野崎昭弘のレビュー一覧
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ネタバレおみやげを配る配り方は何通りあるか。という具体的な例からはじめて,群論を使った解の分類という抽象的な話まで。
問題を解く際の解説が非常に説明的。大抵,数学の問題を取り扱う本を読む場合,自分で問題を考えつつ読まなければ著者に置いてけぼりにされてしまうことが多いが,本書では思考過程そのものを詳しく解説してくれているので基本的に置いてけぼりにされてしまうことはないと思う。
読んでいて,なるほど,そう考えるのかというaha体験を何回も味わえて非常に面白かった。特に漸化式の威力。
分割数,フィボナッチ数,カタラン数などの数の概念を具体的な問題を抽象化したものとして理解することができた。分割数とカタ -
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1. 速断と先入観
2. 自然世界の逆説
3. 数の世界の逆説
4. 無限についての逆説
5. 言葉の世界の逆説
6. 逆説論理学
の6章からなる、『詭弁論理学』の続編。
こちらの方は数学であるから、前作のようにすらすら読むわけにはいかない。
タイトルや目次を見ればわかるとおり、矛盾やら逆説にフォーカスしたもの。
ゼノンのパラドックスや論理が破綻した文章(ex.あらゆる法則には例外がある。)のように、常識から考えると間違っていそうだけど別に間違っていなくもないと思えるものや、ん?と思わせるものはたくさんある。
世の中一概に真か偽かを定められるものばかりではない、そん -
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パズルや頭の体操的な問題から入り、数学的・論理的な考え方を対話式で分かりやすく解説する。
とは言え、中盤辺りからはガチ数学の問題が多くなりだんだんついていけなくなるw。
数学的な問題だけでなく、「鏡を見たときの上下左右」や「おじいちゃんと孫が同じ人」といったちょっと楽しい問題も。これらを考えるには、「当たり前」がなぜそうなっているのかを改めて深く考えてみる力や、設問の言葉の意味を掘り下げてみる必要が出てくる。
数学的なセンスがある人は論理的な考え方を瞬時にできる人、というイメージがある。人の思考回路は理系か文系かで大きく分けることができそうだ。 -
Posted by ブクログ
長らく積読としていた新書。タイトルから読まなければと思い買った記憶。
タイトル通り、P≠NP問題を解説してくれる新書で、そのためにコンピュータとは何か、といった前提から入ってくる。私はその構成が読みやすく、入り込みやすいと感じたが、他の人の感想を見ると評判が悪いようだ。
また、本題に入るあたりも、「急に話題が変わったように感じる」という意見が多い。私は大学でじっくりコンピュータサイエンスを学んでいるからか、何も違和感は感じなかった。逆に大学レベルの学問を一般に伝えるのは難しいのだと感じることができた。
個人的には復習も兼ねて、非常に理解できたが… -
Posted by ブクログ
新書の古典の改訂版。
わけのわからない人に「言い負かされる」たり「ケムに巻かれたり」することが多いのは、強弁と詭弁への対策が不十分だから、とのことで、まずは強弁詭弁の例を身近な例えで説明、その正体とその成り立ちを歴史を追って説明。その対策に軽く触れて、最後に練習問題と、「改訂版」と言いつつややノスタルジーを感じる内容ではあったものの、なかなか楽しめた。
ただ現在(2018)では、もっとわかりやすい本はあるだろう。「主張のすり替え」「おかしやすい推論上の誤り」なんかはヒューリティクスで検索した方が早いしわかりやすい気もしないでもない。
ただ「変わってないなあ」と人の変わらなさを感じつつ読むのに