籘真千歳のレビュー一覧

  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    この世界観が好きかな
    でも、今は架空の小説かも知れないけど、遠くない未来にこのような環境に変わらないと言えるのでしょうか

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    2020年02月29日
  • θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち

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    スワロウテイルの作者なので買ってみたがこのシリーズもよい。
    相変わらず専門用語モリモリのハードな世界観だがキャラクターは取っつきやすく、作品全体として抵抗なく読める。

    異次元的移動手段が確立された未来の日本、なかなか重い宿命を背負ったT.Bが狼型サイボーグの義経とともに空中に浮かぶ存在しないはずの東京駅11番ホームにて、様々なお客様を迎えていく。

    SFとしてもエンタメ小説としても勧める作品。

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    2019年01月28日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    表紙とタイトルからラノベの香りを感じていたが、思っていたよりずっと早川書房=SF寄りの話で面白かった。むしろ、中途半端にあるラノベの香り(たとえばヒロインが変な声で鳴く)は必要だったのか??
    この先の展開でその話も出てくるもしれないが、是非女性鎖国サイドの描写も読んでみたい。

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    2019年07月21日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    確かシリーズ第一弾を読んだ時は、その世界観がまったく肌に合わず、読むのが苦痛でさえあったけれど、揚羽や傭兵、鏡子、椛子。人工妖精という存在には好感を持っていた。

    しばらく間を置いてから、第二弾を読めば、自分はこの世界を好きになるんじゃないかと期待し、読んでみたら予想以上にこの世界は魅力的だった。

    難しい。ややこしい。と思う箇所も少なくはなかったけれど、言葉ひとつひとつ、そのチョイスが読んでいて楽しかった。

    何かを考えさせられるようでいて、考えることを放棄させるような圧倒的な世界観。きっと私の理解力の範疇を超えていて、褒めたいのか貶したいのか分からなくなる。そんな作品。笑

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    2018年02月25日
  • θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち

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     世界中を数時間で移動できる技術”ミラーゲート”が実用化された未来。東京駅上空2000メートルに浮かぶ、11番ホームに勤務するサイボーグの少女”T・B”と、その友人のサイボーグの狼”義経”の活躍を描いた連作。

    「スワロウテイル」シリーズの作者さんらしい物語といえば物語。どこかとぼけた少女が主人公で、表紙もとても可愛らしいのですが、ストーリーも、彼女たちの運命も過酷なものが多いです。

     そして、世界観もかなりかっちりと出来上がっています。第一話からいきなり、日本と周辺各国を巻き込んだ謀略戦的な展開があり、
    第三話でも、ミサイルがホームに撃ち込まれたり、果ては世界危機が迫ったりとスケールの大き

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    2016年06月19日
  • θ 11番ホームの妖精 アクアリウムの人魚たち

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    ネタバレ

    たかが六十万人の命……いいえ、たとえ地球上すべての人類を天秤にかけたってあなた一人の幸福を、エゴを受け入れる寛容さなくして、なにが人類ですか。なんのための社会と言えるのですか

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    2016年02月24日
  • θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち

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    表紙に惹かれて購入したが、なかなか良かった。
    ラノベっぽく書かれているが、内容は意外とエグいと思う…
    特に魅力的だったのはキャラと世界観。
    母性?溢れる女主人公ってのは新鮮だったし、同僚は犬(笑)。軽くイチャついてるし。
    続刊もそのうち出るみたいなので楽しみ

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    2015年02月15日
  • θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち

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    電撃文庫版も持っていますがすっかり積読していたら新装版が出ました。
    スワロウテイルシリーズを読んでいるなら、なじみの単語がちらちら出てくるのでつながりのある世界なのだとわかります。時代は違うのかな?
    この人の描く主人公は、みんな一生懸命でぼろぼろになっていきますね。

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    2014年08月05日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    人の手により創り出されし儚気な生き物。
    容姿の衰えのない永年幻想少女『人工妖精』。
    人間にご奉仕するために生まれ、壮絶なまでの無償の愛を捧ぐ。
    人間の夫や妻なんて不要と思うのも道理かと?
    人工妖精である微細機械に依存し、侵蝕され、穏やかに緩やかに衰退していくのもいいかもしれませんね??

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    2013年10月08日
  • スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

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    A揚羽がそれなりに幸せで、NEXT揚羽が陽平に掴まりそうで、安堵。トータルで人類としては物悲しい結末でしたが、いい完結だと思います。

    しかし、小揚羽とNEXT揚羽のどっちが揚羽の「あの子」なのか、判らなかったなー。NEXTの方だと思うんだけど…(NEXTは第四を持たずに自力で起きて、で、その手で初めて造った子が子揚羽で水淵を通じて鏡子に託されたんじゃないかと予想。なんか見落としたかなあ…)

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    2013年09月04日
  • スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

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    ネタバレ

    人類をこれほどに愛してくれた彼女に、まずは感謝を捧げたい。
    そして、誰もがワルモンではない状況を作り出した作者に、怨念まじりの賞賛を。
    (こういう言い方も、ヒネクレモノの作者には伝わるものと思いたい。)
    (だからこそマシロとモミジの悲劇。読んでいてこれほどつらいものはなかった。)

    これほど苛烈に、人類への愛と憎悪を語りきった小説を、初めて読んだように思う。
    人類に恋をした彼女に、小説の成り行き上これ以上続編はないとわかってはいても、しかしこれ以上何も書けないとは思わないよね、作者様!?

