藤崎慎吾のレビュー一覧
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海の底に捨てられた買い物袋が分解されずに漂っている様子には、考えさせられる。
米・仏に負けない誇りと技術を持つJAMSTECの"しんかい"チームの皆様にプロ意識を感じた。Posted by ブクログ -
この生物学者の長沼さんという方は知らなかったのだが、
全方位的な知識とすごい行動力で、とにかく愉快で面白かった。
深海、地中、宇宙といった辺境(彼らからすると僕らが辺境なのだが)に棲む生物の面白さ。
おおよそ常識的な生物観の枠外にある仕様。
メタンを分解して生きる奴や、超高温で生きる奴や、カー...続きを読むPosted by ブクログ -
極限環境と呼ばれるような環境下に生息する生物について、対話形式で解説された一冊。専門、専門外関わらず、そういった生物に対する興味を引き出してくれる。地下生命などのとても代謝の遅い生物や、シングルセルバイオロジーについて、この本で初めて知った。Posted by ブクログ
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著者たちの狙い通り,ワクワクさせられることしきりだった.この分野,あまりに知らないことが多すぎて,新書にしては分厚いが読むのが苦にはならない.
・岩石内生物.
・ハロモナス:寒いところも乾燥も塩分もオッケー.
・ハロモナスは硫黄酸化して独立栄養する.
・ウランとか鉱物資源が鉱床をつくるのに微生物が...続きを読むPosted by ブクログ -
ふか~い海の底から宇宙の果てまで、極限で生息する微生物のお話がメインの
対談集である。
対談って妙に専門的だったり、上滑りだったりするのだが本書はリード役の藤崎氏の
話の引き出し方が絶妙だ。世界の極地で研究を続ける長沼氏の知識を巧みにコント
ロールしている。
南極や北極の寒冷地、砂漠のような乾燥...続きを読むPosted by ブクログ -
極地、砂漠、海底、地中、果ては宇宙まで、あらゆる過酷な環境下での生命の限界を探る。軽妙な語り口で語られるその内容は科学の最先端であり、生命の謎を探る知的冒険である。好奇心が刺激され続け、読み終わるのが勿体ない。読んだことを人に話したくなる。そんな数少ない一冊。Posted by ブクログ
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[ 内容 ]
南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間…低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!?辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイレンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
日本の深海探査技術は世界のトップレベルになったと言われるが、その陰で毎日のように未知の深海に黙々と潜り続けるパイロットたちがいることはほとんど知られていない。
そんな深海探査船のパイロットたちにスポットを当てる。
[ 目次 ]
第1部 深海には面白いエピソードがいっぱい(どうやって...続きを読むPosted by ブクログ -
世界最高峰の深海探査船「しんかい2000」と「しんかい6500」のパイロットが書いた本。実際の探査船がどのようになっているのか、操船方法や潜水の実態のみならず、深海探査の抱える問題なども書かれていて、今後の深海探査の行方まで考えさせられる本。
3人の著者による合同本ですが、藤崎氏はジャーナリストで外...続きを読むPosted by ブクログ -
深海は,宇宙とは別に未知とロマンが詰まった未開拓領域と考えられる.しかし,常に大きく脚光を浴びる宇宙関連と比べると,深海への挑戦・冒険については,それほど広く関心をもたれて知られているわけではなさそうだ.本書では,そういった状況に風穴を開けてくれることを期待したくなるような,数多くの興味深い話が語ら...続きを読むPosted by ブクログ
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生命とは何か、これを問うやり方の一つとして、人工的に作り出してみるというアプローチを紹介することを入り口に始まる本書ですが、細胞の中はどう出来ていて、どの様に動いているのか、基礎的な解説をしっかりカバーしつつ、一般人の感じる生死観や法学的な誕生や死に関する解釈、果てはアニミズムやアートとの関係性に触...続きを読むPosted by ブクログ
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深海探索について素人が読んでもわかりやすく、写真もありとても興味深かった。危険を伴う作業のため、無人探索の方が良いのではないかと素人ながらに思っていたが、一概にそうではないことが記されている。Posted by ブクログ
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教科書的、ザ・科学的な内容なのかと思いきや、さすがSF作家。読み物として面白く、素人でもするする読み進められた。
ありがたいのは、論理構成がきっちりしていて、丁寧すぎるほどに丁寧で、私たち読者を迷子にすることなく、道案内してくれること。そして、先端技術の紹介をしつつも、セントラルドグマ、膜構造、エネ...続きを読むPosted by ブクログ -
ここのところずっと、途中で小説を間に挟んだりすることもあるが継続的に読んでいるテーマが「生命の起源」。
長沼氏の本はとても面白い。もっと読みたい。Posted by ブクログ -
生命とは何か、死とは何か、そんなことすら分かっていない人間が、あらゆる方向から生命に近づこうとする試み。
突き詰めて考えてれば、生物学が化学にそして宇宙物理学、量子力学まで巻き込んだ壮大な世界に展開していく。Posted by ブクログ -
大ボリュームの作品。
様々な生き物が出てくるのですが
その生き物がいる要因に人為的なもの、というのも
見え隠れするものがあります。(極地に生える苔がそう)
そして興味深かったのは最後に出てくる
生き物がいる自体が破壊、という部分。
むっと思うかもしれませんが、地球が抱える問題を見れば
まあ間違いの...続きを読むPosted by ブクログ -
まぁ、生物っていっても微生物なんやけど、それはそれでおもしろかった。岐阜県瑞浪市に超深地層研究所なんて施設があるとは知らなんだ。
科学っておもろいなぁ。海底から地底、南極と北極の違いとか、火山とか月、火星、金星、木星の衛星とか、興味深い話満載。対話形式で読みやすいってのもあるけど、おもしろかった。Posted by ブクログ