【感想・ネタバレ】まんが 哲学入門 生きるって何だろう?のレビュー

あらすじ

「生きるってなんだろう?」――誰もが一度は考えたことのある問いに、「時間」「存在」「私」「生命」の4つのテーマから迫っていく。難しいことばをほとんど使わず、「まんまるくん」と「先生」の二人の掛け合いの形から、哲学の根本問題をゆっくりと解きほぐしていく哲学入門書。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。(講談社現代新書)

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Posted by ブクログ

学者である著者本人がまんがを描いている。
あとがきにもあったが、まんがという伝達手段でこそ伝わることを模索している。
3年かけて、絵もどんどん上手くなってるし、それだけですごい。
それだけでなく難しい言葉や専門用語は極力排除されているので予備知識無しでも深い思索まで行ける。
特定の哲学者の議論を纏めたものでもない。


後半の「あなたなのです!」は良かった!

昔、永井均の著作を読んだが、「自分が自分であることにびっくりするタイプの人はいる」といった話があって、確かにこのページで初めてびっくりする人は一定数いると思う。
そのくらい効果的な伝え方だと思う。


生きる理由を明確に宣言しているのが力強い。
逆もまた然りだとは思うけどこういう考え方もありだろう。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

「感じない男」を読んで著者に興味が湧き、読みやすそうなこの本を二冊目に選んでみました。マンガの絵と構図まで森岡先生が書いた、とあとがきで知って驚きました。自分の考えを伝えるためにここまで努力できることが凄いです。
 哲学的な文章だけだと?となる部分も図解でわかりやすく解説されていて、とてもよかったです。全編通して、それでも前を向いて生きていきたいよね、生きている意味を見つけていきたいよね、という希望的な見方が根底に感じられ、でも押しつけがましくなく、とても勇気付けられました。買って手元に置いておきたいなぁと思う本でした。

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2021年05月06日

Posted by ブクログ

著者として「森岡正博+寺田にゃんこふ」って書いてあるから、森岡正博が内容を決めて寺田にゃんこふが漫画を描いてるのかと思ってたら、森岡正博がほとんど漫画を描いて寺田にゃんこふは線とかを整えただけらしい。
 
「哲学者が描いた漫画だすごい」と思ったけど、漫画家で哲学科を出ている人って割りといる?っぽいから哲学者で漫画を描いてる人って実はそんなに少なくはないのかな?

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2019年07月06日

購入済み

一気に読みました

哲学ってむずかしくてよくわからないという人にオススメ。哲学的な考え方とは何かということについて素人が触れることができる。
とにかくわかりやすい。

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2017年04月23日

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哲学概説を、まんがで行っているのではなくて、
まんがで、哲学しています。
素晴らしい。
(2015年07月17日)

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2015年07月22日

Posted by ブクログ

時間論や存在論などについて、対話形式による議論が展開されている本。

まんが哲学入門というタイトルのとおり、一応漫画の体裁は保っているのだが、非常に気の抜けるデザインのゆるゆるキャラが跋扈する謎の世界観なので、最初は何故わざわざ漫画の形式にしたのか疑問を感じてしまった。

しかし、読み進めていくうちに、漫画であることの利点をうまく利用していることに気づかされる。図解をとにかく多用するため、直感的なイメージをつかみやすいし、言語では表現不可能な概念(永井均が言うところの<私>みたいなの)も力技でなんとか?表現してしまっている。著者は漫画と哲学は相性がいいと主張していたが、こういった技法をみると確かにアリかなとも思えてくる。

本書は漫画ということで、ページ数の割に全体の文章量は多くはないのだが、決して内容が薄い訳ではない。広がりを持った「いま」の土俵の上で過去や未来が立ち現れるといった時間論は斬新だったし、「世界全体が存在すること」の不思議さについては深く考えさせられた。
また、巻末のブックガイドが本編並みに充実しているので、次の読書への意欲を非常にそそられた。

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2015年02月21日

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ハアハア…。
哲学病再発。

エッチな本と、哲学書と、宗教書を読む時の、
あの興奮具合が一緒なのは、なぜ?

