藤崎慎吾のレビュー一覧

  • 遠乃物語

    Posted by ブクログ

    帯を東さんと京極先生が書かれてたので手に取ってみました。
    「遠野」ならぬ「遠乃」に迷い込んだ伊能嘉矩と佐々木喜善。ううん。
    藤崎さん初めて。SF作家さんなのですな。
    どうやらこちらは新境地のようで、他の作品も読んでみたい。

    0
    2013年12月26日
  • 辺境生物探訪記~生命の本質を求めて~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あちこち話題飛びますが、長沼さん、ほんと面白い。
    深海展のショップで見つけて思わず買いましたが、買って正解。

    地下のほうが地上よりも生物量が多いとか、強力な放射線下でも耐えられる生物とか、ほんと知らない世界がこの1冊に詰まってました。


    「非常に少ない例から大局的な考え方をつくっているけれど、多分、例をもっとたくさん集めれば違ったモデルができてくるはず。今はあまりにも例を知らなすぎる。」

    制度設計、組織設計にも、言えるかもしれない。設計者があまりに例を知らなすぎる(勉強不足)だと、、、こういうとすぐに他社の事例なんて、真似したってという人がいるけど、真似するわけでもなく、よりよい適合する

    0
    2013年09月14日
  • 遠乃物語

    Posted by ブクログ

     遠野から「遠乃」へ迷い込んだ、台湾帰りの民俗学者と地元の学生。パラレルワールドで発生する様々な怪異は、現実世界の昔語りと呼応する。
     ホラーよりもSF色が強いが、不安定な世界観が発する違和感がじわじわと覆ってくるような感覚がお見事。

    0
    2013年04月15日
  • ハイドゥナン1

    Posted by ブクログ

    この前読んだ『サウスバウンド』が西表島を舞台としていたので、同じ八重山諸島繋がりで与那国島が舞台となる本書を読む。大学院で海洋・河口部環境学を専攻した著者の作品だけに、あの『日本沈没』を凌ぐハード海洋SFを期待して読み始めたのだが、なんかオカルトと言うか、スピリチュアルな出だしに戸惑う。ハズレかな?と思いながら読み続けると、なんと木星の衛星エウロパに話が飛ぶ。名作『2010年宇宙の旅』の世界だ。こちらの話は正に望み通りのガチ・ハードな内容。最後に出ました!与那国が世界に誇る謎の海底遺跡(地形?)。〈続く〉


    西表島を舞台にした奥田英朗の『サウスバウンド』が思いの外良かったので、今度は同じ八重

    0
    2012年11月04日
  • 遠乃物語

    Posted by ブクログ

    遠野ではなく、遠乃に迷い込んだ主人公である台湾帰りの人類学者・伊能嘉矩と佐々木君という、幽霊や妖が見える青年。遠乃から脱出する為、いろいろな手をつくしますが、さまざまな事件が起き、遠乃というマヨイガからなかなか脱出出来ません。遠乃では、いろいろな事が隠されている。主人公達が向かう先々で、遠野に伝わるむかしっこ(昔話)と似た悲しい事件が起こる。隠されているからといって、起こらないわけではない。遠乃は現代の大和民族の思いが固まって出来たマヨイガなのだそう。今日の続きの明日があり、明後日があり、来年があるとぼんやり過ごしていける毎日。そう。今の私たちの生活そのまま。でもぼんやり過ごす私たちの生活も、

    0
    2017年10月16日
  • 辺境生物探訪記~生命の本質を求めて~

    Posted by ブクログ

    科学界のインディー・ジョーンズこと長沼毅博士と環境SF『ハイドゥナン』の藤崎慎吾氏が辺境をキーワードに地球内外での生命について縦横に語り尽くす対談集。新書にも関わらず千四百円&四百頁超の価格とボリュームには少し怯むが心配御無用!藤崎氏の生真面目なツッコミと長沼氏の理学博士とは思えない大陸的な受け答えが絶妙のハーモニーを醸し出す。テーマがテーマだけに一読理解できない場合もあるが、そんな些細なことは忘れてどんどん読み進めよう!苦労も多かった筈だが長沼博士の話にはロマンを感じる。次は『生命の星エウロパ』だ^^/

    0
    2012年02月10日
  • 辺境生物探訪記~生命の本質を求めて~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     宇宙の成り立ちを知るためには、地球からなるべく遠く離れたところを観測するのが効果的だ。光が有限速なので、離れれば離れるほど、そこで観測されるデータは過去のものとなる。今見える100億光年離れた天体の姿は、つまり、100億年前の姿なのだ。
     生命起源の話もこれに近い。生命の起源を探るには、今の地上とかけはなれた環境に生息している生命を観察するのがいい。高温、低温、強酸、あるいは強い宇宙線にさらされているなど。
     この本はそうした環境下の生物について、その環境に近い場所(あるいは施設)で科学ライターと科学者とが語るというユニークなもの。そしてこの科学者の語りが学識が裏打ちした床の上を見事に飛び、

    0
    2011年02月28日
  • 鯨の王

    Posted by ブクログ

    人間は、どうしても空の向こうの宇宙に興味が行ってしまいがちだけれど、自分たちの足元の大地だったり、また、地球の大部分である海について興味を示すことは少ないと思う。
    この本は、そんな海でも、深海にいる未知の生き物について、描いています。
    そして、もうひとつのテーマとしては、自然、もしくは生物との共生。
    人間だけが特別ではないと思わされるような小説になっています。