    作者様には感謝を申し上げると同時に、
    次こそは、叙述トリック云々、小説作法云々は度外視した、
    人類と人類

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    2013年09月04日
  • スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

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    最初から2巻並に混乱させてくれました。

    まぁ、同一の名前の人間があちこち存在をしていたら混乱するだろう。
    兎に角、これでこのシリーズは終了らしいけど、外伝的な話はいくらでも可能そうなので、ちょっとそれに期待したい。

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    2013年08月06日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    ストーリーもキャラもとてもいいと思いますが・・・時系列的にはおそらく現代より何年もあとに造られた東京人工島になぜPHSがあるのかとか時代設定がイマイチわからないところがあります

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    2013年07月02日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    籘真千歳のスワロウテイルシリーズの第1弾。実は第2巻から先に読んでしまいました。第2巻を読んでいたので世界観等は把握しやすかったです。内容は思ったよりハードでタイトルと表紙絵に騙されると痛い目にあいます。80年代に流行したサイバーパンクを、最近のライトノベルというフォーマットに落とし込んだ感じの作品です。でも、一般的なラノベよりは情報量が多いです。SFなのですが、途中に散りばめられている伏線もある程度きちんと回収されるので、ミステリーとしてもきちんとしてます。ラストはハッピーエンドなのかな?

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    2013年06月26日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    設定しっかりしてて面白かった。
    いわゆるディストピアもの。
    終盤が素晴らしい。

    が、文章が読みにくい……
    比喩雑多なラノベ調なのは構わないけど、読点が不自然だったり誤植を疑う箇所があったりで残念。3回読んで分からない文章は読み飛ばさざるを得ない。

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    2013年05月13日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    本作はハヤカワ文庫には珍しく、シリーズ通してカバーイラストを手がけている竹岡美穂さんの挿絵があります。カバーの方も表紙、背表紙、裏表紙とイラストが続いており、本棚に並べるとちょっと目立ちます。
    話としては、これまで出ている三作品の中では、最初の話にあたるのでしょうが、割と世界観を知っておかないと解り辛いところがあります。(主に鏡子のやり取り)
    読むのであればやはり最初に「出た」話を読むことをオススメします。

    あとネコミミです。

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    2013年04月29日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    アンドロイドの「人工妖精」が教育を受ける女学園で起こる様々な事件の顛末を描いた連作集。

    SFとしての世界観に暗躍する様々な巨大組織、さらに終盤には観念的な話もでてきて理解は難しかったのですが、その分世界観の構築がすごかったです。

    話自体はシリアスな展開なのですが、主人公の揚羽とその妹分である雪柳や学友たちとのやり取りはユーモアも取り入れられて、その辺のバランスが秀逸!初めのうちは世界観に戸惑っていたのですが、キャラのやり取りを楽しんでいるうちに、徐々にこの本の深い世界観や、シリアスな事件の数々にもなじめていった気がします。

    シリーズ三作目みたいなのですが、タイトルに序章と入っているのでこ

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    2015年12月02日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    ネタバレ

    久々にジャケ買いした1冊です。ある感染症を機に男女が隔離され、男性側には女性の、女性側には男性の、人を模してつくられた人工妖精(フィギュア)が存在する人工島で起こった事件をめぐるSFです。後半、やや急ぎ過ぎて解説が多くなっている気がしますが、思ったより本格的なSFで楽しめました。アクションシーンがもう少し派手な方が好みですが。いろいろ謎もまいてありましたので、続巻にも手を出してみたいと思います。

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    2012年12月18日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    始まりに繋がる短編集。揚羽の看護学校時代、友人を巻き込み事件を追うシリーズ。ひとつひとつで完結かと思いきや・・・、なんだこれ最後にうまく繋がる! すごい!
    短編ごとの物語も、長編のごちゃごちゃに比べて綺麗にまとまってて読みやすかった。
    しかし揚羽ちゃんのどん底突き落とされ具合は哀れですね。どうしてこうなったの、誰よりいい子なのに(ノx`。)
    そして語られる内容が難しくてむむむー。対談というカタチよりは、地の分で深く語ってもらったほうがわかりやすかったかもしれないところがちらほら・・あぁ知識のなさに泣ける。
    化学的なお話をすんなり理解できるようになりたいな…

    ところで人工妖精の最後は散り散り

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    2012年11月29日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    ネタバレ

    シリーズ第2作。東京自治区を襲う危機と揚羽(?)を襲う危機が複雑に絡み合い、一見美しく麗しい自治区の暗部に踏み込んでいくという前作にも増して重層的で面白いストーリーが展開していきます。
    第一印象としては全般的に「あぁ、3.11後だなぁ」という雰囲気が作中の端々から、いささか過剰とも思えるくらいににじみ出ているのですが、いわゆる「時事ネタ」の一歩手前で踏みとどまっている感じはします。
    そして前作では(おそらく)「記憶」を一つのテーマとして語られた通底している人に造られる存在である「人工妖精」の自己認識、アイデンティティを巡る時に複雑怪奇な議論は、今作では「顔」という形で登場し、人と人に愛され

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    2012年10月05日