野崎昭弘のレビュー一覧

  • まるさんかく論理学 数学的センスをみがく

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    パズルや頭の体操的な問題から入り、数学的・論理的な考え方を対話式で分かりやすく解説する。

    とは言え、中盤辺りからはガチ数学の問題が多くなりだんだんついていけなくなるw。

    数学的な問題だけでなく、「鏡を見たときの上下左右」や「おじいちゃんと孫が同じ人」といったちょっと楽しい問題も。これらを考えるには、「当たり前」がなぜそうなっているのかを改めて深く考えてみる力や、設問の言葉の意味を掘り下げてみる必要が出てくる。

    数学的なセンスがある人は論理的な考え方を瞬時にできる人、というイメージがある。人の思考回路は理系か文系かで大きく分けることができそうだ。

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    2023年12月15日
  • 詭弁論理学 改版

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    導入部分は勉強になったことが多かったが、後半になるにつれ、ついていけなくなってしまった。
    私は論理学を学んだことはないので、本書がどういった立ち位置なのかはわからない。唯一判然としているのは、私の頭には論理の欠片もないことだ。

    「論理学ほど文系の皮を被った理系科目はない」とゲーテが言っていた通りであった。

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    2023年12月02日
  • 「P≠NP」問題 現代数学の超難問

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    長らく積読としていた新書。タイトルから読まなければと思い買った記憶。
    タイトル通り、P≠NP問題を解説してくれる新書で、そのためにコンピュータとは何か、といった前提から入ってくる。私はその構成が読みやすく、入り込みやすいと感じたが、他の人の感想を見ると評判が悪いようだ。
    また、本題に入るあたりも、「急に話題が変わったように感じる」という意見が多い。私は大学でじっくりコンピュータサイエンスを学んでいるからか、何も違和感は感じなかった。逆に大学レベルの学問を一般に伝えるのは難しいのだと感じることができた。

    個人的には復習も兼ねて、非常に理解できたが…

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    2022年12月21日
  • 人はなぜ、同じ間違いをくり返すのか

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    ・間違いとはいくつかの選択肢があって自主的に選べる場合に、そこで最適解でないものを選ぶことである
    ・間違いには7つの思考のタイプがある(落雷型、猫のお化粧型、めだかの学校型、這ってもクロマメガタ、馬耳東風型、お殿様型、即物志向型)
    ・反省は行動

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    2022年08月24日
  • 詭弁論理学 改版

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    論理パズルが載っているし、文体も固くないので気軽に読める。本書の例に当てはまる強弁と詭弁の使い手は、クレイマーやネットで誹謗中傷ばかりしている人だと思った。中世の魔女狩りで実際に使われた、魔女を特定するためのガイドラインが載っているのだが、内容が無茶苦茶で思わず笑ってしまった。被害者が魔女だと認めず、拷問に最後まで屈しなかったとしても、「魔女だから拷問に耐えられるんだ!」と言われ、処刑されたらしい。可愛そうすぎる。。

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    2019年07月20日
  • 「P≠NP」問題 現代数学の超難問

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    リーマン予想についてのブルーバックを読んだので、勢いで前から気になっていたP≠NP予想についてwikipediaよりも詳しく、と言う事で。

    計算機の基礎からアルゴリズムを掠って本題へ。
    脇道にそれて各種の蘊蓄を撒くタイプの本は好きだけれど、著者の愚痴とかだとちょっと残念。
    「良くある誤解」部分はもうちょっと評価されても良かったのでは、と言うかそういう部分のウェイトが高いともっと理解が進むのかも知れない。

    しかし、なぜ最新の研究者じゃないのだろう……。

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    2018年10月23日
  • 「P≠NP」問題 現代数学の超難問

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    PとNPがどういう類の問題なのかがよくわかった。ページ数も少なめなので気楽に読める。ただし、まったく前提知識のない人が読んでも理解できないだろうとは思う。

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    2018年08月04日
  • 詭弁論理学 改版

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    新書の古典の改訂版。
    わけのわからない人に「言い負かされる」たり「ケムに巻かれたり」することが多いのは、強弁と詭弁への対策が不十分だから、とのことで、まずは強弁詭弁の例を身近な例えで説明、その正体とその成り立ちを歴史を追って説明。その対策に軽く触れて、最後に練習問題と、「改訂版」と言いつつややノスタルジーを感じる内容ではあったものの、なかなか楽しめた。

    ただ現在(2018)では、もっとわかりやすい本はあるだろう。「主張のすり替え」「おかしやすい推論上の誤り」なんかはヒューリティクスで検索した方が早いしわかりやすい気もしないでもない。
    ただ「変わってないなあ」と人の変わらなさを感じつつ読むのに

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    2018年01月16日
  • 詭弁論理学 改版

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    ネタバレ

    評価
     人喰いワニのパラドックスや死刑囚のパラドックスなど,論理パズルの古典を題材に論理のあそびについて書かれた一冊。論理を知ることで強弁や詭弁に打ち勝つことを目的としている。
     細かい記述,小話の一つ一つは面白い。更に,強弁術や詭弁術の総括があって,一応,強弁や詭弁とは何か…という点と,強弁や詭弁に騙されないようにするには,どうすればよいか…という点が書かれている。しかし,それでも,強弁とは何か,詭弁とは何かが分かりにくい。強弁の一例,詭弁の一例が紹介されているに過ぎないように感じてしまう。
     論理パズルとしては,古典ばかり紹介されている。ほとんど聞いたことがあるパズルばかりだった。知らなか

