籘真千歳のレビュー一覧

  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    ネタバレ

    シリーズの3作品目にして、序章と銘打たれてる作品。
    揚羽が「黒の五等級」を名乗る前の物語。

    連作短編で、揚羽が五稜郭の生徒でいながらにして、
    アクアノートとして活躍していくのだけど、
    ミステリ・アクションの要素はありつつも、
    それ以上に揚羽の学園生活に重点が置かれてる。
    学園生活というか、雪柳や連理たちとの百合っぽい絡み、
    そういった部分が読んでいて楽しい。

    だからこそ、4篇目の物語で揚羽が学園から放逐されて
    しまったことや、雪柳との別れがとても辛く哀しい。

    読み終えてみて、また1作目を読みたくなった。
    それ以上にやっぱり人工妖精が欲しくなった。

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    2012年09月30日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    肉とかセックスとかえげつないなーとは思いながらも、人間はえげつないものだし、自分はそのえげつない表現に惹かれているのだし。

    連作として貫かれているのは、学園生活(およびその後)と、「不言」との戦い。
    五稜郭→空蝉計画という、舞台そのものが話のキモとなる作りは、やはり、さすが。
    最後は「根性でなんとかなった感」は否めないが、それは作者の筆力。
    負けじと読んでいた(この姿勢そのものがおかしいのかも)にもかかわらずぐっときてしまう。

    願わくは鏡子のイラストを。

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    2012年10月17日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    再読必須。
    作る人が作れば素晴らしいアニメになりそう。
    この文体もまたフェティッシュで素晴らしい。
    ラノベという衣装を着せておくのがもったいない作品だ。

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    2016年07月15日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    人間を模した「人工妖精」が人間と共生している人工島でのお話。人工妖精に必要な人工の知能・意識・認識の形成、そしてそうしてできた(時として人とは異質な認識を持つ)人工妖精が人を愛し愛される事とは……といったような難解なテーマも比較的スムーズに読み進めることができました。
    ただ、何せそういう難しい部分の説明に少なからず紙面を割かれている分、肝心のストーリー展開がちょっと速いというか、(特にサイドストーリー的な部分の)終わらせ方が中途半端かな、と思う所もややありました。この辺は続編も出ているようですし、続編で今回構築した世界観をどう活かしていくか気になる所です。

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    2012年08月14日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    籘真千歳のスワロウテイルシリーズの第2弾。残念ながら1巻を読んでいないという失態をしてしまった…。なので微妙に登場人物や前回の事件についての記述についていけない所があったけど、なかなか面白かった。最近のリアルでの状況をうまく小説の中に取り込んであり、物語のSF全開の内容にリアルな雰囲気を漂わせている。最近ラノベと一般小説の垣根が低くなり、作品の文章量が減っていく風潮があると思っているのですが、この作品はとても文章量が多いと感じました。とりあえず1巻を読んでこのモヤモヤを消さなければ。

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    2012年12月05日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    ネタバレ

    久しぶりにSFを読んだ。
    やや難解なストーリーですが、この難解な言い回しが読んでいて楽しい。何カ所かに渡ってかなり長い会話が繰り広げられますが、なかなか深い考察でおもしろい。当然SF的な会話ではあるわけですが、普遍的な内容でもあります。
    後半椛子がほとんど出てこなくなってしまうのは、ちょっと残念。

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    2012年06月23日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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     人間の伴侶として作られた人工妖精には様々な分類や設定が存在します。4+1段階からなる等級、土水風火の4気質、ロボット三原則に加えられた2つの原則。ただのロボットやはたまたヒューマノイドとは違った、無限の個性を持った存在を創り出せる世界です。読者がSF世界を想像し、楽しむための素材がこの1冊には溢れかえっています。
     物語そっちのけで人工妖精に思いを馳せていました。
     ——うん、楽しかったです。
     私なら情熱的な火気質を伴侶にしたいな。慎ましく従順な水気質は楽に見えてイライラしちゃいそう。

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    2012年04月14日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    タイトルや表紙、目次に惹かれて買った一冊。
    人物設定や世界観もなかなか魅力的でした!
    生殖できなくなる病が蔓延した日本で、人工的に作られた東京の島に暮らす、人と、人によく似た生命体人工妖精。その成り立ちやそれにまつわる事件が語られます。
    最後は涙(´;ω;`)揚羽ちゃん…
    しかし難しいところもあり、結構見慣れない漢字羅列ルビうち文字に苦戦させられる。。。
    そしていい要素がいっぱいあるのになんだか消化不良になってる部分がもったいないかなと・・。一番いい部分が語られてないのはなんでなんです???
    続きで消化されるぶぶんがあるのかとおもって、続編読み中です。
    鏡子さんがダントツで好きなんです・・・!