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2014年11月11日

Posted by ブクログ

学者とか引き合いに出さずに平明な言葉とイラストで解説。
結局難しいけど再読したい内容。
巻末の解説も親切。

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2014年07月21日

Posted by ブクログ

うん、これが「哲学」。
世の中の哲学と呼ばれるものは哲学ではなくて「哲学」学。過去の哲学者がああ言ったこう言ったという解説。本書は「哲」学。
また、新書の入門書にはときどきすさまじいクオリティのものがあって、入門書でありながら同時に最終奥義の書であるような深みに届いている。本書もそのひとつと言っていい。
本書は、生徒と先生の対話という形をとっているが、それは知っているものから知らないものへ知識を伝達するためではなく、対話という形式でしか到達できない扉のむこうを目指しているから。そしてさらにマンガという形式をとることで、言葉で(書き言葉だけで)哲学する時のあの厄介な頭痛の種が緩和されている。ゼロではないけれど、どんなにやさしい言葉で書かれていたとしても、「あれ、ボクは本当に著者の言うことわかってるのかな?」という不安が少ない。図で示されることでグッと「いまなんの話しをしているのか」わかりやすくなる。対話もマンガだと誰が何をどう話しているのかが画期的にわかりやすい(私は対談を読むのが非常に苦手なのです)。
内容については、納得するところもあればできないところもあり、その前に「えっ、そういう発想あり?!」と驚くこともあり、楽しめる。でも最大の衝撃は、最後に生徒のまんまるくんが先生の言葉を拒否するところ。僕はそうは思わない、と。感動的ですらある。

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2014年04月17日

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「マンガだから読み易く、面白く読めるだろう」と期待すると、たぶん痛い目にあう。難解で、面白くはないから。

哲学の入門書としては、恐らく、とても良い本。対話形式で話が進んでいき、かつ、(漫画なので)絵図がふんだん。難解なことを絵図にしてくれてるのがとてもありがたい。著者の考えを理解するために、きっと何度も読み返すことになるのでしょう。

それと、巻末の「読書案内」がとても魅力的。特に「(1)哲学者の書いた哲学入門」に挙げられた本は全部読みたくなってしまいます(笑)

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2024年09月13日

Posted by ブクログ

漫画で読みやすいシンプルな絵!
でも内容は難解で一読では理解できない。

他人の中に自分では経験できない、想像しても脳をつなげてもすりぬけてしまう別物の体験があると確信を持たないと人を愛せない!の流れが印象的。

巻末の読書案内の熱量がすごい。

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2024年08月16日

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まんが部分は簡単な絵だけど読みやすくて良い。巻末の読書案内がとても充実していて、さまざまな哲学書が紹介されている。全部読みたくなる。

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2023年09月06日

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哲学史の紹介ではなく、「いま(時間)」「ある(存在)」「わたし(自分)」「生きる(生命)」とは何かについての問いを、”まんが”を用いた対話形式により分かりやすく哲学した本。

”まんが”を用いた分かりやすい図解のおかげで、哲学の根底にある考えをイメージすることができ、哲学をするとはどういうことかについての理解に繋がりました。作者が言う『「生まれてきて本当に良かった」と心の底から思えるようになるために生きる』人生を歩みたいと思いました。

巻末の読書案内を今後の哲学に関する読書の参考にしたいと思います。

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2022年04月10日

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哲学の導入書としてちょうどよい気がする。一読しただけでは腹落ちしない内容も多かったが、本質的な内容がマンガ形式で読めるので、ふとした機会に読み直しながら理解を深められる。

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2022年01月02日

Posted by ブクログ

先生自らが基本図を描いて、テキストも書いているのでわかりよい。哲学の文章というと、一節一節が結構大切で、それがズラッと連なっていて迷宮に迷い込むような感じになることが多い。その点、この本は、漫画として描かれているのでコマで切られていて、そこにイラストがあり、ただの図解ではなく流れがある。漫画でありながらコマ割りされることで立ち止まる契機になっている。広く薦めることができる一冊だと思う。

