森岡正博のレビュー一覧

  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    言葉のあやとりを繰り返しているような、、分かったような分からないようなそんな気持ちになります。
    哲学というものはもともとそんなものなんでしょうけど、あまり入門向けではない気がします。ところどころある、まんまるくんの思考やツッコミは面白い。
    途中に出てきた、無の世界。有ることが普通じゃない世界。そんなことを思えば、有ることのありがたみ、何も無いことも悲しさを感じました。有ることは煩わしいと思うこともあるけど、無いことの方がよっぽど悲しい。いつも私の考え方に変化球を投げてくる哲学が好きです。

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    2022年07月24日
  • 生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ!

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    読みながら頭に流れるのは「砂の果実」。調べたら太宰の「生まれて、すみません」からヒントを得た歌詞だった。anti-natalismはっきりと「反出生主義」という訳が与えられたのはいつなのだろう。昔から哲学で論じられ宗教でも語られた思想が、明確な日本語となって一大ブームとなっている。思想として捉えるべきものであり、考えなしに踏み込むには毒薬である。だから産むなは短絡的が過ぎる。

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    2021年03月13日
  • 33個めの石 傷ついた現代のための哲学

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    「正当防衛ならば、人殺しの興奮と快楽を味わってもよい」という自由なのではないだろうか。 殺戮と流血を密かに欲しているからだろうということになるだろう。 教団の拡大に明け暮れる宗教は貧しい。地上に跋扈する、これら貧しい宗教たちを私は軽蔑する。 彼等は、無痛化の道を突っ走る現代物質文明と、裏側でこっそり手を結ぶ。そのことによって、彼等の宗教から、現代社会批判の力が削ぎ落とされていく。宗教の持つ最も大きな可能性が、こうやって失われていくのである。 自分達に対しては、これ以上ないほどの快楽と心地良さを。自分達に刃向かう者に対しては、耐え難い程の痛みと苦しみを。そして降伏してきた兵士には、苦しみからの解

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    2020年06月20日
  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    哲学に興味を持ち手に取った。
    内容も分かり易いが巻末の推薦図書が今後の勉強の参考になり、やる気が出る。

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    2020年02月13日
  • 生命観を問いなおす ――エコロジーから脳死まで

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    環境問題から脳死問題まで、現代は生命にまつわるさまざまな問題に直面しています。しかし、これらの問題を生み出したのはわれわれ自身であり、われわれの「生命」の本性の奥深くに、他のいのちを犠牲にしてまでも生きたいという欲望が根を張っていると著者は指摘します。そのうえで、生命を「調和」や「共生」などといった美しいことばで語るのではなく、生命の奥底に存在するさまざまな矛盾に向きあい、解明しなければならないと主張しています。

    著者はこうした観点から、生命にかんする具体的な問題に切り込んでいきます。たとえば、リサイクル型文明の提唱が資本主義システムと結びつき新たな南北問題を生み出すのではないかという指摘が

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    2018年12月18日
  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    絵が丸と点でできているが、なかなか内容は深い。「哲学の謎」を読んだ時も頭が???になってしまったが、これもそうだな。でも考えるのが哲学か…。巻末の参考書籍、参考になります。

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    2018年10月20日
  • 決定版 感じない男

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    学者先生が赤裸々にというより冷静に自信のセクシャリティを元に男性のセクシャリティついて考察している。オーソドックスな純文学の作家が書きそうなことを学者調で書いた感じ。不思議なテキスト。言い方や、捉えるレベルに関しては、人それぞれ幅がありそうだけど、根本的に言いたいことはわかるというか共感できる内容だった。

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    2017年12月18日
  • 決定版 感じない男

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    「私はこうだ」という姿勢でもって フェミニズム=女性学 セクシュアリティ アイデンティティ 新宿二丁目 妄想から幻滅へ 「嫌がるか嫌がらないか」に拘るレイプ犯と、「隠されているのか、あからさまに見えているのか」に拘る私との類似点 サブリミナルなメッセージを私達の脳髄に染み込ませる 牛乳を飲む少女 縦笛を咥えた少女の視線 親が承諾する理由は推測するしかない 仕掛け 仮面を被った少女ポルノ 第二次性徴 平均初潮年齢 ユニセックスな(性がまだ未分化な状態の)体 ひとつの思いが沈殿 大人の体へと大きくカーブを切る瞬間 何度も意識の底で反芻 思春期の分岐点 追体験 ロリコンの原因は、ロリコンの男が自分の

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    2017年06月28日
  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    「まんが哲学入門」であって「まんが哲学史入門」ではない。著者の森岡正博さんの哲学思想を、まんがで表現したもの。物事をラディカルに考えることの一つの見本ではあるだろうが、それに共感できるかどうかは別の問題。彼の考え方の中で違和感を感じた部分の議論を、巻末の参考文献なども読みながら自分なりに深めることが必要なのだろう。

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    2016年08月03日
  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    マンガにして多少わかりやすくなっているのかもしれないが、依然として自分には難しく感じた。思考の迷路にはまってしまう感じ。ただ、巻末の哲学書案内は他の哲学書を選ぶときの参考になるのでGood.