    0
    2011年02月03日
  • 鯨の王

    Posted by ブクログ

    深海にロマンを感じた。
    専門的な言葉が色々出てくるので、文章だけだと
    いまいちイメージが湧かない部分があった。
    CGとか駆使して映像化したら、迫力あって面白そうな気がする。

    0
    2010年05月13日
  • 鯨の王

    Posted by ブクログ

    20100104読み始め
    深海を調査中の軍潜水艦。原因不明の見えない攻撃により船員の大半が死傷した。その頃、鯨研究者が通常では考えられない大きさの鯨の骨を深海で発見した。さて、これからどうなるのでしょう。
    20100119読み終わり
    80mっていったら全力で走って10秒くらいだよ。すごく大きい。脳だってどんだけでかいんだって感じだよ。人間より絶対頭良さそう。ラスボスは強くて怖いです。

    0
    2010年01月19日
  • 鯨の王

    Posted by ブクログ

    音波を自由に扱い深海で人を襲う超巨大鯨と鯨類学者、民間海洋会社、米海軍の戦いを書いた長編小説。鯨の生体、海軍の先端技術に専門的な見地から触れているのが印象的。

    0
    2009年12月30日
  • 深海のパイロット~六五〇〇mの海底に何を見たか~

    Posted by ブクログ

    第一章はむちゃくちゃエキサイティングで面白かったけど、二章三章は正直微妙だった。海潜りて〜

    0
    2012年01月09日
  • 深海のパイロット~六五〇〇mの海底に何を見たか~

    Posted by ブクログ

     しんかい2000、しんかい6500の物語。輝かしい歴史の先には暗い未来が… ちょっと切ないですね。

    0
    2009年10月04日
  • 鯨の王

    Posted by ブクログ

    全長40メートル越えのダイマッコウ達の住処は廃棄物処理実験で汚染された 米海軍原子力潜水艦で起こった惨事は彼らの仕業だった 国の威信をかけダイマッコウを排除しようとする軍と深海を核廃棄物で汚染し続ける巨大企業の陰謀 巻き込まれる鯨専門家大学教授と潜水艇のパイロット その裏でこの会社はテロ組織とも手を組んでいた もう少しお話をシンプルにしてテロより過激なダイマッコウバトルシーンの描写が欲しかった

    0
    2025年08月20日
  • 風待町(かざまちちょう)医院 異星人科

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ノスタルジック調のジュブナイルSF。70年代くらいに朝日ソノラマか集英社コバルト文庫にあったような連作短編集。

    主人公は小さいころにかかった感染症の後遺症で足に障害をもった少年、久延丕彦。人見知りで友達は少なくいつも一人遊びをしているような彼がある日海辺で病院の看護婦(時代!)を見かけたことから不思議な物語が始まる…。

    ノスタルジー+不思議噺、というと日本ではもう朱川湊人が第一人者だと思うのだが、一連の朱川作品よりはSF寄りで、ホラーっぽさは少ない。天狗も小鬼も光学迷彩を施してたりとか。そこが好みの分かれるところかな。

    良くも悪くも大きなドラマはなく、感情の波がざわつくところは少ない。そ

    0
    2025年02月26日
  • 深海のパイロット~六五〇〇mの海底に何を見たか~

    Posted by ブクログ

    深海探索について素人が読んでもわかりやすく、写真もありとても興味深かった。危険を伴う作業のため、無人探索の方が良いのではないかと素人ながらに思っていたが、一概にそうではないことが記されている。

    0
    2023年12月25日
  • 我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの

    Posted by ブクログ

     「生命」と呼ばれうるものを実際の生命の要素を用いずに化学的に合成することを目論む合成生物学の分野の概要を説明する啓蒙書です。言ってしまえばその分野の入門書に近いような本であると言ってもよい気がします。
     本書は非専門家の著者が複数の合成生物学の専門家とのコミュニケーションを通じて学んだ情報を整理して提示するという体裁で書かれています。そのため、複数の専門家の誰に肩入れするでもなく第三者の視点から意見を紹介していたり、専門用語の説明が非常に丁寧だったり、初心者にも非常に読みやすい本になっていると感じました。おおむね中学理科+αくらいの知識がある人が読めば十分に理解できる内容だと思います。
     し

    0
    2021年04月17日
  • 我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの

    Posted by ブクログ

    わたし自身が哲学的なものを求めすぎてしまったのか、大半の内容が難しすぎました。
    ブルーバックスということで、やっぱり仕組みの話が楽しい人向けかなと。

    0
    2020年02月01日
  • 深海のパイロット~六五〇〇mの海底に何を見たか~

    Posted by ブクログ

    高圧、低温、暗闇の未知なる深海に挑む「パイロット」と潜水船に迫る。なんとも冒険心、知的好奇心、ロマンをくすぐられる一冊である。
    予算削減のあおりを受けている…というのはなんとも残念。

    0
    2018年05月08日
  • 風待町(かざまちちょう)医院 異星人科

    Posted by ブクログ

    主人公は小学生の少年・丕彦(モトヒコ)。脚が悪いので一緒に遊ぶ友だちがおらずいつも一人で遊んでいる丕彦は、謎のスライムを触ったことから異星人科の医者と関わりを持つようになる。児童書っぽいのに、出てくる異星人たちの描写が妙にリアルで気持ち悪く、そこが面白い。私と同じ名前の女性も登場していて嬉しかった。(弟のような異星人と遊ぶ話・猫神の壁を通り抜けた先の陽炎街の話・スザクのさえずりと引きこもりのお兄さんの話・胎児の脳を移植した異星人の話・800年間子どもを探していた木の話。)

    0
    2018年03月20日