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2017年12月18日

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いやー、これはなかなかに名著なのではなかろうか。
絵柄や著者の思想になじまない人はいるだろう、というか、むしろそういう人の方が多そうなんだけど、きわめて平易な語り口の中に深く考えさせられる箇所が何か所もあって、座右の書にしたいくらい。

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2017年12月09日

Posted by ブクログ

生きるって何だろう、自分はなぜ生きているのだろう、なんのために生きているのだろう。
今まで哲学は敷居が高いと思っていたが、根源的な問いが漫画で分かりやすく書かれている。もっと早くに出会っていたかった。巻末についている初学者のための西洋哲学文献案内の中にも興味深いテーマがたくさん。自分の中の指針ができれば、生きる目的や行動の優先順位がより明確になるかなと思った。

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2016年04月03日

Posted by ブクログ

1から4章までで構成されている。
時間論
存在論
私とは
生存論

いまという土俵
あるということの偶然的必然
他我はわからない。
いきているという偶然的必然
いまを経験しかできない必然
偶然我重なって存在している

哲学を少し勉強できたと思う。
結局、いまをいきることしかできない。
いろんなかんがえかたがあるのでは。
疑問を哲学にぶつけていい。
存在が確かでないものも規定してその上で生きていける。
あるものも信じる。

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2014年07月15日

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時間の捉え方や私の捉え方、人生の捉え方という普遍的問いをまんがで普遍的に知らしめようとしてくれる意欲的な傑作。読み返したくなるような自己啓発本としても一級品。

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2023年08月18日

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漫画だからといって侮ることなかれ。かなり難解な内容も詰まっています。結論は、生きていることを肯定しようということ。

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

言葉のあやとりを繰り返しているような、、分かったような分からないようなそんな気持ちになります。
哲学というものはもともとそんなものなんでしょうけど、あまり入門向けではない気がします。ところどころある、まんまるくんの思考やツッコミは面白い。
途中に出てきた、無の世界。有ることが普通じゃない世界。そんなことを思えば、有ることのありがたみ、何も無いことも悲しさを感じました。有ることは煩わしいと思うこともあるけど、無いことの方がよっぽど悲しい。いつも私の考え方に変化球を投げてくる哲学が好きです。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

哲学に興味を持ち手に取った。
内容も分かり易いが巻末の推薦図書が今後の勉強の参考になり、やる気が出る。

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2020年02月13日

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絵が丸と点でできているが、なかなか内容は深い。「哲学の謎」を読んだ時も頭が???になってしまったが、これもそうだな。でも考えるのが哲学か…。巻末の参考書籍、参考になります。

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2018年10月20日

Posted by ブクログ

「まんが哲学入門」であって「まんが哲学史入門」ではない。著者の森岡正博さんの哲学思想を、まんがで表現したもの。物事をラディカルに考えることの一つの見本ではあるだろうが、それに共感できるかどうかは別の問題。彼の考え方の中で違和感を感じた部分の議論を、巻末の参考文献なども読みながら自分なりに深めることが必要なのだろう。

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2016年08月03日

Posted by ブクログ

マンガにして多少わかりやすくなっているのかもしれないが、依然として自分には難しく感じた。思考の迷路にはまってしまう感じ。ただ、巻末の哲学書案内は他の哲学書を選ぶときの参考になるのでGood.

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2016年04月23日

Posted by ブクログ

「時間」「存在」「自分」を考えることで、
「どうして生きているのか」「生きる目的はなんなのか」が
わかるのだろうか?

今ひとつ内容にピンとくるものがない。

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2014年04月29日

Posted by ブクログ

身近な哲学の疑問を、難しい言葉を用いずにマンガという形で考えさせてくれる本。

4章の生命論の考え方は面白いし使えそう。

哲学書の読書案内ものっている。

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2013年07月30日

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