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    2018年01月03日
  • 逆説論理学

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    『詭弁論理学』(中公新書)の続編です。

    さまざまなパラドクスを紹介し、最後はカントールの集合論からゲーデルの不完全性定理に至るまでの流れをかいつまんで解説しています。

    ゼノンのパラドクスについても考察がおこなわれています。哲学者の野矢茂樹もおおむね著者と同様の観点からこの問題について考察していたのを読んだことがありましたが、本書では言葉の問題と論理の問題の双方にわたって著者自身の考えが示されており、興味深く読みました。

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    2017年12月24日
  • 「P≠NP」問題 現代数学の超難問

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    筆者はあの「ゲーデル・エッシャー・バッハ」の訳者。アキレスと亀の会話などアクロバチックな訳はいまだに語り草でるが、もともとはこうした未解決の数学問題に取り組む人である。本書は啓蒙書として優れているがどこか特定の人を批判する意図が随所にみられて読んでいてちょっと不快にさせる。わかる人にはわかるので堂々と書いて構わないのに、と思う。でも、かねてからの疑問が一つ氷解したので+★。

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    2016年12月11日
  • はじまりの数学

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    ネタバレ

    どうして数学を学ばなければいけないのか。その経緯を人類史から問い直し、数学の本質を明らかにし、その面白さを体験してもらう。画期的に欲張りな数学の入門書。

    p.186
    1.大事なのは知識ではなくて、考える力である。
    2.考えるのは楽しいし、わかればうれしい。
    3.数学を学ぶことは、人間が陥りやすい「直感の誤り」を防ぐのに役立つ。

    数学は嫌いという大人は多い。できる・できないがはっきりわかるので、少しでもわからなくなると嫌いになってしまう。また、個人差も大きい。日常生活には小学校4年生までくらいの算数で間に合うのに、高校までにかなりのレベルまで学ばなければならない。しかし、それにはちゃんと理由

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    2016年02月03日
  • 離散数学「数え上げ理論」 「おみやげの配り方」から「Nクイーン問題」まで

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    受験数学と高等数学のギャップを越えられず、大学での数学に挫折。
    仕事は企業の情報システム部で、IT系といっても数学なんてほぼいらない。
    しかしキャリアアップを考えるほど、あの時ちゃんとやっていたら…と後悔も多い。
    離散数学は、コンピュータの考え方のベースになっていて、
    しかも本書は、高校生でも分かる「順列・組み合わせ」からスタートしている。
    「数え上げ理論」というと難しそうだが、要は「順列・組み合わせ」を一歩進めて、
    いろいろな数え方について定式化して、一般的な原理を発見する試み。

    おみやげの配り方のような日常で起こるパターンの数を、最初は力技で数えさせ、
    その大変さを体験した後で、一つの公

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    2015年12月22日
  • 「P≠NP」問題 現代数学の超難問

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    いまいち理解ができませんでした。
    人にこういった内容ですよと説明できるくらいにはなりたいのですが・・・

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    2015年12月14日
  • 逆説論理学

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    矛盾、無限、パラドックスなどをキーに、論理学の普通だとちょっと気がつかないような話を突っ込む。
    面白くてなんども読み返しているが、読んでる途中でいつでもどうでも良くなってくるところはある。
    ただ、こういうことを考えて生活している人もいるんだというのが一番心に響くかも。

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    2015年09月27日
  • 逆説論理学

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    ミッション・スクールという言葉がいかに羨望、憧憬を感じさせてきたか。漱石「三四郎」の美禰子、藤村「桜の実の熟する時」の勝子、蘆花「黒い眼と茶色の目」の寿代、花袋「蒲団」の芳子、そして戦後では石坂洋次郎「若い人」の江波恵子などがその系譜になります。美禰子のモデルが後の平塚雷鳥で、実は禅宗に傾倒していったとのこと。キリスト教的な雰囲気を出すことによって田舎から出てきた明治期青年の「西洋」「リベラル・アーツ」に対する憧憬を象徴したということは納得がいきます。それは「蒲団」においてもそうだとのこと。しかし、明治中期の内村たちへのキリスト教への迫害がミッション・スクールにとっての逆境の時代でもあったとの

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    2013年08月21日
  • はじまりの数学

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    読む前は単なる数学の紹介本かと思っていた。

    「はじまりの数学」というタイトルには、古代の数学(数学の始まり)と大人になってからの数学の適用(数学の入門)としての意味があると思われる。

    前半の古代の数学は、数学の歴史とトリビアであり、この手の本では定番の内容。本書独自の内容は後半部分かな。

    ケーニスブルクの橋や赤白帽子など扱っている題材は有名なものであるが、検証と解説の過程が丁寧でわかりやすい。この部分だけでもこの本を読んでお釣りが返ってくる。

    数学に興味がない人ほど読んでもらいたい。

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    2012年12月23日
  • 不完全性定理 ──数学的体系のあゆみ

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    ネタバレ

    う~ん。
    挫折...。
    第四章前半までは理解できたのだけれど。
    他の本に挑戦することにしよう。

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    2012年11月30日
  • 数学で未来を予測する ギャンブルから経済まで

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    『201208 数学強化月間』

    統計学と経済のあたりが解りやすくてよかった。
    悪名高いブラック・ショールズ方程式がなぜ失敗したかよくわかった。

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    2012年08月27日
  • 意味がわかれば数学の風景が見えてくる [改訂合本]

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    共著のため記述に一貫性が無く、前段を前提にして知が積みあがり、展開する醍醐味を感じない。
    1テーマ2ページの制約のため、非常に乱暴にまとまっているテーマが多い。
    目指すところは面白いし、読み応えのあるページも多いのだが、全体に残念な仕上がり。

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    2012年07月07日