表裏一体であったりする。
    ……

    「コレ読んでみて」と手渡された本。
    「面白いんで」「心に何も残んない」的な前フリをもらっていたせいか、かなり油断して読んでいました。ノーガードの私の心に突き刺さってくる。
    これはもう、深い文学性が広がっているではないですか!
    読後、肩で息をするような、二度と浮かばない沈む夕日のような感覚に包まれました(ちょっと誇張しました)。
    どのように生きたって本源的には構わないけれど、本作の登場人物らの生きざまはとにかく無骨で、それでいてどこか妙なリアリティがある。このもやっとしたような、むわっとしたような読後感は何でし

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    2013年09月03日
  • 続 デザイナー渋井直人の休日

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    職場の本棚から借りた
    デザイナーって本当にクセのある人とか、プライドの高い人が多いんだけど、渋井さんってプライドはあるけど表に出さず、静かに怒ってるような人で
    実際にはいないフィクションの人物なんだけど、こう言う人がするデザインはきっと好きだろうなと思った
    人に寄り添うのがデザイナーだと思う、エゴの強い人はアーティスト
    最初渋井さんが実在する人かと思って、デザイン見たいなと思って調べちゃった

    人によく会う仕事だと、声をかけられた人がどこの誰だかわからないみたいなことがたまにあって、
    渋井さんにもそういうシーンがあったんだけど
    誰だか思い出せない人に会った時の対処法を教えてくれた
    「最後に会っ

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    2025年07月12日
  • サテンdeサザン 1

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    早見和真による新聞書評から。サザンの漫画と言われると、読まない手はないでしょってことで。やっぱ好きだなってのと、こうやって語り合える仲間がいると良いな、ってのは思ったけど、漫画自体は、物語・絵ともに、自分の趣味ではない(サザンが題材じゃなかったら☆2つ)。次巻では、自分も参加した茅ヶ崎ライブが描かれるんだろうけど、読むかどうかは微妙だな。

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    2024年10月31日
  • カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

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    ミュージシャンを目指して活動するも芽が出ないまま35歳になった女が、枕営業の末、インディーレーベルプロデュースのJ-POPのボサノヴァカバーCDのなかの一曲を歌えることになったが……。いい年して夢を捨てきれず、サブカルにまみれて自意識ばかりが肥大した、残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く連作短編集。 この短編集に出てくるのは、自分の才能や未来に対する根拠のない自信を持って、「自分は他の連中とは違う特別な存在」という自意識過剰な残念なサブカルクソバカばかり。
    タイトル作に出てくるカーミィはシンガーを目指しているが特に表現したいことがあるわけではなく、「手段を問わず有名になってやる

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    2022年12月13日