あらすじ
〈ISEIC理論〉を実践して琉球を救うには柚と岳志の協力が不可欠と、科学者たちは結論した。彼らの案内で、新型の大深度深海掘削船〈いざなみ〉の観測・研究施設を訪れた柚と岳志は、琉球の地殻変動の末期的状況を知る。南西諸島が次々と地震と噴火に飲み込まれ、与那国島にまで沈没の危機が迫る中、科学の成果と神への祈りを統合した大計画が、大地の怒りを鎮めるべく動き出す……生命圏のすべてを描破する全4巻、完結
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Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ 新型コロナ・ウイルス流行→復活の日→小松左京→日本沈没→ハイドゥナン。21世紀の「日本沈没」ともいわれる本書だが、文庫本4分冊のボリュームもあって、ちょっと敬遠していた。しかし、読み始めたらページをめくるスピードがどんどん上がっていった。
自称マッドサインティスト達。最新の地球科学の知見。オカルト的とも言える科学。木星の衛星エウロパ。そして与那国島。与那国島のさらに南にあるとされた伝説の南与那国島ハイドゥナン。琉球を地殻変動によるカタストロフィから救えるのか?
エピローグの悲しいお話が物語の最後に繋がってるのだが、ここは繋がなくても良かったのでは。あとエウロパの話は、展開が散漫になるで削った方が良い。良作なんだけど惜しい。