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    2011年12月30日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    サイバーパンク+ミステリーって感じかしら。ちょっとルビが痛い感じがするところもあったけど割と好きです。

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    2011年11月23日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    揚羽のいじらしさが好きだなあ。
    漢字+カタカナのフリガナのレトリックも好き。
    度を超したSFってファンタジーになる気がする。
    お話も読み応えあります。

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    2011年10月27日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    やはり空の境界を彷彿させる気がしている。なんか、上手いとか下手とか、そういうのとは違う次元の良さがぼくには感じられましたとさ。

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    2011年10月15日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    前作同様おすすめ。僕にはR.wagnerが、ところどころ、遠くで鳴っている感じ。鏡子さんの趣味も良い。アニメ化とかするなら會川脚本希望かなぁ。きっと忘れた頃に続きがでるかも知れないが、待つつもり。

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    2011年10月02日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    まさかの続刊…嬉し過ぎる。

    前作に比べるとネタがちょいちょい入っていたり、愉快なキャラが増えていて明るい雰囲気でしたー。
    空から女の子がーのくだりは脳内再生余裕でした。あとはウィザードリィネタとか…
    でも逆にそういうのが鼻に付く人は駄目かもなぁ。

    ストーリーは人と人工妖精と…おっと誰かきたようだ。話のスケールはでかくなってますが、メインになっているのは変わらず。
    椛子様や鏡子さんの視点でも書かれているので、よりキャラにも愛着が湧きました。とくに鏡子さん…w

    この調子で続いてくれると嬉しいのですけどねー
    揚羽ちゃんの恋(?)の行方とかねっありますし!

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    2011年09月26日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

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    描かれる世界設定の歪つさが、ロボット3原則への見解の説得力を激減させる。
    謎解き、SF、存在意義など面白いところや興味深い点は多いのだが…。
    少女のまま生まれ、肉体年齢は少女のまま人間の役に立ちたいと男性のみの社会に生きる人工妖精。生まれてすぐに暮らすのは純真無垢なお嬢様を育てる学園…作者が渾身で美しいと描く世界は本当に美しいのだろうか。
    3作目に入っても未だ女性区域がカケラでさえ描かれることがないのは…。

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    2023年04月06日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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    物語の進行は中々複雑で登場人物それぞれの思惑が全く違っているのが面白い。
    世界設定の根本に寡頭政治に似た、知識特化した幾つかの氏族が選民の如く何の留保もなく当たり前に存在しているのだが、いったいこれにどんな目的を持たせるのか。
    前シリーズθでは全く手をつけられていなかったので、そろそろ出てくれないかとは思っている。
    まあ、相変わらず片側世界なので難しいかな

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    2023年03月27日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    男性向けファンタジーと弁えて読めば設定は面白いし哲学もいい。
    ただどうしても片側世界、特に女ではなく男性の為に存在する少女だけなので感情が哀しく薄っぺらい。
    中身と無関係に、男の料理に対する作者の言葉があまりに的確で大笑いしたが、実際は傍迷惑な男の料理かなw 女だって料理下手はいくらでもいるがそこに料理皆伝レベルの蘊蓄はついてこない。この差がでかい。

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    2023年03月20日
  • θ 11番ホームの妖精 アクアリウムの人魚たち

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    本書はシリーズ2作目。前作で描かれた世界設定や主人公の秘密をすっかり忘れてしまい、時々挟まれる説明セリフで思い出しながらの読書でしたが問題なし。2200m上空、一日に3本しか列車の来ない静かなホームをイメージするのも楽しいです。

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    2021年11月18日
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり

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     日本から独立し、人工妖精と暮らす人々が住む
    関東自治区を舞台に、人工妖精(アンドロイド)の
    揚羽の過酷な戦いを描くシリーズ2作目。


     自分の中で、いいところと悪いところが
    これほどまでに混在する作家さんはいない
    なあ、とここまでのスワロウテイルシリーズ
    を読んでいて思います。
    それだけ自分の中で個性の強いシリーズであり
    作家さんです。


     設定説明の多い前半部にルビの多用、装飾され
    つくした文章と、文体も特徴的な上に世界観も
    複雑で、自治区という特殊な舞台に、テロリストの
    暗躍、政治の闇、人工妖精や人工頭脳とSF的な
    ギミックも盛りだくさんと、正直読みやすくも
    ないですし、分かりにくい

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    2015年12月02日
  • スワロウテイル人工少女販売処

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    すごく久し振りに、きちんと作り込まれたライトノベルを読んだ。事象と事象、結果、因果関係。齟齬無く丁寧に描かれてて満足。シリーズ既刊を買わせる力のある作品でした。積読消化したら本屋行きます♡

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    2015年01月25日
  • スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

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    ばらばらに描かれる物語が3方向。
    最初脳内混乱から始まるのだけど、最後はまぁうまく繋がるのでそこは面白かったかな!

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    2014年09月03日