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    2016年04月23日
  • 自分と向き合う「知」の方法

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    一時期、テレビや新聞で著者の名前をよく見かけた気がする。
    生命倫理の専門家だそうだ。

    この本は、エッセイ集なので、それほど難しい話ばかりではない。
    ただ、どの文章でも、自分を棚上げにしないという立場を貫いているのが印象的だ。

    例えば、原発問題とエネルギーを大量消費した快適な生活への私たちの執着という矛盾。
    著者は自分自身を例外的な立場に置かない。
    それはすごいことだけれど、その先に何が見えてくるのかが知りたかった。
    この本では、そういった諸々の矛盾がどう解決していくのかが見えなかった。
    この本は元の本が1997年なので、その後著者はどういう考えを持つようになったのだろう。

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    2015年05月09日
  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    「時間」「存在」「自分」を考えることで、
    「どうして生きているのか」「生きる目的はなんなのか」が
    わかるのだろうか?

    今ひとつ内容にピンとくるものがない。

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    2014年04月29日
  • 草食系男子の恋愛学

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    本書の「草食系男子」というのは一般的な意味から少しズレていて、恋愛に奥手な男子というくらいの意味で使われています。

    巷に出回っているモテるためのテクニック本とは異なり、相手を一人の女性として尊重する「誠実さ」を、まっすぐに説いた本です。一人の「女性」として、というところに著者の森岡氏の一方的な決めつけを見てしまう向きもあるかもしれませんが、恋愛指南本である以上、この程度の一般化は避けられないように思います。

    ただ、恋愛に奥手な男たちの多くも、この本に書かれていることの多くは、それなりに理解しているのではないか、という気がします。知ってはいるけれども、ここに書かれているようなことを実践するの

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    2014年03月01日
  • まんが 哲学入門 生きるって何だろう?

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    身近な哲学の疑問を、難しい言葉を用いずにマンガという形で考えさせてくれる本。

    4章の生命論の考え方は面白いし使えそう。

    哲学書の読書案内ものっている。

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    2013年07月30日
  • 決定版 感じない男

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    男性の性の負の面を扱った珍しい本。
    一種の精神疾患の告白書として読める。

    本書の中で著者も述べているように、自分は共感はできなかった。
    ただ、ロリコンや制服嗜好を説明する具体的な仮説を提唱したという点だけでもすごいと思う。

    また、性犯罪を抑えるために「予想以上の快感」があるという妄想を解消する必要があるという意見には首肯。
    ...バタイユのいう禁止の侵犯の魅力の問題もあるのでそれほど単純な問題でもないとは思うけれど

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    2013年05月02日
  • 決定版 感じない男

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    射精は排泄だってのには同感。女の子ほど男はHで感じてないと思うので。この本のフェチやロリコンについて筆者が主観で語っている部分については同意出来かねることの方が多かった。
    補章(この本は2004年に新書版が出てる)にある「性に関するどうしようもない暴力性」ってところには確かに性にはそういう側面があると思うし、その先の「不感症であっても構わないから優しい男になりたい」という今の社会全体へのメッセージにも同意するのでした。
    でも男と女の間には深くて長い川はあるよね。
    む~

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    2013年04月30日
  • 草食系男子の恋愛学

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    女の私から見ても「そうそう、そこ!」って納得できるところが多数ありました。突き詰めると人との付き合い方って男女問わずなんではなかろうか。

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    2012年09月23日
  • 生命観を問いなおす ――エコロジーから脳死まで

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    個々の話(章)はいいんだけどねぇ。。全体を貫く主張が、最初にしか出てこなくて、読み進めていくうちに、結局臓器移植の話がしたかったのね、と。いやそれはそれでいいんだけど。1冊の本にするために無理にエコの話をいれたのでは疑惑。

    ・やはり一番価値があるのは後半の臓器移植の章であろう。  ・エコロジー思想の歴史の話は知識を得るためのものと思いましょう。

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    2009年10月04日